データから、クイーンエリザベス2世カップを




日本馬3頭が出走する今年のクイーンエリザベス2世カップ。
ゲートも決まり、ラブリーデイが1番、ヌーヴォレコルトが7番、サトノクラウンが8番ととにかく10番より外に入らずに良かったです。

競馬場

シャティン競馬場の芝2000m、Aコースで行われます。
競馬場の形はこんな感じです。1周1900m。幅は30.5m。

中山競馬場の内回りが1,667.1mなので、大体1回り大きい競馬場、と言う感じでしょうかね。
行った事ないので、そろそろ行かねば、と思っている競馬場です。フライトマイルも溜まってるし。

シャティン競馬場コース図

時計の特徴

2000mというのはスタートから最初のカーブまでとても短く、直線は430mあるもののスタートしてからすぐコーナーなので、内枠が非常に有利な競馬場です。
なお、レコードタイムは2:00.60。2013年の香港ジョッキークラブカップ(G2)でEndowing(エンドワイニング)とエイシンヒカリが出したものです。
重賞の場合の平均が2:01.85なので、基本的には2分やや超えた辺りのレースになります。

特にペースは基本前半はスローで流れ、後半どんどん加速するというのが一般的です。
昨年の香港カップのエイシンヒカリは香港のレースとしては異質なレースでした。

芝2000mの時計の平均(2F毎)を取ると以下のようになります。
25.95 – 24.90 – 24.90 – 23.50 – 22.60

見ての通り、ラスト2Fは22秒台ということは、11.3-11.3位が平均ということになります。
とんでもない上がりの勝負です。
時計が2分を切れないのは、馬場も多少はあるでしょうが、前半がノロ過ぎという影響も多分にあります。

ざっくり前後半に分割すると、63.0-58.5みたいなレースなので、まぁ切れ味が無いと届きません。
ちなみに、昨年のステファノスが2着だったレースがこちら
25.73 – 26.17 – 24.98 – 23.99 – 22.02

エイシンヒカリが逃げ切ったラップがこちら
26.17 – 23.47 – 23.75 – 23.59 – 23.62

エイシンヒカリは非常に上手だったのもありますが、香港らしからぬレースだった、とも言えます。

恐らく今回もスローが濃厚です。昨年のレースみたいな上がり勝負になるでしょう。

枠順の有利不利

これは言われている通りかなりの内枠有利になります。
シャティン競馬場芝2000mのAコースの過去3シーズンで32レース行われたデータを紐解くとこんな感じになります。
シャティン競馬場Aコースデータ

明確に外が悪いです。
特に13番と14番に入ってしまうと、悲惨な事になります。頭数が多少は少ないとはいえ、大外は過去3年で3着1回だけという状況です。

勝ち馬の50%は1番~3番までという事からも分かる通り、やはりコーナーまで短いため、どうしても位置取りが外だと不利になるというのが明白です。
連対率も1番~5番までで50%を超え、圧倒的に内枠有利は否めません。

ラブリーデイの1番は割といい方ですが、7番と8番も活躍している番号とは言えないです。
ヌーヴォレコルト辺りはどう乗るか?ですが、下手に下げたくもないですし、適度に真ん中から内へ入れれば…というところでしょう。

予想

さて、予想です。
外国だから、ではなく競馬予想が下手なので、非常に難しいです。

恐らく逃げるのは前走前に行って好走したホースオブフォーチュンか、ドバイシーマで先頭を走ったハイランドリールか、というところでしょう。
ラブリーデイは内でじっくり3番手辺りを取れると思います。

ヌーヴォレコルトは恐らくそこそこの位置、しかも内目というかラブリーデイの後ろを取りに行くと思いますが、内の連中ではブレイジングスピードもそこまで下げないし、デザインズオンローム以外は中段から行くタイプなので、内を取りにくいかもしれません。

サトノクラウンはじっくり外目からでいいと思いますので、内からデザインオンロームを除いた馬を前に見ながらじっくりと向正面は走ると思います。
ヘレンスーパースターも前に行ったことがあるので、この馬がやや読めませんが、多分サトノクラウンはホースオブフォーチュンが外から行くのに合わせてミリタリーアタックの前を取れれば、と思います。

時計のところでも書いた通りスロー濃厚です。
どう仕掛けるか?だけだと思いますので、サトノクラウンが外から一気にどこかで早仕掛けしてもらいたいです。
ラブリーデイは待って待っての追い出しだと思いますので、京都大賞典位の切れが出せる状態であれば余裕で勝ち負け。
ヌーヴォレコルトとしてはエイシンヒカリのペースがある程度上がったために後半切れ不足でも追い詰められた面もあるので、スローだとやや切れ負けてしまいそうな気がします。

レースがしやすいのはラブリーデイとハイランドリールでしょう。
どちらも前目から進められますし、自分から動こうと思えば動けるタイプです。

◎ラブリーデイ
→期待を込めて。
○ハイランドリール
→ドバイシーマでも頑張ってたし、ラストの切れ味ならこの中なら上位。
▲サトノクラウン
→一発あるならこの馬だと思います。ただ、スローの切れ味勝負よりはもう少し流れた方がいい気も。
△ミリタリーアタック
→前にある程度強いのがいるので、あまり後ろからだと届かないけど、中段にいるだろうし、こちらも一発あり。
△デザインオンローム
→追い込んで3着とかありそう。

ヌーヴォレコルトはスロー勝負がどうだろうか?という思いです。
他は無いんじゃないでしょうか。とか言って変なのが追い込むのが競馬ですかねー。