2018英ダービー前哨戦、ダンテSと他のレース。




2018 Betfred Dante Stakes(G2・ヨーク・芝約2100m)

英国ダービーの前哨戦であるダンテSです。
このレースは割と新興勢力も多く、楽しみにしていました。

こんな記事も出ていますし、今年は例年よりは注目度も高いでしょう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180517-00000014-dal-horse

1番人気はRoaring Lion(ロアリングライオン)です。
昨年のレーシングポストトロフィーはサクソンウォリアーの2着、そして前走は英2000ギニーでまたまたサクソンウォリアーから2馬身半差遅れての5着。

Mildenberger(ミルドレンベルガー)は6戦4勝で前走はニューマーケットの準重賞を勝利していますが、2歳時にはExpert Eye、Roaring Lionと英2000ギニーでも上位人気馬には完敗。
ゴドルフィンのNordic Lights(ノルディックライツ)は今年デビューの2戦無敗。前走は一般戦をきっちり勝利してきました。
同じく2戦無敗のWells Farhh Go(ウェルズファーゴー)は前走のG3で後にグリーナムSを快勝して英2000ギニー7着のJames Garfield(ジェームスガーフィールド)を破りました。

年明け2連勝で4戦3勝のCrossed Baton(クロスドバトン)は前走の準重賞でMy Lord And Master(ディーS2着)、Dee Ex Bee(チェスターヴァーズ2着)などを破っています。デットーリ騎手騎乗。
そのCrossed Baton相手に3馬身半差負けたJames Cook(ジェームスクック)。オブライエン厩舎で名牝Found(ファウンド)の全弟です。

と、割と青葉賞の位置付け位のあるメンバーでしたが…。

直線で横一杯に広がり、真ん中からエンジ色の勝負服、Roaring Lionが一気に抜け出します。
他の馬達は横一線。

ゴール前まで2番手はなかなか決着がつかず、真ん中のMildenbergerが2番手に上がったものの、大外のNordic Lightsなどは満足に伸びきれず、James Cookも姉のようにいかずに失速。
終わってみれば4馬身半差の圧勝でRoaring Lionが勝利。2着にMildenberger。

この結果かよ、という感じ。
全く新興勢力は出てこず、Mildenbergerも2歳戦から強いのにきっちりやられていますし、これが英国ダービーでどうのこうのはないかなぁ。

サクソンウォリアーも日本産馬なんて言われていますが、こちらもバリバリのアメリカ野郎。
父はKitten’s Joy、母父にストリートセンス。これで7戦4勝。

英国ダービーはこの馬が2連敗しているサクソンウォリアーの人気を上げるだけになり、自身は同率3番人気位まで浮上しています。

 

2018 Betfred Middleton Stakes(G2・ヨーク・芝約2100m)

牝馬のレースです。

解説とかはなく、勝ち馬は昨年のヨークシャーオークスでエネイブルの2着という実績もある芦毛のCoronet(コロネット)

直線クビを上げて走っていますが、最後まで後続をほぼ寄せ付けず、1馬身半で快勝です。
愛オークス4着、ヨークシャーオークス2着、英セントレジャー5着、英ブリティッシュチャンピオンズフィリーズ&メアズS3着と非常に惜しい戦いをしていましたので、今年はタイトルを獲れるかな?

父フランケル、母Middayの良血Mori(モリ)は年明け初戦も復活せずに5着でした。

 

2018 Duke Of York Clipper Logistics Stakes(G2・ヨーク・芝1200m)

ざっと。5頭立てのスプリント戦です。

昨年ジュライカップ、スプリントカップステークスとスプリントのG1を2勝しているHarry Angel(ハリーエンジェル)の年明け初戦です。
さすがにこの相手では簡単に負けません。

直線で昨年のモーリス・ド・ゲスト賞を勝利しているBrando(ブランド)相手に2馬身差。
今年も欧州のスプリント戦はこの馬は中心にいると思いますので、引き続き注目の1頭です。