写真で振り返る　第21回NHKマイルカップ　レース回顧

スタート

メジャーエンブレムは好スタートを切りましたが、ティソーナが出ていません。
クビを下げた最悪のタイミングで開いてしまいました。

他にも外のペルソナリテも悪いですし、トウショウドラフタも悪いです。
ロードクエストも良くないですが、メジャーエンブレムがスタート直後に外によれています。
ただ、幸いにも外が一歩も出てなかったため、挟まれる事はありませんでした。外が出てたらピンチだったと思います。

ブランボヌールも好スタート。結果的に頑張りますので、やはり好スタートというのは重要だという事でしょう。

メジャーエンブレムが先頭で走ります。
内からシュウジが前目。外からはシゲルノコギリザメが伺いますが、先手を奪う気はなさそうでした。
アーバンキッドも積極的に進めます。
ダンツプリウス、ブランボヌールと好スタート組が前に行きます。

その後ろのエクラミレネール、イモータル、シャドウアプローチ、レインボーライン辺りがちょうど中段です。
シャドウアプローチは久々もあったでしょうが、返し馬から掛かりっぱなしでレースでも同じでした。

中段後方組が内でティソーナ、外にストーミーシー、ブレイブスマッシュといます。
内のティソーナが数回デムーロ騎手がシートをして、前に促していますので、手応えがかなり悪かったんでしょうね。
スタートからチグハグが続いています。

後方組はカネノイロ、トウショウドラフタ、ハクサンルドルフといてロードクエスト。
先頭からは約1秒遅れで600mを通過しています。そしてポツンと１頭ペルソナリテという展開です。
ここでロードクエストが抑えているシーンがありましたが、無理に前に行ってしまうとコーナーで外を走る事になります。
直線まで待ってそこから外に出して距離損を最小限に防ぐというのは分かりますが…。後ろから行く馬の宿命ですね。
皐月賞で世代トップと削り合ったスタミナをもう少し信用しても良かったかなってゴール前は思いました。

ペースは34.3-46.0-57.7ですから、極めて速い流れということではありませんが、決してスローではありません。
クイーンカップが34.4-46.1-57.8ということで、ほぼ一緒。スタートしてから2F目が10.8か10.7の違いだけです。
ちなみに、1200m通過は両方とも1:09.0。まるで精密機械です。

無理して走っているとは思えませんので、このスピードが丁度いいということなんでしょうね。
さらっと書いていますが、これはなかなかない事です。マイルで前半58秒を切るペースがベストという馬はそうそういません。

シゲルノコギリザメが本気で絡めばどうなったかわかりませんが、無理に行きませんでした。
結果的に大きく負けてしまいますが、少し残念に思います。
逃げた場合に重賞でも驚異的な粘りを見せていただけに、思い切って前に行っても良かったんじゃないかなとは思います。
抽選待ちということで、太宰騎手が先に京都という事になってしまったのかもしれませんが、騎乗技術とかではなく、相性として太宰騎手が結果的に合っていたのかもしれません。

誰も絡んできませんので、クイーンカップを思い出したようにメジャーエンブレムがスタスタと走ります。

直線の走りもそうですが、道中の走りはこの馬の特徴だと思います。
リズミカルに大きなストライドで上下動もない走りは純粋に綺麗です。

４コーナーでは「楽に逃げてるな」とファインダー越しに思いながら見てました。
コーナーで外の手綱を張って、内を厳しめに回ろうというように乗ってましたが、ルメール騎手が気にしたのはそれ位ではないでしょうかね。