2016 Prince of Wales’s Stakes(プリンスオブウェールズS・G1・1 1/4 m ・アスコット)
エイシンヒカリ出走で大注目のプリンスオブウェールズSの事前検討です。
One week from today A Shin Hikari, Time Test + more will be aiming for Prince of Wales’s Stakes glory at #RoyalAscothttps://t.co/XOK3f5qwdH
— Ascot Racecourse (@Ascot) 2016年6月8日
過去のプリンスオブウェールズSのゴール前です。
Rewilding(リワイルディング)、So You Think(ソーユーシンク)、Al Kazeem(アルカジーム)、The Fugue(ザフーガ)、Free Eagle(フリーイーグル)という5年。
So You Thinkは黒くて流星が星1つ。とても素敵な馬でした。
レースとして思い出深いのは2年前。3着がTreveだったので、「今年のTreveはダメだな」と思った記憶があります。その後凱旋門賞勝ってるので、全然見る目無かった、ということです。
さて、現時点でのオッズは以下の通りになっています。
エイシンヒカリは当然の如く1番人気です。前走あの強さを発揮した馬が1番人気にならない方がおかしいです。
Time Test(タイムテスト)はクインアンSと両睨みですし、Foundは前走コロネーションカップから中10日という少し間が空いた先発ピッチャーみたいなスケジュールなので、出るかどうかは直前まで分かりません。
エイシンヒカリは色々と言われていますので、特になしです。
イスパーン賞以来。
ライバルたちの検討です。上位人気に支持されている馬を中心に。
Time Test(タイムテスト)9戦5勝 牡4歳(※出走しない)
前走はブリガディアジェラードS(G3)で昨年の3着馬のWestern Hymnをクビ差で退け勝利しました。
詳細はこちらに:エイシンヒカリがレーシングポスト紙で131を獲得し現時点で世界1位
G1では全くと言っていいほど良い所はありませんが、昨年、ここアスコットミーティングでのターセンテナリーステークス(G3)で3馬身1/4差の圧勝以来のアスコット見参だからもあると思います。
ただ、このレースはほぼまともな動画がないんです。これが海外競馬を紹介する難しさです。
#TimeTest #TercentenaryStakes #RoyalAscotGIFs pic.twitter.com/cXf2pJtwyo
— tips4punters (@tips4punters) 2015年6月18日
父はDubawiです。
The Grey Gatsby(ザグレイギャッツビー)17戦4勝 牡5歳
2014年フランスダービー馬です。芦毛ちゃん。
2014年の愛チャンピオンSでオーストラリアをやっつけて以来勝ち星がありません。
前走は昨年9月の愛チャンピオンSで6着に負けて以来の出走で、2016年は年明け初戦です。どれだけ白くなっているんでしょう。
昨年はG1の2着は3回あります。ドバイターフでSolowに敗れ、プリンスオブウェールズSでFree Eagleに敗れ、エクリプスSでGolden Hornに敗れています。
参考レースは昨年のこのレースを。スピルバーグがいます。
Highland Reel(ハイランドリール) 13戦5勝 牡4歳(※出走しない)
今年はドバイでドゥラメンテやリアルインパクトと、香港でラブリーデイと戦っているので、非常に見慣れているアイルランドのハイランドリール。
今年はドバイシーマクラシックで4着、前走の香港でのQE2世カップでもほとんどいいところなしで勝ち馬から10馬身半遅れた8着。
やや調子が下降気味なのかもしれないのと、豪州(コックスプレート)ではWinx(ウィンクス)、ドバイではPostponed、香港ではWerther(ウェルテル)と強い馬には結構差をつけられて負けています。
一流どころとやるとやはり分が悪いのでしょうね。
もしそうじゃなければ、オブライエンさんもこういう使い方はしないでしょうし。
Covert Love(カヴァートラヴ) 8戦5勝 牝4歳(※出走しない)
今年は初戦です。
2歳のデビュー戦は5着と敗れましたが、年明けから4連勝で一気に愛オークスまで制しました。
その後ヨークシャーオークスは2着でしたが、フランスへ渡りオペラ賞を勝利してG1を2勝目。
前走は同じアスコットでのブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズステークス(G1)で牝馬でセントレジャーを勝ったSimple Verse(シンプルヴァース)に3馬身差の4着でした。
ずっと牝馬限定戦を戦ってきたので、牡馬交えたG1は初。そして休み明け初戦。
あまりいい材料ではないです。
Tryster(トライスター)13戦9勝 牡5歳
こちらも日本馬には馴染みの1頭でしょう。
リアルスティールが勝ったドバイターフの3着馬です。
ドバイターフ以来の登場です。2016年はメイダンでG1ジュベルハッタ含む2連勝後にドバイターフでした。
「リアルスティールがあんなもんだし、大したことない」というものでもないので、一応そこそこは人気しています。
アスコットは初めて走ります。
追い込み馬なので、届くかどうか?でしょう。そもそもアスコットが走れるか?はありますので、やってみないとわかりません。
My Dream Boat(マイドリームボート) 13戦5勝 牡4歳
重賞勝ちはG3の1勝のみです。前々走のゴードンリチャーズS。
ここでは次に出てくるWestern Hymnを1馬身1/4離して勝ちました。
それ以外は目立ったレースもなく、ここに入ると格下です。
前走はイスパーン賞でエイシンヒカリから14馬身位遅れた5着でした。
着順としてはよくやったと思いますが、あれだけ離されているので、足りないでしょうね。
MY DREAM BOAT (8-1) wins the Group 3 Gordon Richards Stakes for the Rooneys & Clive Cox with Adam Kirby on top https://t.co/HSmwKxiNTB
— Channel 4 Racing (@Channel4Racing) 2016年4月22日
Western Hymn(ウェスタンヒム) 14戦6勝
昨年のプリンスオブウェールズSでは3着と頑張りました。
次のエクリプスSでも8馬身勝ち馬Golden Horn(ゴールデンホーン)から離されていますが、それでも3着です。
2015年のゴードンリチャーズSでは後に大活躍することになるPostponedを破っています。
まぁそんなこと言えば切り無いですからね。ラブユアマンがドゥラメンテをやっつけたって、今もそんなことを引きずる人はいませんし。
今年はデットーリ騎手を背にG3を3連戦全て2着。
前走はブリガディアジェラードSでTime Testに負けています。
参考レースは前々走で勝ち馬がCannock Chase(キャノックチェイス。カナディアン国際Sの勝ち馬)に負けています。
相手なりに走るので、着順は崩れない気がしますが、勝つのはどうかなーという馬です。
CANNOCK CHASE defies a penalty to win the 2.40 Betway Huxley Stakes (Group 3) with Ryan Moore on top https://t.co/0pajnlmCcq
— Channel 4 Racing (@Channel4Racing) 2016年5月5日
Found(ファウンド) 15戦5勝 2着7回 牝4歳
出ないと思っているのでこの扱いです。と思っていたら出てきました。驚きのタフネス牝馬です。
出れば当然ながらエイシンヒカリのライバル筆頭だと思っています。
2着が多い馬で、今年は年明けの一般戦で3着、次のG3ではきっちり勝ちました。
その後のG1の連戦はきっちり2着。
ただ、タタソールズゴールドカップではFascinating Rock(ファッシネイティングロック)に3馬身半、前走のコロネーションCではPostponedに4馬身半と大きく負けてしまっています。
アスコットでは昨年のコロネーションカップで2着、英チャンピオンSで2着。本当に勝てませんね。
ただ、力は当然トップクラスなので、昨年のBCターフではガッチリマークした凱旋門賞馬Golden Horn(ゴールデンホーン)を体半分差し切っています。
関連記事として下に置いておきます。エイシンエルヴィンも出走しますので、クインアンSも注目です。ついでにドレスコードも。
普通に考えれば、Foundが出なければエイシンヒカリが前走位走れれば当然圧勝してもおかしくないメンバー構成です。
特にまだTime Testも出走を決めてませんので、もし出ないことになれば、エイシンヒカリファン以外はとても面白くないメンバーになりました。
The Grey Gatsbyがここに入れば上位ではありますが、3歳で魅せた決め脚が鈍っているのもあります。
現時点ではエイシンヒカリ大本命でしょうし、Time TestとFoundの動向次第では、ぶっちぎりの1番人気になりそうです。
まぁTime TestはクインアンSでTepinと戦うよりはこちらを選択すると思います。なんとなくですが。
◎エイシンヒカリ
○Time Test
▲Western Hymn
△The Grey Gatsby
こんな感じです。
追記
◎エイシンヒカリ
○Found
▲Western Hymn
△The Grey Gatsby
に変えます。
各馬の回避理由
欧州ではよくある事ですが、雨がイヤ、馬場が硬すぎるなどの理由で回避します。
雨の影響が大きいですね。
Time Test
Soft ground may rule Time Test out of Ascot
雨が嫌。ソフトグラウンドが嫌。
どうやら次はエクリプスSを目標に進めるらしいです。
Highland Reel
Cox Plate placegetter Highland Reel will not run in the Prince Of Wales’s Stakes at Royal Ascot because of the wet ground.
雨が嫌。ウェットグラウンドが嫌。
Covert Love
Classic winner Covert Love has been retired after suffering a strained ligament.
靭帯を痛めたために引退してしまいました。あら残念。
牝馬ですから。まぁ仕方ないでしょう。
“happy retired” なんて別の記事では書かれてたけど、怪我は決して”happy”ではないと思うけど…。
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