レース
スタートはブラックバゴが立ち遅れました。
ルージュバックが素晴らしいスタートを切り、マイネルミラノがなんか顔を外に向けているように変な格好のスタートです。
他はまずまず。
モンドインテロはすぐ下げ、ルージュバックがいつになく積極的に内に進路を取りながら前に。
お隣ディサイファもスーッと前に行きます。
ステファノスも積極的に前に行っていました。
先行したそうな、というか手綱をしごきながらマイネルミラノが先頭へ。グランアルマダの方は少し押してダメっぽいので後方へ行きました。
マイネルミラノの大知騎手が内をチラチラ見ながら、内外を入れ替えるタイミングを探しながらディサイファと入れ替えをします。
17頭もいますので、真ん中がごちゃごちゃ。
不利は無いと思いますが、タンタアレグリア辺りは馬群に包まれて左右余裕がなさそうな感じ。
1頭外を走っていたトルークマクトが外から内へ入りながら前に行き、前へ。
2200mはスタートから距離があるので、こういう事が出来ますね。
コーナーはアウトインアウトで走るというのもサーキットではありますので、コーナー直前で斜めに入るというのは個人的には好きです。
マイネルミラノが先頭で1コーナーへ入ります。
モンドインテロが後ろなのは仕方ないにしろ、そんなに速い感じもせず、モンドインテロを買っていた身としては「あらら」という感じで見ていました。
後ろの馬は応援しにくいのは仕方ないですね。やはり買うなら逃げ先行に限る。見やすいし。
1コーナー過ぎ位で13.2とラップが落ちてしまっているように、全体的にはスタートからスロー。
マイネルミラノが行き切った感じでもなく、ディサイファと譲り合った結果先頭のような走りだったので、当然かも。
2コーナーに向けて走ります。
マイネルミラノが離して先頭で2番手にこちらも少し離れてディサイファ。
3番手にクビを上げつつ走るマイネルディーン。その後ろでこちらも少しかかり気味に見える赤い帽子のルージュバック。
外からトルークマクトがいて、ステファノスも少し前に行きたそう。
1番パリカラノテガミの外にタンタアレグリア、カフジプリンス。
中段にこちらのマイネルも抑える感じのサージュの方。白いブリンカーのショウナンバッハにアルバート。
後方にツクバアズマオーがいて、デニムアンドルビー、芦毛のグランアルマダ。
後方2番手にモンドインテロで最後方ポツンとブラックバゴのシルク2頭。
前半1:03.1と出ていて、この縦長展開。
マイネルミラノが絡まれる事無く非常に楽に走っています。
各馬溜めて溜めての前半です。全くペースが上がる感じもせず、こりゃ後ろはほぼ絶望的でしょう。逃げ切ってしまってもおかしくないペースです。
3コーナーに入る所からペースを上げていきます。
誰よりも早くスパートをかけたマイネルミラノの逃げは素晴らしかったと思います。勝ちに行った感じで。
ディサイファが追いかければ違いますが、2番手が動かず3番手のマイネルディーンの動きもありません。
かつてクイーンスプマンテとテイエムプリキュアが逃げた時、離れた3番手のリトルアマポーラが動かなかったため仕掛けが遅れたと思っていますが、今回もそれに近いレースです。
ディサイファは動かず、マイネルディーンも動かず(動けず)。それを後目にマイネルミラノが一足先にスパートして後続を離しました。
「おー逃げ切りか。ツインターボか」と思った方もいたのかな。少し場内がザワザワ。
後続は前を追いかけるのに必死だし、タンタアレグリアやアルバートといった馬はかなり手が動いて追走をしていましたし、モンドインテロは後方で動けず。
しかし、キャロットの2頭はじっくりと構えています。
そして4コーナー手前でディサイファをルージュバックが抜こうとした時、マイネルディーンをステファノスの間で挟んでしまいました
前のディサイファを最初は内から抜こうとしていましたが、やや内が狭いとみるや外へ。
同じようにディサイファも外に膨れたものだから急ハンドルになってしまいました。両者の脚色を考えると、ワンテンポ待てば問題なく交わせたと思いますが、そこは勝負所。
ディサイファの柴山騎手も後ろを振り返っているように、スムーズならなかったかも。
マイネルディーンを交わすために後ろのタンタアレグリアやアルバート辺りは影響を受けて外へ膨れてしまいました。
しかしレースは続きます。後ろで何があろうとマイネルミラノが先頭で直線へ。
前半が遅かったため、もう前にいた馬の勝負です。
ここからモンドインテロが追い込んできてくれたら、とか買っていても考えていません。物理的に無理です。
逃げるマイネルミラノに内からルージュバック、外からステファノスの両G1連対馬にAJCC勝ちのタンタアレグリア。
さすがにこのクラスは伊達にG2以上で好走していません。
デニムアンドルビーも7歳牝馬ですが頑張って走っています。ショウナンバッハも何度も走っている舞台ですので、ここは頑張ったのでしょう。
内からルージュバックがマイネルミラノに襲い掛かります。
可愛い目をしていますが、さすがの脚の回転。
マイネルミラノは結果4着でしたが、ペースもさることながら先にスパートしたのが良かったですね。
負けたものの、少なくともエンタメとしては文句なしに楽しませてくれました。
逃げ切ったら拍手喝采だったでしょう。
ただ、このペースで上がり35.0。プラス14kgもあり、やや息切れしてしまいましたか。
先頭に立ってからは後ろの位置取り含めて恵まれていました。
ショウナンバッハが5着。上がり33.5。
レース最速は前半レースに参加していないブラックバゴの33.4ですが、それよりは参加していましたので、価値はあります。
少しは良くなってきたのかもしれませんね。
ペースが遅かったので、力勝負にならなかったのが良かったのかも。
アルバートはさすがにもう少し距離があった方がいいでしょうね。誰もが知ってることですが。
コーナーで膨れた不利はありましたが、それでも7着に入ってくるのは立派なものです。
あの天皇賞掲示板組がまたしても掲示板外。こちらは理由がありますので、大丈夫です。走りは悪くなかったし。
モンドインテロは前半は仕方ないにしろ、このペースで3コーナー付近の動きもピリッとしないのでは出番はありません。
それでも上がり33.5出てますので、走る気がない訳ではなさそう。
力がこの位のG2で及ばないとは思いませんが、前半が悪すぎます。アルゼンチン共和国杯辺りで一発あるか?
カフジプリンスも穴っぽかったですが、全然ダメでした。
4コーナーでは既に手応えがなく、前を抜く感じがしませんでした。
疲れもあったのかもしれませんが、ある程度前に行って粘り込むレースをしてほしいです。
3着にタンタアレグリアが入りました。
57kgで休み明け。それでもこれ位走れました。伊達に天皇賞4着馬ではありません。
4コーナーの不利もありましたので、あの瞬間にステファノスから3馬身位遅れたのが致命的ではありました。
直線はそれでもゴール前まで衰えることなく駆け抜け、0.1秒差。秋のG1だと狙いは有馬記念かなぁ。東京の2000mではプラスにはならないでしょうし。
ここまで走れればG1でも馬券になります。
2着にステファノス。
休み明けはイマイチ君でしたが、今回はそれなりに走ったという部類でしょう。
相手はそこまでではないのもあり、ここでは力が上ですので、その通り走りました。
これ位前に行けると自在に動けます。
勝ち切れない馬だなぁと思いますね。直線でルージュバックにシュンと突き放されてしまいました。最後はジワジワ追い詰めましたが、半馬身は大きい。富士S以来勝てません。
ルージュバックは秋初戦は昨年も勝ちましたが、今回もしっかり勝ちました。
天皇賞の出走権を得ましたが、ここはエリザベス女王杯でタイトルを獲りへ。
そこには世界中の牡馬を蹴散らしたヴィブロスがいるでしょうが、向こうはどうなるか分かりませんし、少なくとも秋のスタートとしては幸先が良いです。
今回はスタートも良く、内目をじっくり走れましたし、ペースもスローの上がり勝負。
好走できるレースではあったかなと思います。4コーナーでは色々ありましたが、それでも55kg背負っての走りとしては文句なしです。
エリザベス女王杯もこの馬の切れ味を発揮できるようになるべくスローで上がり34.0を切れる戦いになれば。
スタミナの削り合いとかは得意ではなさそうなので、この馬のレースになるかどうかです。
G3のハンデ戦などと違い、G2の別定戦。
上位3頭の顔ぶれを見ると、多少ペースに注文が付くレースになっても、簡単には勝てませんね。
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