北米もBCへ向けてのステップレースが続いていますが、そろそろ終わりです。
ヌーヴォレコルトが遠征するBCフィリーズアンドメアターフのライバル馬も出走しています。
これは調べるのはかなり難しいと思います。
2016 Flower Bowl Invitational(G1・ベルモントパーク・1 1/4 m)
フラワーボウル招待Sです。
少頭数ですが、見応えのあるメンバーが揃いました。
前走ボールストンスパのワンツースリー。特に負けたものの復帰戦としては十分の走りを見せたLady Eli(レディイーライ)。
そしてビヴァリーD・ステークスを完勝したSea Calisi(シーカリシ)。
欧州からはアンドレ・ファーブル調教師にオリビエ・ペリエ騎手で挑むAme Bleue(アメブルー)。
母は凱旋門賞2着Aquarelliste(アクワレリスト)で父はDubawi。ジャンロマネ賞2着などあるものの、このクラスでどこまでやれるかが注目です。
道中は3番手の外を回ったLady Eli。
Sentiero Italia(センティエロイタリア)が逃げました。後方2番手にSea Calisi(シーカリシ)という展開です。
直線では逃げ粘るSentiero Italiaを外から3/4馬身差し切って1着。Sea Calisiは3着に敗れました。
力通り、人気通りの決着です。
勝ったLady EliはこれでBCフィリーズアンドメアターフです。
大怪我から復活し、頑張って欲しいものです。ただ、この相手にしっかり勝っていますが、昨年の感じからすると9分位には見えます。
それ位デビュー6連勝の印象は強いものでしたので。
Sea Calisiは前半後方からラスト勝負でしたが、前が止まりませんでした。
斤量差(2ポンド=1kg位)もありますし、悪いレースではないので本番巻き返す可能性は十分にあります。
上位陣は揃ってBCフィリーズアンドメアターフです。
この辺りがヌーヴォレコルトの相手筆頭になります。
2016 Jockey Club Gold Cup(G1・ベルモントパーク・1 1/4 m)
カリフォルニアクローム相手にどこまでやれるか分かりませんが、その次として脱落したくない馬たちの戦いです。
オッズとしては3強。
Mubtaahij(ムブタヒージ)は今年5戦0勝ですが、ドバイワールドカップ2着、ウッドワードS2着と見せ場は作っています。
Hoppertunity(オポチュニティ)も今年5戦1勝と勝ち味が遅いですが、ドバイワールドカップ3着、パシフィッククラシック4着と第2グループです。
Effinex(エフィネックス)はG2を2勝していますが、G1だとどうも負けてしまいます。
1頭取り消しの5頭立て。展開も何も団子で進みます。
その中でも道中内側にいたHoppertunityに対して、内に入れなかったMubtaahij。
4コーナーで先頭に立つEffinexを外から追いながらMubtaahijが走りますが反応が悪いです。
その内側をコーナーで抜いたHoppertunityが直線前を行くEffinexをゴール前で体半分差し切ってゴール。
Mubtaahijは4着になってしまいました。
HoppertunityはG1に沢山出てますが、勝ちは2014年のクラークH以来。
これでカリフォルニアクローム相手に整ったという内容ではないですが、勝たないよりは勝った方がいいですからね。
Mubtaahijは今回も勝てませんでしたが、内を走れませんでしたし、本番は内を突く走りをするでしょう。
BCを勝つとは思っていませんが、スルスルと走り2着は期待しちゃいます。
2016 First Lady Stakes(G1・キーンランド・1 mile (Turf))
Tepinの9連勝がかかったレースです。
昨年のこのレースから連勝街道が始まりました。
相手はCelestine(セレスティン)です。
前走はジャストアゲームS(G1)を3馬身差位の圧勝で勝ち時計1:31.64で駆け抜けました。2連勝中。
ええと…。
結果から考えるとTepin含めて前を楽に逃げさせ過ぎました。
マイル戦で前半が60秒少し切る位。あれだけ離しているとさすがにこういう事は起きます。
直線でTepinも追い詰めましたが、2馬身3/4差まで。
勝ったPhoto Call(フォトコール)は、父がGalileoで母父にRock of Gibraltar。
母は英国1000ギニーも走っている(10着)なので、母系はマイルでしょうか。
昨年のロデオドライブS以来のG1制覇です。
昨年はBCフィリーズアンドメアターフに向かいましたが、今年はどうするでしょうね。
Tepinは仕方ない負けです。
連勝が止まる時なんてこういう事が起きるということです。負け方も重要ですし、「良い負け方」と言えます。
2016 Shadwell Turf Mile(G1・キーンランド・1 mile (Turf))
こちらもBCマイルに向けての重要なステップレースであるシャドウェルターフマイルSです。
マイルより長めのレースを出ていた馬もいます。なかなか混戦ムードです。
Tourist(ツーリスト)は前走でフォースターデイヴH(G1)を勝ちました。昨年のBCマイルは8着。
Ironicus(アイロニカス)は前走は2000mを走り、マンハッタンHでFlintshire(フリントシャー)の2着です。
Mondialiste(モンディアリスト)も2000mのアーリントンミリオンを勝ちました。
道中終始2番手につけたMiss Temple City(ミステンプルシティ)が直線先頭から押し切りました。
2着には直線外から追い込んだ芦毛の馬体Ironicus(アイロニカス)です。
アタマ差ですので、際どい勝負になりました。
道中はややゆったり。前半49.18です。
勝ち時計が1:37.04なので、後半は47.86。キーンランドですから、サンタアニタとかよりやや重めです。こんなもんだと。
勝ったMiss Temple Cityは前走フラワーボウル招待で上位を占めたボールストンスパで5着。
G1は今年のメイカーズ46マイル以来の2勝目です。BCはマイルとフィリーズアンドメアターフの両睨みです。G1をどちらもマイルで勝利しているので、マイルかな?
どちらにしても展開の助けは必要な馬です。楽に先行できれば。
2着のIronicusは前走フリントシャーの2着ですし、そのままBCターフへ。
距離が伸びて追走も楽になると思いますが、サンタアニタの直線は270m位しかありません。自在性がどうしても必要になりますので、追い込みは目立ちますが、それだけでは相手も相手ですし勝てません。
3着のTouristはBCマイルへ。
4着のMondialisteはマイルかターフ。こちらも悩ましい選択になりそうです。
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