2019スーパーサタデー。今年のドバイミーティング前哨戦。




2019 Mahab Al Shimaal(G3・メイダン・ダート1200m)

北米勢の強いDubai Golden Shaheenの前哨戦です。マハーブアルシマール。

人気は緑の勝負服に芦毛の5歳セン馬のDrafted(ドラフテッド)
今年はこの距離に活路を見出し、前走のアル・シンダガ・スプリント(G3)を勝利。そのレース2着のTato Key(タトーキー)もそこそこ人気。

昨年北米で走り、今年に入ってドバイ入りして2戦を消化したSwitzerland(スイツァーランド)
名前はスイスですが、アメリカ野郎。

ゴドルフィンからは2017年のゴールデンシャヒーンの2着馬Comicas(コミカス)
前走準重賞を勝利しているThammin(タミン?)など。読み方がわからない馬が人気だと困ります。

レースです。
逃げたのがSwitzerlandで黄色いのがLavaspin(ラヴァスピン)
内でじっくり赤い帽子のNine Below Zero(ナインビローゼロ)。Draftedは後方外目を走ります。

4コーナーで大外から芦毛の馬体がグーンと上がってきました。

直線では逃げるSwitzerlandにNine Below Zeroが追いかけます。
白い帽子のTato Keyと大外Drafted。

最後は3頭の叩き合いとなり、大外Draftedがグイッと出てクビ差Nine Below Zeroを差し切って勝利。3着にTato Key。
Comicasも最後追い込んできて4着でした。

勝ち時計1:11.66。
例年に比べると少し遅め。勝ったDraftedはこの勝利でも4番人気位。

昨年も人気になっていたRoy H(ロイエイチ)Imperial Hint(インペリアルヒント)辺りが上位人気です。
マテラスカイは10番人気位だけど、速さは遜色ないので頑張ってほしいですね。

 

2019 Al Bastakiya(LS・メイダン・ダート1900m)

3歳限定の準重賞です。
UAEダービーの前哨戦であるアルバスタキヤ。

1番人気はUAEオークス馬、ゴドルフィンのDivine Image(ディヴァインイメージ)。4戦3勝。
UAE2000ギニーを5馬身半差で圧勝してきたこちらもゴドルフィンのEstihdaaf(エスティダーフ)

ゴドルフィンの2頭、牡馬牝馬で登場です。

このレースのトライアルという名前の一般戦を勝利してきたManguzi(マンガジ)まででしょうね。めぼしい馬は。

全レース紹介は無理なので、ここは流します。
逃げているオレンジ帽子がSuperior(スペリオル)というあまり人気のない馬で、ゴドルフィンの白帽子がDivine Imageです。

直線はSuperiorが逃げ、シャドーロールのManguziが追いかけるのを外から一気に抜き去ったDivine Image。

最後までしっかり追い、7馬身1/4差の圧勝。UAEダービーも1番人気に浮上してきました。デルマルーヴルは9番人気位。
2着に粘ったSuperior、3着にManguzi。
Estihdaafは直線で失速し51馬身差のブービー負け。

時計の1:59.07は昨年より1秒遅いように、びっくりする時計ではないです。気持ちダートは時計がかかる状態がメイダンで続いている印象はあります。

 

2019 Nad Al Sheba Turf Sprint(G3・メイダン・芝1200m)

直線1200mです。遠すぎて実際の競馬場で見ると全く分かりません。
Al Quoz Sprintの前哨戦です。

昨年アスコットでキングススタンドS(G1)を勝ち、前走も楽勝してきたBlue Point(ブルーポイント)が断然。
相手探しですが、一般戦でぶっちぎったEkhtiyaar(エクティアール?)に今年メイダンで5F→6Fの一般戦を楽勝してきたオレンジ勝負服のMazzini(マジーニ)。

直線なので位置取りもクソもありません。速い奴が勝ちます。9番がBlue Point。

残り400m位から一気にBlue Pointが抜け出し、Ekhtiyaarを突き放します。
スピード能力の違いをまざまざと見せつけるかのようにゴール直前は後ろを確認しながら流してフィニッシュ。

3馬身差の圧勝です。2着にEkhtiyaarと人気通りの決着に。
このようなスピード勝負だと純粋に「この時計で走れるか?」になるので、分かりやすいので好きです。観戦には辛いですけど。

勝ち時計は1:10.15。
去年一昨年の1:10.0を切っているので、時計的には平凡。もしくはダート同様に芝も?という位。

Blue PointはAl Quoz Sprintは2倍を切る人気になりました。

 

2019 Burj Nahaar(G3・メイダン・ダート1600m)

バージナハールです。
ゴドルフィンマイルの前哨戦となります。
上位人気が予想されたKimbear(キンベア)が取り消しました。

ファイアブレイクSの勝ち馬であるMuntazah(ムンタザ)に3着のHeavy Metal(ヘヴィーメタル)
北米からBCクラシック9着、ペンシルベニアダービー2着のAxelrod(アクセルロッド)が出走してきました。それ以外は変わり映えの大してないメンバーです。

最近はスタートも下手になった逃げ馬Heavy Metalが豪快に出遅れます。
好スタートの1番のMuntazahに外からトルコ馬のGood Curry(グッドキャリー)

道中はじっくり進み、大外から離れてHeavy Metalが後方から頑張る中、前は悠々とMuntazah。

直線はMuntazahの一人旅。独走となりました。
2番手に頑張るGood Curryや9番の赤い勝負服Rodaini(ロダイニ)Musawaat(マザワート)、大外から銀色の勝負服Heavy Metalと激戦に。

悠々とモニター確認しながらスイスイ走るMuntazahは終わってみれば10馬身差。
勝ち時計1:34.99。これは過去断トツで速い。すごい時計です。

ゴドルフィンマイルは断然の人気になりました。
2着にトルコ馬Good Curryが頑張り、昨年もこのレース3着だったMusawaatがまた3着。出遅れHeavy Metalは4着まで。
Axelrodは25馬身以上離れた10着と大敗。北米→ドバイでも合わないとこうなります。

 

2019 Dubai City of Gold(G2・メイダン・芝2410m)

ドバイシーマクラシックの前哨戦という位置づけのこのレース。
かつては全く関係ないレースでしたが、Postponed(ポストポンド)や昨年のHawkbill(ホークビル)もここから連勝しており、最近は割と侮れなくなりました。

Great Voltigeur Stakes(G2)の勝ち馬で、英セントレジャー5着のOld Persian(オールドペルシアン)は今年初戦ですが1番人気です。
7歳になったかつてのG1連対馬Racing History(レーシングヒストリー)、そのRacing Historyを前走ドバイミレニアムステークスでクビ差凌いだSpotify(スポティファイ)は2連勝中。

こちらも7歳になりましたが、昨年はカナダG1であるカナディアンインターナショナルを勝利したDesert Encounter(デザートエンカウンター)

前哨戦らしいメンバーですね。
青ばっかりで良くわからないです。

逃げた赤い帽子の青はRacing History。2番手にPrince Of Arran(プリンスオブアラン)がいて、内にいる2番の全身青がOld Persian。
白帽子の青がSpotify。黄色の★マークがDesert Encounterです。

こういうのがさっと分からないと外国は辛い。出走馬見ていないとほぼ何もわかりません。
ゴドルフィンは全身青が1番手、白帽子が2番手です。

ペースは超スローで流れます。
1000m通過が1:07.22。異常なスローペースです。

Desert Encounterが我慢できない感じで4コーナー手前からグーンと上がっていきます。
Old Persianも内でじっくり構えていますが、少し抑えている様子。まぁそりゃそうです。

ちなみに、1800m通過が1:58.61。そこから上がり勝負になります。
Desert Encounterが先頭で直線に入りますが、内でRacing Historyが頑張ります。
狭いところ入った全身青のOld Persian。

Desert Encounterがなかなか前を捕えきれず、逆にRacing Historyに差を広げられてしまいます。
残り200mで前が開いたら一気に突っ込んできたOld Persian。
最後は勢いの差でクビ差差し切りました。
2着にRacing History、3着にDesert Encounter。

勝ち時計2:32.68。レース上がり34.31であり、勝ったOld Persianは上がり34.07。
いくら何でもスローすぎるので、微妙です。
勝ち時計もここ3年は2:30.00を余裕で切っているので、この時計だと本番は違いすぎる気がします。

Old Persianは人気は少し上がったものの、スワーヴリチャードと同じくらい。レイデオロと比較するレベルには…という感じ。
ただ、ここまで極端でないにしろスローは確実なレースなので、ペースメーカー役が誰になるかでは似たような感じになるかも。

 

2019 Al Maktoum Challenge R3(G1・メイダン・ダート2000m)

ドバイワールドカップの前哨戦です。

昨年のドバイワールドカップの勝ち馬でBCクラシック3着以来となるThunder Snow(サンダースノー)の登場です。

R2で2着だったNew Trails(ニュートレイルズ)、前走メイダンの同距離の一般戦で14馬身差圧勝してきたCapezzano(カペッツァーノ)
こちらも一般戦を9馬身差で勝ってきた韓国で走っているDolkong(ドルコン)。昨年のコリアカップでロンドンタウンに15馬身差で2着だった馬です。

Capezzanoが先頭で走ります。
2番手に日本でも走ってそうなCosmo Charlie(コスモチャーリー)がおり、白帽子がNordic Lights(ノルディックライト)
内でじっくり全身青のThunder Snow。

Capezzanoがマイペースで36.74-60.46で走ります。
これをみると、1つ前の異常さがわかると思います。いくら何でも遅すぎるでしょ、と。

Capezzanoがスイスイ逃げているものだからゴドルフィン勢が仕掛けます。
Nordic Lightsは早々に脱落し、直線に入るときは2頭の一騎打ちムード。

しかしThunder Snowが思ったほど伸びません。
どんどん離されてしまい、最内からするするとNew Trailsも粘っていますが、前を交わすとかはなさそう。
完全に止まったThunder Snowに外からDolkongが襲い掛かり、Thunder Snowはヘトヘトになりながらもなんとか2着を確保。

スイスイと逃げたCapezzanoは9馬身半差の大楽勝でした。
3着にコリアカップで15馬身ロンドンタウンに突き放されたDolkong。Thunder Snowとクビ差。4着にNew Trailsという結果でした。

勝ち時計2:05.2。
後半が5秒近く遅いレースですので、北米の競馬ですね。

Thunder Snowは負けたものの昨年も2着でしたし、休み明けだし、こんなもんじゃないのかな。ただ、1番人気は陥落しました。
R2を勝利しているNorth America(ノースアメリカ)がこの瞬間はブックメーカーで1番人気に。分からんなー。
Dolkongとの差を考えれば、これなら紛れればケイティブレイブでも頑張れるんじゃ…ってな感じ。

 

2019 Jebel Hatta(G1・メイダン・芝1800m)

ドバイターフの前哨戦です。
打倒アーモンドアイではありますが、まぁディアドラ以外は厳しいんじゃないの?というメンバー構成ではあります。

人気は昨年の仏2000ギニー4着、セントジェームスパレスS3着と欧州で活躍したWootton(ウートン)
前走のザビーマイルでも最後いい脚で追い込んで4着と復帰戦+遠征初戦としてはまずまず。

フランケル産駒でSingspiel Stakes(G3)→Al Rashidiya(G2)と連勝中のDream Castle(ドリームキャッスル)。欧州では2017年の英2000ギニーでChurchill(チャーチル)の5着があります。
英QE2でRoaring Lion(ロアリングライオン)の3着だったCentury Dream(センチュリードリーム)。前走のザビーマイルでは2着といい走りでした。
昨年のドラール賞2着以来、今年初戦を迎えるLoxley(ロックスレイ)。フランスのドーヴィル大賞(G2)の勝ち馬です。
Al Rashidiyaで4着だった昨年の勝ち馬Blair House(ブレアハウス)

青が多すぎて全く分からん。
逃げたのはゴドルフィンの中で順列ビリのFirst Contact(ファーストコンタクト)、2番手に赤帽子のLoxley。
4番手の外に緑っぽい服のCentury Dream。
9番の白い帽子がDream Castle、6番の黒い帽子がWootton、最後方の8番がBlair Houseという展開です。

前半は36.65-59.99という流れ。
一応は60秒切っていますので、まずまずのペースで流れています。

First Contactがペースメーカーの気楽さで余裕がありそうです。
4コーナーで外に持ち出したWoottonと更に外に回すDream Castle。

直線に入り、First Contactが粘ります。Loxleyが離されてしまい、Century Dreamもあんまりいい感じではありません。
目立つのは外の2頭。
Woottonと馬体を接することなく大外からDream Castleが一気に抜き去っていきました。

Woottonが抜かれてから粘りを見せましたが、1馬身1/4差でDream Castleが3連勝でG1制覇。
2着にWootton、3着に粘ったFirst Contact。Century Dreamが4着、Loxley5着。昨年の勝ち馬Blair Houseはビリ。

勝ち時計1:48.17。水準級ですね。

Dream Castleは素晴らしい末脚でしたが、上がりだと35.55。
レース上がりが36.29ですので、目立ちましたね。

アーモンドアイのライバルとして2番手に浮上しました。
これにディアドラ、ヴィブロスを加えての上位争いかな。個人的にはCentury Dreamはまだ見限れないと思っています。