Qipco Champion Stakes(G1・アスコット・芝1m1f212yds・Soft)
こちらも馬場が悪化しています。
人気はニエユ賞圧勝し、Enableと同厩のCracksman(クラックスマン)。あの時の休む宣言はなんだったんだ?と思う感じですが、ここを走る事になりました。
凱旋門賞でもそこそこ走ったフランスダービー馬Brametot(ブラムト)、アスコットのセントジェームスパレスSを勝っている3歳マイル~2000mを引っ張ってきたBarney Roy(バーニーロイ)。
古馬は凱旋門賞をソフト馬場を嫌って出たのにここもソフト馬場になってしまったHighland Reel(ハイランドリール)、前走愛チャンピオンS2着をしたPoet’s Word(ポエッツワード)。
さて、レースはというとこんな感じ。
日本でもそうですが、馬場が悪い中のレースなので、内を開けて走っています。
大外の芦毛がSuccess Days(サクセスデイズ)、その隣がHighland Reelです。赤い帽子が人気のCracksman。
道中でHighland Reelがグーンと外へ行きます。
どうしちゃったのか?という様な動きです。これも作戦なんでしょうが、見ているだけだと意味が分かりません。Highland Reelは外ポツンで走ります。
3番手のゴドルフィンがMaverick Wave(マーベリックウェーヴ)です。人気薄ですので、Barney Royのペースメーカー役でしょう。その後ろにCracksmanがじっくり。
4コーナーでHighland Reelが一気に内に切れ込み先頭集団へ。
しかし早々にCracksmanが先頭に。2番手の星付き黄色帽のPoet’s Wordとフランスダービー3着のRecoletos(レコレトス)が叩きあい、その外からHighland Reelが伸びてきますが、前は遥か彼方。
最後はデットーリ騎手がガッツポーズをしながらCracksmanが7馬身差の圧勝。
フランケル産駒、欧州で最初のG1制覇です。
2着にPoet’s Wordが入り英愛のチャンピオンSで2着、3着に追い込んだHighland Reel。
えんじ帽子のBrametotは内から伸びそうな素振りもあったもののキレを欠き6着、Barney Royは直線ズルズルと失速してブービー。
来年はEnableも現役を続けることが表明されていますので、来年の凱旋門賞でデットーリ騎手はどちらに乗るのか?というのがあります。
この馬は夏から秋にかけて急激に強くなりました。
Cracksman is a top-priced 6-1 for next year’s Arc, while Enable can be backed at 3-1.
となっていますので、来年のオッズが7倍の2番人気。まぁまだ1年後の事ですからね。ゲートに入れるか?が分かりませんし。
Highland Reelはソフト馬場が辛かったとコメントが出ています。
硬い馬場を求めて、アメリカに持っていくそうで、BCターフに出走予定です。
目線カメラが出ています。5着だったDesert Encounter(デザートエンカウンター)からの視線です。
G1でこれが公開されるのも凄いわ。
Experience what it was like to be part of CRACKSMAN’s QIPCO Champion Stakes success at @Ascot! #ChampionsDay pic.twitter.com/hsqpHxDEoD
— Champions Series (@ChampionsSeries) 2017年10月21日
Qipco British Champions Fillies & Mares Stakes(G1・アスコット・芝1m3f211yds・Soft)
フィリーズアンドメアズステークスです。
人気はヴェルメイユ賞を勝った真っ赤な勝負服Bateel(バッテール)。
2番人気以下はメイトロンステークス勝ちのオペラ賞2着だったオブライエン厩舎のHydrangea(ハイドランジア)。
昨年のこのレースの勝ち馬Journey(ジャーニー)はヴェルメイユ賞2着で少し復調が見えました。
他にも英愛オークス、ヨークシャーオークス、英セントレジャーとまずまずの成績を残しているCoronet(コロネット)。
レースはAlyssa(アリッサ)が逃げ、2番手にThe Juliet Rose(ザジュリエットローズ)。
5番手の外側の紫がHydrangeaでその後ろにBateelというような展開。面倒だから書かないです。
直線は外目から一気に加速したHydrangeaがその内の白い勝負服Journeyを競り潰し、一気に突き放します。
その外からBateelが並びかけ2頭のマッチレースに。3番手に上がった芦毛がCoronet。
並ぶまで至らず、Hydrangeaが徐々に差をつけ、最後は2馬身差で圧勝しました。
Journeyは直線で後れを取り、6着。1年前は凄い馬だと思ったものですが、なかなか難しいですね。
これでオブライエン厩舎はG1を年間で25勝目で新記録タイ。
まだありますから、BCで新記録達成はするでしょう。
勝ったHydrangeaは一応BC Filly & Mare Turfに登録がありますが、こっちはRhododendronに任せるかもね。
Queen Elizabeth II Stakes(G1・アスコット・芝1m・Soft)
15頭立てと非常に多く、解説するのは難しいです。
人気はゴドルフィンの青一色の勝負服に白いシャドーロール、今年の欧州マイル路線を引っ張ったRibchester (リブチェスター)。
英愛2000ギニー馬Churchill(チャーチル)。今年で引退なので、尻すぼみ感があるまま終わりたくないでしょう。
3馬身→3馬身→5馬身と圧勝3連勝を続けているBeat The Bank(ビートザバンク)。白と青の勝負服でシャドーロール。
ジャック・ル・マロワ賞を勝ったAl Wukair(アルワクラ)。えんじ帽子です。
G1でずっと好走しているPersuasive(パースウェイシブ)。芦毛なので目立ちます。
他にもUAEダービー馬でシャンプラ賞勝ちのThunder Snow(サンダースノー)、黄色い勝負服のSea Of Grace(シーオブグレース)はフランス1000ギニー(プール・デッセ・デ・プーリッシュ)2着。
レースは2つに分かれて埒から離れた方にゴドルフィン、埒側にオブライエン厩舎という感じの区分けです。
Churchillは前2頭に先導され、RibchesterもToscaniniに先導されての前半です。
最後の所で先に抜け出すRibchesterに内を開けてChurchill。
ただ、Churchillは赤い服のNathra(ナスラ)に苦戦しています。
その後ろの白い馬体のPersuasiveが斜めに馬場を横切り、真っ直ぐ向いてからは素晴らしい末脚。
PersuasiveはRibchesterを抜き去り、ゴール前は1馬身まで詰め寄られましたが、振り切ってG1初制覇です。
2着にRibchester、3着になんとか残したChurchill、その次にNathraという結果でした。
Al Wukairは7着、Beat The Bankは10着、Thunder Snowは何もできずにビリ。
Ribchesterはドバイターフからほぼ崩れることなく走りました。2着でしたが、頑張ってます。
BCマイルにも登録があるので、こっちにも行くかも。
Churchillは残念ながら負けてしまいました。春先の強さは感じませんでした。
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