143回ケンタッキーオークス レース感想




2017 Longines Kentucky Oaks(G1・チャーチルダウンズ・ダート1800m)

泥んこ。
天気はRainy。馬場はSloppyで行われました。

好スタートから内の4番人気のParadise Woods(パラダイスウッズ)に外から3番人気のMiss Sky Warrior(ミススカイウォーリア)、2番人気のFarrell(ファーレル)と人気馬がどんどん行きます。
Abel Tasman(アベルタスマン)は手を動かして最後方。

Paradise Woodsは自信があったのか、並ばれてムキになったのか分かりませんが、入りの200mが22.67。
馬場とか関係なくかなり速いです。最後方のAbel Tasmanが24.47ですので、僅か200mで1.8秒も差がつきました。
10番のピンクの勝負服のMiss Sky Warriorを見てもらえれば、かなり行っています。手綱をあれだけ動かして行くのかという位。

そこからは上位人気3頭の意地と意地との潰し合い。
そこまでやらんでも、という位。暫く前3頭しか映っていません。

22.67 – 23.45 – 25.18 と徐々にラップダウン。
それでも前は高速であるため、1200mを通過した時点で3番手のFarrelが完全に脱落。

4コーナー入り口では人気の2頭もズブズブになり、道中ドロンコになった組が襲い掛かります。

前後半で主役がガラッと入れ替わりました。
1200m通過で最初に通過したMiss Sky Warriorが1:11.14、ゴールでは1:53.47。勝ったAbel Tasmanが1:12.46、ゴールで1:51.62。
上がりの時計で勝ち馬が39.16なので、後ろも結構疲れていたと思います。
ただ、前がもっと疲れていました。

Paradise Woodsの上がりが43.98で11着、Miss Sky Warriorが42.33で8着、Farrellに至っては47.85でビリ。
さすがに飛ばし過ぎです。

勝ったAbel Tasmanは父Quality Road、母Vargas Girl、母父がDeputy Minister。
デビュー戦敗れたものの、3連勝でスターレットステークス(G1)を2歳で勝利しています。

年明けはサンタアニタでどちらも2着。
サンタ・イサベルSではUnique Bella(ユニークベラ)に2馬身1/4差、サンタアニタオークスではParadise Woodsに11馬身3/4差で負けていました。
展開が向いたとはいえ、ここで逆転するとは…。分からないものです。

ジョッキーがマイク・スミス、調教師ボブ・バファート。このコンビというか、この人たちもスゴイですね。そこそこ人気だったとはいえ、上位人気とは差がある4~5番人気。
こういう時でも持っていかれるとどうしようもありません。

2着がDaddys Lil Darling(ダディーズリルダーリン)。
こちらはフロリダオークス6着、アシュランドS2着からの巻き返しです。BCジュベナイルフィリーズで4着なので、決して弱くはないですが、そこまで強くもないという感じでした。

上位人気全滅の大荒れ。
ケンタッキーダービーもこの馬場が続くとまともには決まらなさそうな気がします。