スタート~1コーナー
マイネルハニー、ノーブルマーズと逃げて好成績の馬がいましたので、お見合いはなさそうだと思った通り、好スタートからマイネルハニーが果敢に先頭へ行きます。
ノーブルマーズも出していますが、スピードがマイネルハニーの方があるので先頭へ。
最内のラヴアンドポップも好スタートですが、こちらも無理しません。
ヴァンキッシュランも好スタートを決めていい位置をゲット。
ヴァンキッシュラン周辺の有力各馬は内のロスカボスがクビを上げるシーンもあり、この後にプロディガルサンもやや掛かりました。
1コーナー付近ではレーヴァテインがコーナーで少しフラフラし、レッドエルディストと接触かどうか?という位置争い。
ここでは写せませんが、プロディガルサンが舌を出していたのが気になります。
マイネルハニー先頭で1コーナーへ。
ヴァンキッシュランを外からプロディガルサンが抜いて4番手に上がりました。
無理をしている様子はないですが、やや掛かり気味なのかもしれません。
向正面に入り、マイネルハニー先頭のノーブルマーズが2番手。ラヴアンドポップ3番手で進みます。
4番手にプロディガルサンがつけ、その後ろの中段グループ先頭にヴァンキッシュラン。
中段組はタンサンドールを挟んでロスカボスとレーヴァテイン。
後方組はレッドエルディストとメートルダール、フレンドミラクル。
アルカサルが外に1頭ポツンといて、最後方にドンチャブという展開です。
前半1000mが1:01.3。
平均ペースだね、と思っていたらここからペースアップが始まりました。
そこから前の4頭がやり合います。
マイネルハニーも後ろからそこまで突かれているとは思いませんが、なぜここで?と。
ただ、柴田大知騎手が抑えているように見えるので、先頭にいながら掛かった感じの走りです。
人気のプロディガルサンも付き合いました。
なので1000m通過後からどんどん縦長になるのは仕方ありません。
最初の1000mが61.3に対し、次の1000mが11.6 – 11.9 – 11.7 – 11.9 – 11.6=58.7。
わざわざ上げる場面ではないため、マイネルハニーがイケイケドンドンになってしまったのかもしれません。
勝ち時計はもちろん優秀ですが、他のレースと異質過ぎてこれをどう評価していいのかわかりません。
例えば似たような勝ち時計だった時をざっと並べますと
2004年 ハイアーゲーム 2:24.1
12.5 – 10.7 – 11.8 – 12.4 – 12.8 – 12.7 – 12.7 – 12.2 – 12.2 – 11.3 – 11.4 – 11.4
2010年 ペルーサ 2:24.3
12.5 – 10.8 – 11.8 – 12.7 – 12.2 – 12.6 – 13.2 – 12.2 – 11.8 – 11.5 – 11.3 – 11.7
2016年 ヴァンキッシュラン 2.24.2
12.7 – 10.9 – 12.3 – 13.0 – 12.4 – 11.6 – 11.9 – 11.7 – 11.9 – 11.6 – 11.9 – 12.3
となります。
2004年も2010年も中盤で少し息を抜き、後半3Fで一気に時計を詰めたパターンです。
それはそうでしょう。トライアルですし、無理に走ってバテたとかは避けないといけないレースです。
ちなみに、一般的にな日本ダービーもハイアーゲームとかに近い場合が多いです。
このように11秒台が合計6回も続いたレースは、私の知り得る限りでは日本ダービーでもありません。
つまり、3歳牡馬としては珍しすぎるために評価に困るという訳です。
前半は前が飛ばし、後半後ろの馬が出てきてゴールでは前後が入れ替わるというのは時計が一番出るパターンです。
- とても厳しいレースだったので、数字通り評価は高い
- 時計が出る流れになったので、数字は力を過大評価している
と一応2パターンは考えられるかなと。
一応私の見立てだと前者だろうと思います。ヴァンキッシュラン自身も1800m通過が1:49.7と1:50.0を切って通過しているため、そこまで楽なレースではなかったと思います。
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