2017 Pegasus World Cup(G1・ガルフストリームパーク・ダート1800m・Fast)
今年から始まったアメリカのペガサスワールドカップです。
1着賞金700万ドルというとんでもない賞金額です。僅か2分足らずでそんなに稼いだら人生変わりますわ。
昨日だったかArrogate(アロゲイト)が脚に…なんてモゴモゴ言っていましたが、出てきました。
#Arrogate’s right hind foot: concern going into @PegasusWorldCup? https://t.co/CG2uD1Y4Qd@SkimTheRail photo pic.twitter.com/DdXgL8XKp2
— Brisnet.com (@Brisnet) 2017年1月27日
それ位で止めるレースではないではありません。出るのにも色々と金がかかっています。
レース映像です。
スタートでは最内Arrogateが跳びが大きい馬だからというのもあるのでしょう、出がイマイチで出鞭を入れています。
外からCalifornia Chrome(カリフォルニアクローム)もまずまずのスタートでした。
しかし先頭は取れず、結局逃げたのは4番のNoble Bird(ノーブルバード)。
2番手にも3番のNeolithic(ネオリシック)と12頭立てとはいえ内枠が有利です。
Arrogateは内でポジションを取った後はじっくりと3番手。その外からCalifornia Chromeと2強は前の2頭を置いて3番手。
位置取り自体は悪いとは思えません。
5番のWar Story(ウォーストーリー)までが先頭集団で、そこから5馬身位離れてWar Envoy(ウォーエンヴォイ)が内、真ん中Shaman Ghost(シャーマンゴースト)とかいて後方にKeen Ice(キーンアイス)という展開です。
ペースは出ましたね。
速報でも23.46 – 46.14 – 1:09.80 – 1:33.90 – 1:47.61。
もちろんスタートから外々をCalifornia Chromeが走ったとはいえ、道中の雰囲気も余裕たっぷりではなかったかなと見返すと思います。
スタート少し押して出しても先頭まではいけませんでしたが、位置取りは悪くなかったですし、極端に無理をしたようにも見えません。
3コーナーの時点で2強が並び、前の2頭と併せて外のCalifornia Chromeが内のArrogateを閉じ込めれば先手を取れるなと思いながら見ていたら、コーナーに入った所で外のCalifornia Chromeが失速。
不利もなく前の2頭をスーッと交わすだけだったArrogate。
西日を浴びたコースの上で、2強の明暗が分かれてしまいました。
Arrogateは前を交わしたら後は最後まで走り切るだけですし、California Chromeは直線前に鞭が入り内と外の差はあれど、前を行くNoble Birdすら4コーナーで交わせませんでした。
直線は我が道を行くArrogate。後方でふらふらと走るのを止めたCalifornia Chrome。
両雄並び立たずと言いますが、明暗くっきり分かれました。
ただ、唯一救いと言ったらなんですが、California Chromeはこれで引退ですので、世代交代を印象付けることで役割を終えたと見ればいいのかもしれません。
勝ったArrogateはトラヴァーズSからセンセーショナルに登場し、BCクラシック、そしてペガサスワールドカップとどれもこれも強い勝ち方で7戦6勝。
ゴールした時は2着に4馬身3/4差。
勝ち時計1:47.61はトラックレコードに及ばないものの、良い時計です。
今まで$4,084,600稼いできて、今回「+$7 million」が加わり$11,084,600。今のレートで12.8億円になりました。
2着はスルスルと伸びたShaman Ghost、3着は先頭集団で粘ったNeolithicでした。California Chromeは9着。
California Chromeのエスピノーザ騎手は以下のようなコメントを出しています。
“Chrome just didn’t fire his race today at all,” Smith said on NBC immediately after the race. “I was able to tip out and he was gone after that. Getting out was the anxious part. Once I was able to get him out and let him stretch his legs … if you can let him use it to his advantage, why not.”
「今日は燃えなかった。」「どうも良さが出なかった、なぜだかわからない。」というような事を言っていますので、見てる方もここまでの大敗は予想できませんでしたが、乗っている方だってそうでしょう。
ここまでの馬が数か月で劇的なレベルダウンがあるなんてことは普通は考えられないので、いかに競馬は難しいかが良く分かります。
この手のイベントなので、売上などはどうだったのか?というのも気になります。
It was an event, like organizers hoped. And not only did a big crowd show up, they brought cash – Gulfstream’s handle for the day was $40.2 million, $8 million more than last year’s Florida Derby brought to the track.
と発表されています。
昨年のフロリダダービーより8,000,000ドル増えて40,200,000ドル。
賞金で麻痺しているとはいえ50億円弱。これを多いと見るか少ないと見るかは日本競馬ファンには少ないで見えるはず。
一昨年の中山金杯が「中山金杯の売り上げは46億548万8400円で対前年比68・6%と大きくダウン。」というニュースがありましたので、どう考えるか?です。
アメリカもチケット代は高く(と言ってもケンタッキーダービーとかに比べると大分良心的な値段です)、一般席(General Admission)で100ドル。
賞金はエントリーフィーから支払いですので、マイナス無しだと考えると悪くない商売かもしれませんね。
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