世界で期待の良血馬たち 2016その1




Rachel’s Valentina(レイチェルヴァレンティナ)
父Bernardini  母 Rachel Alexandra

現在4戦2勝2着2回。
前走はアッシュランドS(G1)を先に抜け出したものの2着に敗れてしまいました。動画はその時のレースです。
Songbirdが回避したというのもありますが、ケンタッキーオークスで1番人気に支持されています。
これは期待値込みでしょう。アメリカの方もこういうの好きそうですし。

母は2009年のケンタッキーオークスを圧勝し、その後プリークネスSも牝馬ながら制した名牝レイチェルアレキサンドラです。
ケンタッキーオークスの勝ちっぷりは非常にスッキリします。
Songbird不在を言われようとも、そこはケンタッキーオークスです。母の通った道を娘も、と期待しています。

US Army Ranger(ユーエスアーミーレンジャー)
父Galileo 母Moonstone

現在2戦2勝です。
英国ダービーのステップレースの1つであるチェスターヴァースを勝ちました。
現在各ブックメーカーでは英国ダービーで3番人気位の支持を集めています。
凱旋門賞でも名前が出ていて、既に現時点で5番人気位になっています。

お母さんであるMoonstone(ムーンストーン)は2008年の英オークスで2着(この時は未勝利で参戦して2着ということで驚きました。)後に愛オークスを勝ちました。
つまり、愛オークスが初勝利です。

So Mi Dar(ソーミダー)
父Dubawi  母Dar Re Mi

牝馬にして英ダービートライアル(一般戦)を牡馬相手に勝利して2戦2勝。
現在英オークスで2番人気になっています。
このレースで3着だったViren’s Army(ヴィーレンズアーミー)という馬は、ダービートライアルの1つであるディーステークス(準重賞)を勝ちました。

母であるDar Re Mi(ダーレミ)は日本のファンにも馴染みはあるんじゃないでしょうか?
G1は3勝でしたが、牡馬と混じってもいい勝負を演じてましたし、そう簡単に負けない馬という印象があります。
2010年のドバイシーマクラシックでは日本のブエナビスタを退けて優勝しています。「あーあの時の馬ね」という感じで思い出していただければ。

Minding(マインディング)
父Galileo 母Lillie Langtry

欧州でどこへ向かうのかが最も注目されている1頭です。
英国1000ギニー圧勝を含む6戦4勝。G1を3連勝中。

現在の英ダービーにおいて、各ブックメーカーでは、出走すれば1番人気に支持しています。
もちろん英オークスに向かえば断然の1番人気。
いくつかのブックメーカーでは凱旋門賞も1番人気に支持しています。
さて、英国ダービーに行くんでしょうか?牡馬も交えたダービートライアルを使ってから決めるとのことです。

母であるLillie Langtry(リリーラングトリー)は2010年のコロネーションステークス、メイトロンステークスという2つの牝馬のマイルG1を勝利しています。
娘は距離は持つかどうか?でしょう。スピードは互角以上ですので、後は距離でしょうね。

Zarak(ザラク)
父Dubawi 母Zarkava

現在2戦2勝。
仏2000ギニーでは現時点で2番人気です。
このレースは着差こそ小さいですが、2着だったGeorge Patton(ジョージパットン)もこの時点で2戦2勝で強い馬です。この馬も仏2000ギニーで上位人気に支持されています。
静かな動画ですが、これしかありませんでした。フランスの一般戦はこんなもんだとは思いますが…。

母は7戦無敗で引退した伝説の名牝Zarkava(ザルカヴァ)。
2008年の凱旋門賞を制し引退。メイショウサムソンが行った時です。馬群を突き抜けて出てくる様はスゴイの一言です。
このレースも好きですが、1つ前のヴェルメイユ賞も鮮やかな追い込みが決まって好きなレースです。

 Somehow(サムハウ)
父Fastnet Rock 母Alexandrova

3戦2勝の牝馬。現在2連勝中。
このレースはチェイサーオークスという英オークスへのステップレースの1つを勝利しました。
オークスでは20倍くらいの7番人気位ですが、1番人気のMinding次第ではもっと人気になると思います。

母のAlexandrova(アレクサンドローヴァ)は2006年に英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスと英愛オークス三冠に輝いた名牝です。
勝ち方も英オークスは後続を6馬身、愛オークスは4馬身、ヨークシャーオークスは3馬身半と全て圧勝を繰り返しました。
残念ながらオペラ賞でマンデシャの3着と敗れてしましたが、非常に強い牝馬だったと思います。

 

世界にはいろいろな馬がいます。
日本馬もどんどん新しいのが出てきますが、どこも新しいのがいっぱい出てきます。
これを追いかけるのが競馬の面白さでもあり、大変なところです。

現時点での凱旋門賞のオッズです。
ドゥラメンテは4番手に位置していますが、先日勝ったFoundや昨年凱旋門賞で頑張った仏ダービー馬New Bayなども連ねています。

凱旋門賞のオッズ(2016年5月7日現在)

凱旋門賞のオッズ(2016年5月7日現在)

どうなるかまだ先ですが、楽しみです。