写真で振り返る第11回ヴィクトリアマイルレース回顧

スタート

ショウナンパンドラが上に伸びあがるようにスタートを切り、やや遅れました。
スマートレイアーも少し首を下げた所でのスタートだったので、悪くないですが、ややついていなかったですね。
赤い帽子が出てませんが、マジックタイムです。この馬もスタート後手です。

外のウキヨノカゼは後方からの勝負に徹するように出ています。

先行争いは内をチラッと向きながら石川騎手のレッドリヴェールが行きます。
内側の馬たち（ウインプリメーラ、スマートレイアー、シャルール）も前につけます。

その後ろで返し馬と同じように掛かっているカフェブリリアント。
外にレッツゴードンキもやや抑え気味。この２頭は少しあまり好ましくはないです。

内から挽回したマジックタイムにある程度出したルージュバック、外からクイーンズリング、内にウリウリ。
外目からトーセンビクトリーが前に行き、中段の後方にストレイトガールとミッキークイーンがつけます。

後方にショウナンパンドラ、メイショウマンボ、シュンドルボンと続き、少し離れて久々のショウナンアデラに最後方がウキヨノカゼという展開です。

途中カフェブリリアントが600m通過点から抑えきれないという様子で前に行きます。
その直前に外からトーセンビクトリーが被せていくような動きになっていますが、多少は気にしたのかもしれません。
「この調子で身動き取れなくなるなら行ってしまえ」と思ったのかな？
どちらにしてもそこからはカフェブリリアントがペースを握ることになりました。

馬場は確かにとても良かったです。Ｂコースになると一気に上がりますね。
昨日の京王杯ＳＣのサトノアラジンが1:19.6ですし、同日3歳500万下のスターオブペルシャが1:20.8です。
このヴィクトリアマイルは33.8-57.2ですから、いくら馬場が良くてもいいペースです。

過去オウケンサクラがぶっ飛ばした時の33.5というのはありますが、最初の3Fの入りは歴代２位タイ。
これでは意図せずに前に行った馬たちは苦しくなります。
カフェブリリアントもトーセンビクトリーも直線は下がる一方でした。

また、ショウナンパンドラはスタートからいつも出していく馬ですが、今回はいつも以上に前に出していったと思います。
所が、このペースだと後方にならざるを得ません。
流れているから後ろの方がいいというものでもなく、この馬からするともっとスローの上がり勝負の方が戦いやすかったでしょう。
シュンドルボンも同様ですね。この流れを体験してないと前半遅れてしまう馬が出てくるのも仕方ありません。
ルージュバック辺りは非常にスムーズに走れていたので、先行できるだけのスピードはあるんだなと思いました。

スマートレイアーは逃げていませんが、カフェブリリアントも外離して上がっていっているのもあり、とてもスムーズに走っています。
立派な先行馬になりました。

４コーナーは写真が失敗しました、というよりカメラの動きが変になり、とても焦りました。
数秒間で復旧させたので、ホッとしながら直線を。

直線

直線はカフェブリリアントが先頭で向かいます。
ちょっと直線フラフラしてました。片側だけブリンカーを付けるだけの馬です。乗るのは難しそうですね。

なんか微妙にピントがあっていませんが、レッドリヴェールが先頭に立ちます。

その後ろでパトロールビデオを見てもそうですが、ストレイトガールの前がまるでビクトリーロードのように開きます。
スマートレイアーとカフェブリリアントの間がそうです。

２頭が馬体を接していなかった
マジックタイムが２頭の間ではなくスマートレイアーの外を選択した。
ウインプリメーラが２頭の間ではなくカフェブリリアントの内を選択した。

と条件が揃いました。４コーナーでマジックタイムの後ろにいたストレイトガールからしてみたら、本当に綺麗に開いたなと思います。
どちらか１頭が２頭の間を攻めていたら、ストレイトガールは問題なく捌けたでしょうが、ミッキークイーンは苦しくなったかもしれません。

４コーナーで外からスーッと上がっていったショウナンパンドラは大外へ。
さすがの４コーナーの反応です。コーナーで外回しながらあっという間にクイーンズリングに並びかけています。
そりゃ彼女はＪＣ馬ですね。クイーンズリングには申し訳ないですが、格の違いを見せつけた感じです。

残り200mで完全にストレイトガールが抜け出します。
スマートレイアーも頑張っていますが、このペースでほぼ逃げて上がり33秒台とか出せるはずもなく、差が広がってしまいます。
マジックタイムも外を通ったのがどうしてなんだ？というのを頭の中で整理できずに見てました。ミッキークイーンは浜中騎手の激しい鞭に応えて伸びています。