第54回弥生賞(G2・中山・芝2000m・良)
結構現地で見ていたレースですが、用事もあったし無理に行くこともないなということで家観戦。
画面で見るのが久々に感じます。
カデナ、コマノインパルスと重賞勝ちの馬はいますが、チューリップ賞と比較しても盛り上がりに欠けている印象のある今年の牡馬クラシック戦線。
ここらで盛り上がるきっかけが欲しい所です。
パドックとか返し馬とか見てないので、無し。
別のアメリカのレースを見ていました。これだから当たらないんでしょうけど、これは仕方ありません。興味ある方を優先しないと時間を有効活用できませんから。
馬場はまあまあって所でしょう。
前日のオーシャンSで1:08.3、同日の古馬500万下の2000m戦で2:00.4。
とはいえ逃げて活路を見出す馬もいませんし、トライアル戦。そりゃハイペースの削り合いになるのは想像できないメンバー構成です。
スタートではキャッスルクラウンがフラッと出てサトノマックスに衝突。
ダイワキャグニーもスタート直後がカデナと同じ位置でしたので、やや後手。
グローブシアターが内で手を動かしていましたが、狙いとしては「内で包まれないように前に」という感じだったのでしょうか?そうだとしたら上手くいきませんでしたし、道中外に出していたので、それならもっとゆったり出ても良かったかもしれません。
外からマイスタイルが好ダッシュから先頭へ。ダンビュライトも前だし、テーオーフォルテも積極的です。
1コーナーまででダイワキャグニーもリカバリしましたが、力が入っているようには見えます。リラックスして先頭集団を走るという状況ではありませんでした。
じっくりマイスタイル先頭で1コーナー。
ダイワキャグニーが2番手に内でテーオーフォルテ。外からディアシューター。
ダンビュライトにグローブシアター。内でベストアプローチ。スマートエレメンツの外からコマノインパルスが掛かり気味に進出します。
じっくりとカデナが後方集団外目追走でキャッスルクラウンに最後方がサトノマックス。
前半が36.6 – 63.2。
600m通過後から13.2 – 13.4 となっている通り、2コーナー過ぎからかなり落としました。
最初置いてけぼりを食らっていたキャッスルクラウンもこの辺りで差を詰めていますし、コマノインパルスが外から上がっていく一方でクビを上げてがっしりのサトノマックス。
コマノインパルスが動きましたが、13秒台になると目に見えて遅く感じますので、動きたくなって動いたというのは理解できます。
このペースだとある程度の位置にいないとどうしようもないというのは確かですし、1ファンの意見としては、遅いのに後ろで待っているだけだとモヤモヤはします。
ということで後ろから追い上げて4番手で4コーナーというのはコマノインパルスとしては普通のレースをしたとは思います。
ただ、4コーナー手前位まで終始抑えっぱなしだったので、それであればもっと思い切って行ったらどうなっていたのだろうと。
抜群に切れるタイプでもないので、途中で無理に抑えずに、4コーナー先頭位の勢いでいってくれればもっと面白かったのになって。
勝ったカデナは終始外目をゆったり走れていました。
外枠でレースしやすかったと思いますが、外でライバルが動いてもきつく抑えて前に行かせませんでした。
馬の末脚の切れ味は分かっているとはいえ、待つのも大きな選択です。
4コーナーからはグーンとクビを下げつつカデナがコマノインパルスの外へ。
田辺騎手がチラッと外を振り返りながら4コーナーでしたが、雰囲気は持っています。
気になったのはダイワキャグニーが顔を内に向けつつ、体が外に膨れているようなコーナーワークでした。
反応の悪さもですが、スピードの急激なアップについていけていない様子。
サトノマックスも大外で直線手前で膨れましたが、これはスピードアップによる影響でしょう。
ダイワキャグニーはこれ1戦で右がどうこうと見切る訳ではありませんが、東京2戦に比べるとコーナーの走りは悪かったです。
小回りがただ苦手なのか?それとも右全般がダメなのか?たまたまなのかはもう1回以上は見てみないと何とも言えませんが、上手ではない可能性は随分ありそうな印象は受けました。
直線はマイスタイルが粘るなか、内からダンビュライトに真ん中コマノインパルス、大外からカデナとサトノマックスが伸びてきて、内が狭くなって外に出してから猛然と追い込んだベストアプローチ。
マイスタイルがゴール前まで粘る中、大外からカデナが上がり34.6の末脚を繰り出して体半分マイスタイルを交わしました。
カデナはこれで京都2歳Sに次いでの重賞連勝で2勝目。
アドマイヤミヤビの評価がまた上がってしまいそうですが、そんなの関係ありません。
レース上がり35.0のレースをあれだけ外回して勝ったというのは立派です。
スタートもそこまで下手でもないし、馬の後ろに入れるまで気合が入っていましたが、入ると落ち着いて走っています。
直線も若干外に膨れる所もありましたが、重心を低くして走る様はキズナのよう。
時計も全く褒められたものでもなく、王手飛車取りまでの評価は難しいと思うものの、派手な差し馬っぽい割にミーハー的な感じでもなく、不思議な馬ですね。
マイスタイルは逃げて2着。
ある程度レースを作れて安定した走りができそうなタイプですので、皐月賞でも穴あけそうなタイプですね。
なんとなく予想ブログの玄人っぽい人が人気の盲点として取り上げそう。実際そこまで人気にならないでしょうし。
唯一馬券を外したのがドロンコ馬場のシンザン記念。ペルシアンナイトもきっちり巻き返しましたが、あのレースは特殊ですので、負けても言い訳ができます。
ダンビュライトも勝ち切れないですが、重賞を連続3着。
内をしっかり回り、ダイワキャグニーとマイスタイルの間をロスなく走れましたので、毎年いますが「重賞で好走しても勝てない馬」という負け方です。
ベストアプローチは直線での進路変更を余儀なくされ、猛然と追い込むもハナ差。
収得賞金を考えると、ここでの3着と4着は皐月賞に向けてということでは大きすぎる着差です。
仕方ない面もありますが、そこは昨年リーディングの戸崎騎手ですので、陣営としては何とかしてほしかったところでしょう。
ペースが上がってもじっくりと内で待機したため、4コーナーの時点では後ろになってしまいましたが、そこまで待ったのであれば迷わず外でも良かったかもしれません。
これで皐月賞ルートはほぼ閉ざされたので、どう立て直してきますかね。ダービーにしろNHKマイルCにしろ自己条件を使うと勝っても抽選よりいい結果になる事はできません。
そうなると次も重賞か。この時期は1回の負けが響いてきますね。
サトノマックスは1戦1勝馬としては良く走りましたが、スローで大外ぶん回しては簡単ではないでしょう。
上がりはカデナと同じ34.6出てますので、次きっちりかったりしたらダービーのダークホースになれるかも。
コマノインパルスは負けっぷりは力負け。
ただ、こういう切れ味勝負にならないレースであれば、まだ見限れないと思っています。
道中掛かってしまいましたし、ここまで崩れた馬の巻き返しが何度もあるものでもないですが、今回も割と特殊なレースですので、大幅に人気が落ちるようだと…ですね。
グローブシアターは428kgとずば抜けて小さい馬体もそうですが、追走に苦労していたように見えます。
この春にどうのこうのは厳しいと思います。
ダイワキャグニーは4コーナーで大分膨れていました。
コーナーの手前が逆に見えるので、右回りが本当にダメなのかも。癖がありますので仕方ないと思います。
スタート直後も気合十分だったし、NHKマイルカップで見たいなと思いました。ただ、出走を確実にするためには中山か阪神で権利が欲しい。こんな感じで取れるかな?
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