写真で振り返る 第77回優駿牝馬(オークス) レース回顧




スタートから前半

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スタートはエンジェルフェイスがいいです。このセンスが抜群に見えます。
お隣のダンツペンダントが先頭を伺います。

外のロッテンマイヤーとフロンテアクイーンは少し外へ出るようなスタートです。
後手ではありません。センスの問題だと思います。

スタートしてから1周目のホームストレッチでどう走るか?が決まりますが、シンハライトは下げるのは大方の予想通りでしょう。
ただどちらかと言えば外目の馬が内に入りながら前に行ったので、恐らく想定より1列か2列後ろになってしまったのではないかと。
やや行き場に苦労しそうだなと思う1周目です。

外のロッテンマイヤーはやや内を開けながら行きましたが、少し走りがガタガタしていました。
変に競ることで熱くならないようにしているのかもしれませんが、前に壁もないため、行ってしまいました。
前走は前目で走り勝っていますが、行く気がそこまであった乗り方に見えないので、やや誤算ではないかと推測します。

アットザシーサイドの福永騎手が少し内を見ながらの走りです。適度にシンハライトに蓋をしながら前に行けたので、ここはいい位置取りです。
また、ウインファビラスが少し力が入っていますし、ビッシュも見にくいですが左右の手綱の持つ高さが違います。
前走は長手綱でダラダラ走れましたが、最初の方が力が入っていたようには見えました。多少出していく作戦だったのかもしれませんが…。

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馬場は良いように見えますが、10日目の東京競馬場。
さすがに1コーナー辺りは砂煙が舞います。

チェッキーノは馬込みに入れて少し掛かりそうな雰囲気こそありますが、一応は大丈夫です。
フロンテアクイーンは前走の反省もあるでしょう、抑えていきましたがやや掛かり気味。
前に行ってしまう馬だと抑えたから掛からないというものでもないため、非常に難しいと思います。ちなみにこの後ろにシンハライトはいます。
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ダンツペンダント先頭で2番手にエンジェルフェイス。
内にゲッカコウがいて、ロッテンマイヤー、フロムマイハート辺りまでが先頭集団です。

ウインファビラスがいてアウェイク、ビッシュが中段に構えます。
内にアットザシーサイド、ペプチドサプル、外からレッドアヴァンセがいてデンコウアンジュ。
その外にチェッキーノ。

後方内にシンハライト、外目からダイワドレッサーにフロンテアクイーン、アドマイヤリードに最後方がジェラシーという展開です。

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ペースは前半が35.1-59.8ですので、悪くない流れです。
オークスとしては流れています。

レースを3分割すると 47.4 – 50.4 – 47.2 となっています。

前半はそこそこ流れ、中盤にやや抑えてスタミナを温存し、ラストは11秒台を3つ続けました。
緩んだ時も13.0を超える事はなかったですし、馬場もあるでしょうがレース、ペースとしてはケチをつける所はありません。

昨年も同じ走破時計ですが、その時は 48.6 – 49.7 – 46.7 でした。
前半長めに緩んで、後半5Fが全て11秒台という勝負でしたが、今年の方がオークスらしいラップになったかなとは思います。

変な流れではないので、道中の動きも少なく、3コーナーまでは淡々と進みました。

3コーナーの付近でこれはパトロールビデオみるとなかなか面白いです。
シンハライトが外に出そうとしたところを厳しく蓋をしたチェッキーノ。あそこで譲ったら終わりなので、がっちり蓋をしました。
その前にはアットザシーサイドが。シンハライトの前を塞ぐようにジワジワと外へ。
4コーナーの曲がる所からチェッキーノが馬体を離して一足先に加速して大外へ持ち出しました。
距離のロスはありますが、シンハイラトが走路を確保できない位置に対して、チェッキーノは前半溜めた分を一気に爆発できるようになりました。
ここまではシンハライトは包囲網にはまった感じすらします。

キャロットで黒い帽子、内に包まれて出てこれるか?はあのシーザリオがありますが、果たしてこの馬は?という所です。

直線

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ダンツペンダントが先頭ですが、外からウインファビラスとビッシュが勢いよく上がっていきます。
ビッシュは4コーナーで外に膨れるように走ってますので、前半の様子含めてハミとか替えてみたら?とか思ってしまいます。

チェッキーノも外からギューンと上がっていきます。雰囲気がオルフェーヴルに似てますね。主に毛色と流星が。

直線は色々なところでやや不利がありました。

早々にダンツペンダントを交わしてエンジェルフェイスが先頭に立ちます。

いい感じにエンジェルフェイスは走っているように見えましたが、11秒台連発のラップは今現在は対応しきれないのでしょうね。
バテた感じではなく、抜かれたという走りに見えました。

で、まずはビッシュがウインファビラスとフロンテアクイーンを挟んでしまいます。
ずっと外を向いて走っているのに、右鞭に大きく反応して内へ。
デムーロ騎手はリオンディーズの時もそうですが、やや荒い乗り方ですね。これは意識すれば防げたんじゃないかなと。

これはウインファビラスが立ち上がった後のシーンです。
一瞬の判断なので、狭くなる場合はあります。そしてまっすぐ走らせるのは難しいのも承知の上です。
が、外の方が開いてたから左鞭の方が良かったんじゃないかなぁ。右鞭で内に刺さったというのは、ね。
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その後は問題のシンハライトです。

内はアットザシーサイドに進路を取られており、抜いてもペプチドサプルとビッシュの間は非常に狭いので無理です。
外はデンコウアンジュに蓋されています。万事休すですが、かなり強引に外に出しました。
ペプチドサプルの四位騎手が全然関係ないのに振り返る位です。

デンコウアンジュは完全にブレーキがかかりました。
それを横目に外からチェッキーノが一気に出てきます。

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これは審議でしょうね。
なぜ審議のランプがつかなかったのかが分かりません。
ウインファビラスはまぁビッシュが完全に前に出たので、現行ルールなら一応セーフでしょう。制裁金のみで騎乗停止がないのは分かります。

でもデンコウアンジュは外のレッドアヴァンセが伸びたのと一緒にもう一度伸びかけており、少なくともあの時点で明確にシンハライトが先着するとは言い切れない位置での出来事でしょう。
結果的に池添騎手は騎乗停止になりますが、後味は悪いです。
デンコウアンジュの後ろに馬がいないので助かりましたが、誰かいたら大変だったかもしれません。
もちろん前のペプチドサプルの隣が開くまで待ってたら負けたと思います。

強引なのはこの際仕方ないです。ただ、審議はしてほしかった、というのが少なくともデンコウアンジュ陣営でしょう。
結果的に着差としては6着のフロンテアクイーンとタイム差無し。4着のジェラシーとだって0.1秒差。それで9着では賞金が違いすぎます。