平成最後、2018年の有馬記念。出走予定馬の印象振り返り。




クリンチャー(凱旋門賞挑戦も17着。ファン投票18位)

凱旋門賞はいい所なかったですが、春は京都記念でアルアイン、レイデオロをやっつけています。
天皇賞春も3着ですし、きちんと頑張れれば。ただ、どんな調子なのかが読みにくい。

先行馬として期待したもののダービーでは行けずに惨敗。
菊花賞の時はこんな事を。

前半行こうとは思っていたでしょうが、切り替えて後方に。
この馬場ですごく長いロングスパートをかけ、最後まで頑張りました。
ただ、やはりこの馬はスタートからのスピードの乗りが悪いのが今後もネックになりそうです。
スタミナはあるはずなのですが、逃げる作戦に出るのも難しく、今後どういう馬にしていくのか?は興味があります。逃げでは難しいので、思い切った差し馬転換しかないかな。

天皇賞も凱旋門賞も先行していたので、有馬記念もこのスタイルで行くのかな。
こちらも枠順次第では無視しにくいタイプには感じます。

極端な高速決着は向いていないかもしれませんが、皐月賞で1:58.1、天皇賞で3:16.3はそこまで他の馬に比べて劣る感じもせず。
先行馬を前に見ながら4コーナーで顔位出すかもね。そこからは知らんけど。

ブラストワンピース(菊花賞4着。ファン投票18位)

唯一見たのが今年のダービーです。
ワグネリアンを追いかけている緑のシャドーロールのブラストワンピース。

ダービーの時の印象です。
毎日杯も素晴らしい走りでしたので、坂のコースは割といいかも。

5着に負けたブラストワンピースですが、思っていたより走りました。
大きな身体で大きなフォームでグイグイと伸びてきて、最後まで大きな失速なく0.2秒差まで追い詰めました。
初めて負けてしまいましたが、大きい馬の割には素軽く、成長次第ですがプチ・キタサンブラックみたいな馬になれる可能性も感じます。
大きなストライドを余すことなく使い切れれば、化けるかもしれません。

菊花賞の時はというとえらそうに距離について書いています。

ただ、4コーナーで膨らんだのが0.1秒位損しているかな。
大きい馬ですし、なかなか坂の下りの加速がついた所でのコーナーリングは大変だと思います。
それでも最後までしっかり走っていますが、ゴール前は僅かに乱れたかな。少しこの馬にとってはこのペースでも距離が長かったと思います。

勝つイメージはないですが、4コーナーで外回して5着位に突っ込み、多くの方が「来年は期待できるね!」って言ってそうな馬です。
530kg近い馬体で、素軽いタイプなので、余すことなく身体を使いこなす程に成長すればとんでもない馬になる可能性はあると思います。が、まだかなー。

ミッキースワロー(ジャパンカップ5着。)

セントライト記念もAJCCも例年行くレースにもいかないと出てきて、いいレースをしています。出会いは少ない1頭です。
前走のジャパンカップは末脚鋭く上がり33.9。

大阪杯も5着に来ていますので、この位のG1だと無視できません。
そうはいっても大阪杯の感想はこんなもの。

こちらも4コーナーまで待ち、大外へ持ち出しての直線勝負。
一瞬かなり伸びそうな雰囲気を出しましたが、ラストは止まってしまいました。
内を突いても良さそうじゃないですし、こういう大味なレースになってしまうのは仕方ないですね。

ただ、ここはセントライト記念でアルアインを並ぶ間もなく交わした中山。

追い込み一辺倒のイメージがありますが、あまり下げ過ぎるといいレースはしませんし、中山はセントライト記念もAJCCも割と前に行っています。
中山だとそうなのかも。
これはかなり穴っぽい。特に1番とかに入って少しスタートから前に行くとセントライト記念の再現があるか?直線の末脚「だけ」なら確実に上位です。

パフォーマプロミス(アルゼンチン共和国杯1着)

栗毛がとても綺麗です。
なんせこの馬は回顧を書いていません。サボっていますので、日経新春杯も目黒記念もアルゼンチン共和国杯も一切書いてない。

重賞2勝馬の扱いじゃないですね。

前走のアルゼンチン共和国杯は超スローを上がり32.6で差し切って勝利です。
宝塚記念は後ろからになってしまい、いいパフォーマンスは出ませんでしたが、4番人気に支持された馬。決して弱くない。

地味ですが6歳になって充実していますし、単勝の人気が下がる今回は狙い目かも。
そんなこと言ってると全部買わないといけなくなりますので、まぁ厳しいと思って切るしかないか。ミッキー2頭に比べると穴としてパンチ不足には感じますね。

サウンズオブアース(2015年2着から8着、7着)

こちらも若かりし頃の2015年です。ゴールドシップの引退レースですからね。
7歳になり、さすがに成績が落ちてきました。このレースが引退レースです。

札幌記念の時は4着でしたが印象は変わらず。

昨年も4着でしたが、ここ最近では一番走りっぷりは良かったですし、抜かれてからも離されまいと頑張っているように見えました。
ただ、G1となると…という評価は昨年末から同じです。この位では苦しい。

ジャパンカップも早々に鞭が入り、苦しくなってしまいましたし、時計が出なくなりました。
無事に走ってほしいです。これも有馬記念ならでは。

スマートレイアー(芦毛。カワイイ)

もう8歳になり、この時の写真よりも真っ白になりました。
これは昨年のヴィクトリアマイルです。メイショウマンボと同期というと一昔前に感じます。

さすがに苦しいです。
ほとんど最近は回顧にもちょこっとしか名前は出てこないです。

それでも昨年のエリザベス女王杯から香港カップ、大阪杯、天皇賞春に宝塚記念、そして前走のエリザベス女王杯で有馬記念。
少し戦っては休みに入る馬に見習ってもらいたい位の大車輪。
それだけ全力で走らなくなった、という見方もあるかもしれませんが、それでもここまで頑張って宝塚記念以外は二桁着順負けがないのは立派だと思います。

こちらもそろそろ引退なのは確実なので、無事にゴールを。

サクラアンプルール(天皇賞秋5着。昨年はビリ)

昨年はビリでしたが、JRAの対応に疑問符が付く位の大きな不利でした。
ビリはビリでも理由ありのものです。

で、到達順を考えると、1着は無影響であり、不利を与えたシュヴァルグランがスワーヴリチャードを差し返しているため、変更なしというのは分かります。
が、サクラアンプルールはかなり大きな不利に加え、クイーンズリングも対象になっているのだから、審議ランプは灯してもいいと思います。

日経賞57.0kgで3着、函館記念57.5kgで2着。天皇賞は6着。
ただ、天皇賞はミッキーロケットとの0.4秒差は力の差を感じない訳にはいきません。

中山の方がコースはプラスになるのは確かなんですが、それを埋めるには1つ2つ3つと運と流れが向かないと…。

リッジマン(ステイヤーズS1着)

ステイヤーズS1着からの参戦です。
春もダイヤモンドSで52kgでフェイムゲームに完璧にやられつつも2着になりましたので、長めの距離でなら、ですね。

写真は目黒記念ですが、この辺りは全然ダメだったはずで、一休みしてしっかりしてきたのかな?
ステイヤーズSはゴール前はしっかり走れていました。

ただ、相手が…。