写真で振り返る 第89回日本ダービー感想




天気とか色々

暑かったです。
ただ、午後はいつも通り風が出て、本当に爽やか。

混み具合はまあまあという感じでしょう。6万人ちょっとですからね。
大したことはありません。席を埋めればいいんですよ。ハッキリ言ってそう思います。

お昼にはウマ娘の音楽が流れます。
本当に晴れていい天気。

馬場も絶好。

むらさき賞で1:45.4。
とはいえロジャーバローズの時は1:44.4。あの時よりは少しかかるかも、程度ですね。
事前予想は2:22.9でしたが、今考えれば割といい線だったように思えます。

動きたくなかったので、午後はずーっと同じ場所。
そこで国家独唱を聴きます。

そんなこんなでファンファーレ。
やはり盛り上がりはこうでないと。これでも随分と静かですが。

第89回東京優駿(G1・東京・芝2400m・良)

スタートはマテンロウオリオンが立ち上がってます。
それ以外は大体五分。ジャスティンロックも出が悪いですね。

デシエルトが皐月賞の鬱憤を晴らすように先手を奪いに行きます。
両前脚が白ソックスのアスクビクターモアも皐月賞同様に前に。

ジオグリフは少し頭を上げるシーンもありました。イクイノックスは後方。その前にドウデュース。

人気馬は中団よりやや後ろに固まります。

ジオグリフがその中では前に。皐月賞の時よりは力んで走っているように見えます。
ダノンベルーガは真ん中ジックリ。ドウデュースも後方でしっかり折り合いましたね。

ダービーは1周目のホームストレッチの写真は迫力があって好きです。

デシエルトが行ったのもあり、そんなに各馬無理に絡む必要もありませんので、行かせます。
アスクビクターモアが行きたそうな雰囲気も出しつつ折り合えていて、いい感じです。

プラダリアも前の方。こちらも手を動かすことなく、行きたがる素振りも見せずにしっかりと折り合えています。

ペースは58.9と出てスタンドから歓声が。
馬場はいいですが、少し速い。どこかで落とさないとさすがに行き切れる馬はいません。

さてさて、どうするのかな?と思いながら見てました。

そこから全く落とすことなくデシエルトが行きましたので、激しいレースになりましたね。
1400m通過位が目安ですが、デシエルトの通過が画面で1:23.0を切るか切らないか、で通過したので「これは速い!」と。

ここから後続が徐々に動き出しますが、前との差はそこまで詰まりません。
前もかなり飛ばしていますし、ペースを落としていませんので、隊列は大体同じような感じで4コーナーまで進みます。これだけ流れると前を道中で抜くのは至難の業です。

緑が本当に綺麗な3コーナーから4コーナー。
この位置でもイクイノックスはまだ後方3番手。ドウデュースも外に持ち出して進出の準備をしています。ジオグリフ、ダノンベルーガも動いていません。勝負はまだ先ですからね。

レースを先導した形になったデシエルトが先頭のまま直線へ。
このレースをここまで激しくした馬は紛れもなくこの馬ですので、敬意を表したいですね。
なんとか2:24.0で踏みとどまったのは立派だと思います。

アスクビクターモアが前の馬を使いながらノープレッシャーで走っていたので、ここでも手応えジュ分。

外からジオグリフが皐月賞の時はスーッと行けましたが、今回は結構追っつけ気味。
ドウデュースが外からスッと。イクイノックスはコーナーでは外に出さずに直線で外へ。ダノンベルーガは外にジオグリフがいるのもあり内へ。

力勝負の直線です。
ここからスタンドのボルテージは最高潮に。

アスクビクターモアが外に持ち出しながら先頭へ。
外から人気馬がずらっと。プラダリアも内へ潜り込んでロスなく立ち回っています。

外からジオグリフ、ダノンベルーガ、ドウデュース。そして後ろからイクイノックスとキラーアビリティ。前半後ろにいた人気馬が一気に襲い掛かります。

ラスト200m。

ドウデュースが並びかけ、イクイノックスが一気に加速する後ろで、ジオグリフは遅れました。

このままアスクビクターモアが押し切れる感じはしませんでしたし、ダノンベルーガもちょっと足りない感じがしました。勝つのは外の2頭のどちらか。
ドウデュースかイクイノックスか、という残り200m。

ドウデュースが先に抜け出し、左鞭がやたらかっこいいイクイノックスのルメール騎手。
プラダリアも粘っています。

ここまで来たらもう言葉は要りません。
だって感想ですから。

非常に低い体勢で走る2頭の背には名手2人。素晴らしい走りです。
これはお気に入りの1枚。

アスクビクターモアも脚を前にポーンと出す走りでなかなかストライドが乱れません。
こちらも年明けてから良くなりましたね。
皐月賞タイプかと思っていましたが、タイトルホルダーやフェノーメノになり得る存在です。菊花賞で一番面白そう。

ダノンベルーガはロスなく走れたと思いますが、弾け方が前2頭に比べると不足していましたね。
皐月賞も言うてもこんな感じでしたし、力関係としては現時点ではこの順列なのかもですね。
天皇賞に出てきそうなタイプですが、折り合う馬ですし、同年代と戦ったほうがいい気がします。

プラダリアも頑張りました。
初勝利が重馬場だったとはいえ、時計をグングン詰めて2:22.8。
道中もいい感じの前向きさがあり、好きなタイプ。無事に行ってほしい1頭です。来年の宝塚記念とかで一発ありそうな馬です。

ジオグリフは皐月賞に比べると道中から4コーナーの走りに余裕がなかったですね。
仕掛けてからの反応が悪かったと思います。
最後の止まり方を見る限り、微妙に距離が長いのと、微妙にこの馬場が向かなかったかなー。せめてあと1秒かかる馬場なら、という感じでしょうか。札幌記念→天皇賞→有馬記念とかで面白そうですけどね。そして有馬記念で3着位に入りそう。

キラーアビリティは調教後のコメントも今一つでしたが、そこそこ走りました。
こんなもんじゃないでしょう。ぶっつけで万全の状態で高速馬場の秋の天皇賞なら侮れません。

 

半馬身イクイノックスを振り切ってドウデュース。
朝日杯の勝ち馬がまさか勝つなんて、、、という感じですね。
勝ち時計は驚愕とも言える2:21.9。淀みない流れで前後半の主役が逆転するレースですので時計は出るレースではありますが、それでも立派です。ラストも12.0とほとんどラップ落ちがありません。

2着のイクイノックスは東スポ杯で「いつかはG1勝てる馬」と書きましたが、この春2戦は落としましたが、力はありますね。
少なくとも父よりはこの時期の走りという点では上ですし、どこ行っても好勝負するでしょう。道中も落ち着いて走れます。
走りも大きいですし、見た目も綺麗。父に近づける馬になり得る素材です。

ドウデュースは皐月賞の走りからいい脚は使えるとは分かっていましたが、お見事ですね。
キズナのような脚質転換。追ってから長いので、東京はベストでしたね。
凱旋門賞でしょうが、無事にゲートに入ってほしいです。
日本ダービー馬ですから。どこ行ってもトップクラスの評価を得るのは間違いありません。

現時点では12~20倍。
タイトルホルダーと並んでますね。タイトルホルダーが舐められてる感じがするが、、、

レベルの高いレースだったと思います。
力を出し切れなかった馬も少なかったと思います。だからこそ皐月賞上位陣の力が際立ったというか。

皐月賞上位と青葉賞馬、ホープフルS馬ですので、ほぼ力通りの決着。