第50回高松宮記念 展開予想




ついに無観客でG1が行われることになりました。

自分は「皐月賞までは厳しいかなぁ」と思っていましたが、ケンタッキーダービーが延期され、欧州は軒並み中止。
ドバイワールドカップも日本馬到着後に中止という事態。
競馬なんてやってられないと思う反面、日本は無観客でも成り立つインフラがあるため、80%位の減収で踏みとどまっています。

東京は自粛ムード真っ盛り。
自分は新宿付近から徒歩でトコトコと麻布まで帰ることが多いですが、件の国立競技場周辺などは全く人がおらず、ゆっくり神宮や青山のお花見をしながら帰れるのは自分にとってはプラスですが、いつまでも続くと経済が死にます。
ある程度自分の好きなモノ、コトにはお金を払っていかないといけません。いつもは行かないとあまりやらない競馬もG1以外でも結構やっています。

無観客、不要不急の外出禁止、そして雨模様が予想される週末。
果たしてG1の売上がどうなるかは気になりますが、行く所なければ競馬位はやりそうなものです。
コロナ関係を装った詐欺が出てきているらしいですが、「おじいちゃん、馬券買ってあげるよ。ここに振り込んで。」という詐欺がありそう。
そんなウマい話はありませんからね。騙されないように。競馬やってりゃわかるでしょ。絶対儲かるなんて話はない。

さて、金曜日夜時点で馬場は中京競馬場の天気は雨。稍重。
天気予報を見る限り、明日は朝には一旦止んで、夜またパラパラとあるっぽいですが、大幅悪化という感じはせず。
日曜日も雨後晴ですので、良馬場まではいかなくても稍重まで。極端な巧拙が問われる馬場にはならないと予想します。

先週中京開催がなかったので馬場読みはこのタイミングでは難しいですが、写真を見る限り良好。
ファルコンSが重馬場発表にも関わらず1:21.3という好時計決着。金鯱賞でもサートゥルナーリアが超スローとはいえ上がり33.2を叩き出しているように、出る馬場です。
従って稍重程度であれば、1:08.0を切るか切らないかでは決着すると思います。

ダノンスマッシュは3枠6番。
グランアレグリアとタワーオブロンドンの藤沢和雄厩舎2頭は4枠8番、5枠9番とお隣同士。
ダートで一気に頂点付近まで到達したモズアスコットが7枠14番、オーシャンS銀メダリストナックビーナスがその隣。快速馬モズスーパーフレアは8枠16番。大外にヴィクトリアマイルの勝ち馬ノームコア。

スプリントから、ダートから、マイルからと非常に目移りします。
そして書いた通りやや湿った馬場が「時計が足りないかな」というタイプでも浮上させそうなだけに、予想は極めて難解です。
1:07.0を切るのは容易いという馬場だと、マイル走ってた連中とかだと苦しそうですが、なんとかこなせる所まで落ちてくるとどうなるか分かりません。

脚質的には逃げよりは差し追い込みのレースという印象ですが、さてさて。

逃げ :⑯モズスーパーフレア
逃げ後:⑫セイウンコウセイ、⑮ナックビーナス
先行前:③ダイアトニック、⑪クリノガウディ―
先行中:⑦グルーヴィット、⑥ダノンスマッシュ、
先行後:⑧グランアレグリア、⑨タワーオブロンドン
中団前:①ステルヴィオ、②アウィルアウェイ、⑩アイラブテーラー、⑭モズアスコット、⑱ノームコア
中団後:⑤ラブカンプー、⑬ダイメイプリンセス、⑰シヴァージ
後方 :④ティーハーフ

としました。

モズスーパーフレアは昨年同様に逃げるでしょう。そりゃ。出遅れない限りは行かねば。「行けたら行くわ」という感じではありません。
その後ろにこのコース得意のセイウンコウセイとナックビーナス。この辺りは外からすんなりモズスーパーフレアを行かせてジックリ。無理に追いかける必要はありません。

それら逃げ馬を見る形でダイアトニック、クリノガウディーやグルーヴィット、ダノンスマッシュが続きます。
中団にグランアレグリア、タワーオブロンドンが追走し、内からステルヴィオとアウィルアウェイの白い帽子とアイラブテーラー。モズアスコットにノームコアとマイル組が続きます。

後方にラブカンプー、ダイメイプリンセス、シヴァージで最後方に高松宮記念4回目、10歳になったティーハーフという展開。

ペースは昨年が33.2。
去年より多少時計が雨でかかったとしても前半が大幅に遅くなるとは思えません。やや時計がかかった前走も33.8。
勝ち時計1:08.0付近だと想定していますので、恐らく昨年と同等程度。33.3で600mを通過すると予想します。

モズスーパーフレアが中山だったら早めに捕まえにいかないと厄介ですが、彼女にとって鬼門ともいえる中京。
それを知ってるであろうセイウンコウセイとナックビーナスは少し離れての追走となると思いますので、走りやすいとは思います。
とはいえダイアトニックや昨年少し詰まったダノンスマッシュ辺りはある程度動いて行くと思いますし、3コーナーから4コーナーにかけて外からグランアレグリアとタワーオブロンドン、その外からモズアスコットにノームコアという感じでググっと前が詰まっていきます。

モズスーパーフレアが後続に1馬身半程度離したまま直線へ。
セイウンコウセイが並びかけるも外からナックビーナス。その外からスルスルとダイアトニックが抜け出しにかかります。
粘るナックビーナスにダイアトニックがやや前に。その外からダノンスマッシュ。さすがにスプリント戦。差が広がりません。セイウンコウセイはやや遅れた。モズスーパーフレアも失速とは言えませんが少し雨に濡れた内側で伸びあぐねます。同様にステルヴィオやアウィルアウェイも外に持ち出すタイミングがなく、やや渋った内側の馬場に苦戦。

グランアレグリアとタワーオブロンドンが並ぶように外目。その前にアイラブテーラーも頑張っていますが、大外からタワーオブロンドンが一気に加速。
しかし先頭はダノンスマッシュが先に抜け出し、内からダイアトニック、ナックビーナス。セイウンコウセイも少し苦しめ。
外からタワーオブロンドンがアイラブテーラーを差し、間からグランアレグリアもアイラブテーラーを交わすも少しタワーオブロンドンに遅れた。
大外からノームコアも伸びてくるけど距離がある。

先頭はダノンスマッシュ。2番手外からタワーオブロンドン。内からダイアトニック。
体半分まで迫ったところでダノンスマッシュが悲願のG1制覇となるゴール。半馬身差でタワーオブロンドン。その後ろにまた半馬身差でダイアトニック。

グランアレグリア、ナックビーナス、ノームコアと牝馬が続き、モズアスコットにセイウンコウセイがその後ろ。
ステルヴィオは内で苦しみ、モズスーパーフレアは昨年のような失速はしなかったもののゴール前は失速。
モズアスコットは最後エンジンがかかったもののやや不完全燃焼。

勝ち時計1:08.1。前後半で33.3-34.8。
先行馬にはややキツメでしたが、最後方から追い込むにも辛く、中団にいた馬で外を走れた馬の戦いとなりました。

と、ここまでがいつもの妄想予想。

 

◎ ⑥ダノンスマッシュ
○ ⑨タワーオブロンドン
▲ ③ダイアトニック

△ ⑧グランアレグリア
△ ⑮ナックビーナス
△ ⑭モズアスコット
注 ⑱ノームコア

本命はダノンスマッシュで。
前走も強かったですし、ダイアトニックの外からグランアレグリア辺りの前をしっかり確保できそうな気がします。
斤量はプラスですが走り慣れていますし、ある程度馬場が渋っても大丈夫。
1:06.9とかになるとタワーオブロンドン辺りにバッサリ差されそうですが、8秒台付近の消耗戦ならこちらを上に取ります。

対抗はタワーオブロンドンで。
外に前に行くタイプが多いですので、行かせる馬だけ行かせて、外がフリーの状態のまま中団をしっかり追走できそうです。
内のグランアレグリアとは同厩舎とはいえ馬主も違いますし、簡単にはフリーにさせないでしょう。
研ぎ澄まされた昨年秋に比べ、前走は鈍い感じはしましたが、58kg+あまり休み明けがプラスのタイプではないと思っていますので最低限のパフォーマンスはしていたと思います。
昨年秋に比べると信頼感はないですが、スプリントなら上位なのは間違いないのでここに。

3番手にダイアトニック。
この枠で内も外も下げるタイプというのもあり、すんなり先手を取りつつ、先行馬を見ながらということで、枠の並びはとてもいいと思いました。
内側は先行馬した連中に譲って自分は馬場の真ん中からという戦法になるとは思いますが、前走よりも自由はありそう。
降着にはなりましたが、瞬間の反応は鋭かったですので、今の充実度なら通用すると思います。

グランアレグリアから△。
もちろん強いのは重々承知ですが、タワーオブロンドンとダノンスマッシュが近くにいるのは決してプラスではなさそうな感じを受けて下げました。
出てこれない可能性もあり、走りやすさという点ではラブカンプー、ティーハーフが内にいるダノンスマッシュより、グルーヴィット、ダノンスマッシュが内にいるグランアレグリアの方がポジション取りのミスが発生しやすいかなと思って。
前走は馬群を割りましたが、内には入れにくそうな馬場になれば外ですが、外と斜め前には強い馬が常にいそうなんですよね。能力全開なら負けないと思いますが。

ナックビーナスを△。
人気がないですが、なんのなんの。
モズスーパーフレアを先に行かせてセイウンコウセイと並ぶように先行集団を走れれば、このコースなら一番粘れると思います。
昨年は大崩れしましたが、スピードは健在ですし、昨年末のラピスラズリSでは58kgでも勝っているようにパワー十分。
モズスーパーフレアと近いので、並ぶように先行できるでしょうし、目標もしっかり作れて先行馬としては走りやすいレースにはなりそうな気がします。

モズアスコットも△。
バリバリの高速馬場スプリント戦だと厳しいでしょうが、そこまで到達しなければ面白いです。
勝ち慣れしてきていますし、1400mの成績を考えれば1200mで戸惑うとは思えません。
ただ、やはりスピードの乗りが気持ち遅いので最後「惜しい!」というレースになる可能性の方が高い気がしますが、それでも見せ場は作ってくれそう。

注にノームコアを。
大外で包まれることなく走れますし、休み明けは富士Sも強かったように安心。
スピードの耐性という点で言えば、ヴィクトリアマイルがいくら馬場が良かったとはいえ1:07.3で1200mを通過するレースを勝ち切っています。
内側のシヴァージと同じ位の位置にいれば、直線あっと驚く走りがあってもいいかな。人気もあんまりないし。

 

ステルヴィオは枠がなー。
出足がそこまで良くないので、包まれてしまいそうな気がしてなりません。
下げると外から被せられて包まれるメンバーの並びなので、直線で常時追えるイメージがそもそもできませんでした。

アイラブテーラーは勢いは認めますが、最後のスピードで負けてしまいそう。

 

まぁ絶対はないですからね。
昨年の今頃、オリンピックが延期になるなんて賭ける奴はいなかったと思いますが、それすら起きました。
グランアレグリア、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドンで決まるか?というと「そんなうまくいくかいな」と思って買おう。