Darley Irish Oaks(G1・カラ・1m4f)
どちらも人気の2頭出しのゴスデン厩舎vsオブライエン厩舎の図式ではありますが、主役は断然ゴスデン厩舎の英オークス馬Enable(イネイブル)。
ついでに英オークス5着もG2を勝利してきたCoronet(コロネット)。
オブライエン厩舎からはプリティポリーS2着のRain Goddess(レインゴッドネス)。離されたとはいえ英オークス3着のAlluringly(アルーリングリー)。
レースは前半からEnableは2番手へ。先頭を走るBengalaの後ろをピッタリと。
その後ろから黒い勝負服Rain GoddessにBean Feasaが追走します。
少し離れて赤めの服がIntricately、Alluringlyと続いて内目からシャドーロールがEziyra、外がNaughty Or Nice。
後方内がAurora Butterflyで最後方がCoronetという展開です。
じっくりと2番手で構えるEnable。
このカラ競馬場の草原感は良いというべきかなんというか。走る方は草原走っているみたいで面白いかもしれませんが、エンターテインメントとしては…。
最終回ってから外からグーッと先頭に立つEnable。
2番手に内からじっくり待ったRain Goddessが真後ろから追いかけますが、そこから後続を突き放しにかかります。
直線半ばからはEnableの独壇場に。
後続をどんどん突き放し5馬身半Rain Goddessを突き放しました。
英オークスで5馬身、愛オークスで5馬身半。この2戦の強さは圧巻の一言。
同一年に英愛オークスを制したのは2010年のスノーフェアリー以来の出来事。
ただ、イメージは素晴らしいですが相手は既に5馬身は突き放したことがある面々。
再度突き放した所で目新しい事はありません。
“She’s in the King George and Yorkshire Oaks, but we’re not making any plans today.”
とコメントが出ていますので、ヨークシャーオークスかキングジョージか。もう1回2400m走るので、余力勝負になりそうです。
この勝利で凱旋門賞はAlmanzorに次いで2番人気に浮上しました。
ヨーロッパ3歳馬の全ての馬の中でトップに立っています。
英オークスも土砂降りの中でしたし、カラの愛オークス。
今回も勝ち時計2:32.13のレースです。父はナサニエルですし、スピード勝負は正直まだ何とも言えません。
キングジョージではアスコットは最近時計が出るのでもし出てくればはっきりすると思います。
Darley July Cup Stakes(G1・ニューマーケット・6f)
スプリント戦です。ジュライカップ。
人気はデビュー6連勝中のCaravaggio(カラヴァッジョ)。前走はコモンウェルズカップ(G1)をしっかり勝利してきました。
そのレース2着だったHarry Angel(ハリーエンジェル)。3歳馬達です。
古馬陣は昨年の勝ち馬であり、前走アスコットのダイヤモンドジュビリーSでは3着だったLimato(リマト)。
そのレースの勝ち馬であるThe Tin Man(ザティンマン)、2着だったTasleet(タスリート)。
What a performance from the Clive Cox-trained Harry Angel who wins the Darley July Cup Stakes under Adam Kirby. pic.twitter.com/jiGNiHRaFd
— Newmarket Racecourse (@NewmarketRace) 2017年7月15日
先頭を走るピンクの服がIntelligence Crossと青の勝負服Harry Angel。外目の緑の服がLimato。
人気のCaravaggioは後方外ラチの後ろの黒い勝負服。しかしなかなか伸びて来ません。困ったものです。
そこからIntelligence Crossを振り切りHarry Angelが突き放しにかかりました。
外からLimato、真ん中の黄色の服がBrandoが馬群を割って出てきました。
ゴールではHarry Angelが2着のLimatoに1馬身1/4差で勝利しました。
3着にBrando、人気のCaravaggioが4着で初黒星。The Tin Manは8着でした。
母はBeatrix Potter(ビアトリクスポター)。この馬自身は有名ではないですが、名前自体は有名です。
父は Dark Angel。
2着→1着→2着→1着→2着→1着の6戦3勝。G1は初勝利です。
Delaware Handicap(G1・デラウェアパーク・ダート1m2f)
北米の牝馬限定戦です。
Songbird(ソングバード)の2戦目になります。
メンバーを見渡すと、いくらハンデ戦といえどもほぼ公開調教になるだろうと言わざるを得ません。
昨年G1のアッシュランドSを勝っているWeep No More(ウィープノーモア)が強いて言えばライバルでしょうが、昨年はSongbirdに手も足も出ず、今年に入ってからはG3でもG2でも5着がやっとという感じ。
他の馬は最近は準重賞辺りでも大きく負けていたりで、Songbirdが56kgに対し、多くの馬が50kgで戦うのでは…という感じです。
レースは前半からSongbirdが先頭に。
後は昨年何度も見た光景なのであまり…。24.26 – 48.36 – 1:12.63で前半が流れます。
直線に入ってからはハンデ差があるとはいえ、後続を離すことができず。
勝つのはこのメンバーなら当然。ヴィブロスが1000万下の馬と戦うようなメンバーなので、今更負ける事などを想像する必要がありません。
若干馬場が重かったかというコメントもありましたが、勝ち時計2:03.96、上がり26.46。2着と1馬身差。
馬場もあるかもしれませんが、2010年以降最も遅い時計です。
年明けて2連勝しっかりしているのは確かですが、この2戦は昨年感じた「特別感」は大分薄れてしまったというパフォーマンスです。
「BCクラシックでアロゲイトと対決を」という感じではないですね。
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