第83回日本ダービーの展開予想




ペースは②マイネルハニーが握ればべら棒に速くなることは考えにくいです。
リオンディーズが絡めば一気に加速すると思いますが、そうならないと予想します。

となると、青葉賞より少し流れる程度。1000m通過が1:00.0~1:01.0の間位の比較的穏やかな前半になると思います。
無理に突いていく理由がある馬があまりいないので。

結果青葉賞が1200m通過から11秒台が6回続いたように、ダービーも同じようなラップ構成になると思います。

青葉賞は前後半で分割すると1:12.9 – 1:11.3 でした。
ダービーは1:12.0 – 1:12.0 = 2:24.0 位の決着タイムになると予想します。
青葉賞の時は、⑱プロディガルサンやノーブルマーズが比較的突いたので、向正面から速くなりましたが、恐らく今回はもうワンテンポ仕掛けを青葉賞組は遅らせると思います。
そう考えると、1200m通過時点からペースが上がった青葉賞より1F後ろ、1400m通過時点辺りから2番手集団がペースを上げてくるのではないかと。

向正面でペースのカギを握るのは⑮イモータル、⑱プロディガルサンの金子氏コンビと⑭ヴァンキッシュラン。
石川騎手、田辺騎手ですので、なんか動きそうですし。この3頭が早めに動けばもっとレースは動くと思います。

4コーナーで馬群が詰まっていき、オークスのビッシュに近いレースをするようにグーンと加速するのが⑭ヴァンキッシュランじゃないかな。
で、それをじっくり最内で待つ⑤エアスピネルと武豊騎手。
⑧サトノダイヤモンドは⑭ヴァンキッシュランの後ろから恐らく7番手位の外目を進出し、①ディーマジェスティは内から外へ。⑤エアスピネルよりやや外、という位馬群を突っ込むと思います。
共同通信杯のレースを狙うはずです。最内から敢えて皐月賞のように外へ持っていく事はないでしょう。

⑧サトノダイヤモンドの後ろピッタリで⑫リオンディーズ、その後ろから③マカヒキ。
⑦ロードクエストは岩田騎手ですし、力的に最内を狙うと思います。
戸崎騎手はオークスのチェッキーノ同様に、一気に外から加速する⑩スマートオーディン。

逃げる②マイネルハニーを捉えて⑱プロディガルサンの外から残り400mの地点で先頭に立つ⑭ヴァンキッシュラン。
この馬は右鞭で内側に切れ込むタイプなので、できるだけ長い時間内の馬と併せながらも、内埒まで行ってしまいたいと思うはずです。
少し早仕掛けになるでしょう。ラスト2Fで粘り込む作戦になりそうな予感がします。

それを内から⑤エアスピネルと外目から⑧サトノダイヤモンドがまず襲い掛かり、一緒に後ろから⑫リオンディーズが。
残り200m付近で⑧サトノダイヤモンドが先頭に立ち、⑫リオンディーズ、③マカヒキが追い詰めます。
⑤エアスピネルと⑭ヴァンキッシュランは遅れ、大外に持ち出した⑩スマートオーディンもロスが響いて距離があり、苦しいです。
①ディーマジェスティは馬群を捌くのに苦労しつつ、ようやく前が開くもやや厳しい位置取りです。

ゴールは⑧サトノダイヤモンドが1着、半馬身位遅れて③マカヒキが猛追し、クビ差⑫リオンディーズを抜いたところがゴール。
その後ろは⑩スマートオーディン、①ディーマジェスティという順、と私の頭の中ではそうなりました。

フー、いいレースですね。勝ち時計は2:23.9。レース上がり34.9。
まずまずでしょう。猛時計は出なくても、水準以上は問題なく出るはずです。

去年はミュゼエイリアンがレースを作りましたが、今年はあそこまでスピードがある逃げタイプではないマイネルハニーが先導するため、やや長めのロングスパート合戦になるのではないかと。
そうなると、ある程度前目、ある程度自在に動ける位置にいる組が有利だと思います。前が最後までバテないので、後続の馬は捌くのに苦労します。
①ディーマジェスティは位置取りが私の脳内だと後ろ目で少し身動きが取りにくい位置に入ってしまいました。前の馬を捌くのに最内が仇になる気がしてしまいます。

頭の中で勝った⑧サトノダイヤモンドは、前半がいい位置を取れそうな枠ですし、中段から前目である程度自在に動けるので、大負けが考えられませんでした。

③マカヒキもいい走りができると思いますが、前がバテないので、4コーナーで前を抜くのに少し手間がかかりそうで、その分外に行ってしまうかな。
それがゴール前で響くと思います。内を突くことはこの馬のベストの選択ではないのでやめた方がいいですし、やらないと思います。

⑫リオンディーズは予想では中段に下げましたが、行ってしまうかもしれません。
ただ、前走は全く壁を作る馬がいなかったのに対し、一応壁になりそうな馬が何頭かいます。そのため、下げられる可能性が高いと予想しました。
そうなれば、多少掛かろうが体力温存さえできていれば、末脚は確実です。

⑩スマートオーディンは相当切れるのは分かりますが、かなり抑えて抑えていくと、届かない可能性の方が高い気がしてしまいます。
2400mですので、10秒台の脚を披露するというのは、いくらスマートオーディンでも難しいでしょう。かといって内を突くのは良さが出ません。
マイル戦とかなら、溜めれば10.8-10.9みたいなデタラメな脚が使えそうなタイプではありますが…。

 

と色々書きましたが、今年は「第83回」。従って ⑧サトノダイヤモンド と ③マカヒキ。

意外とこんなもんかもしれませんね。