後半
リオンディーズ先頭で直線へ。マウントロブソンが2番手、エアスピネルが3番手。
若干内を開けて走っているように、前の馬を交わす時のままだったのかもしれませんが、ここはデムーロ騎手は内ラチに頼るのもありだったかな?とは思います。
結果的に降着になる不利を与えてしまいますが、1頭になって左右に馬もいない、ラチもないということで、疲れた上に必要以上に右鞭に反応したんじゃないかなと。
直線入ってからクビを左右に振る感じで、「どこ走ればいいの?」というようにも見えました。
で、エアスピネルが体制を崩し、サトノダイヤモンドもあおりを食らいました。
そんな中、内を突いた池添騎手とロードクエスト、外に出したディーマジェスティ、大外に持ち出したマカヒキと末脚自慢の各馬は真っ直ぐ走る走路を確保しました。
よく見るとアドマイヤダイオウは舌を出してますね。。。4コーナーの反応も含めてここに入るとまだまだでしょう。
外から一気にディーマジェスティが抜け出してきます。
それを横目見ながらデムーロ騎手と、サトノダイヤモンドも「マジか!」という感じで外を見てるのが何とも。
そりゃ今まで交わされた事なんて無かったし、驚いたのかもしれませんね。
勝ったディーマジェスティはこれで共同通信杯からの連勝。
ドゥラメンテ、イスラボニータ、ゴールドシップとここ数年トレンドとなってきたローテーションで勝ちました。
血統背景もしっかりしており、走りもクビを低くして走るタイプで、ゴールドアクターとかに近いでしょうか。
もちろん勝ち時計1:57.9で上がり34.0という数字もさることながら、皐月賞に関しては4コーナーの反応が抜群でした。
476キロと大きすぎず小さすぎずの馬体でジェネラスを輩出した名牝系にブライアンズタイム、それにディープインパクト。
欧州のトップクラスの血と日本のトップクラスの血が配合された素晴らしい血統なので、欧州でも、アメリカでも恐らく悪いパフォーマンスはしないでしょう。
血統的にはこのメンバーでもトップクラスです。
ホープフルステークスを取り消したために、結果的に休み明けからの年明け2戦。余力十分で恐らく得意であろうダービーです。
2冠も十分視野に入りますし、1馬身以上の差は決して軽くありません。
どちらかといえば素軽い芝よりももっと時計がかかる馬場の方が得意と思っていたので、この時計で走ったこと自体が驚きでした。
マカヒキはほぼどこにも映っていません。
ゴールした時、僅かながら映り込んでいました。
上がり33.9という豪脚を繰り出し、2着。
川田騎手が間違ったとは思いませんし、ペースからすると非常に丁寧に乗ったと思います。
もう少し早く仕掛けてしまうと、コーナーでディーマジェスティの外を大きく回る必要があり、直線まで待ったのはいいと思います。
直線で大外を走っただけで、コーナーではなく、直線入ってからの移動なので距離損は最小限になりましたし。
負けて強しでしょう。ダービーはこちらも願ってもない舞台。
これだけ切れ味が鋭いとダービーで崩れる姿は想像できませんね。ゴール前で重心が下がる走りは偉大な父に本当によく似てます。
サトノダイヤモンドも悪いレースではないですが、4コーナーでの加速がさすがに相手が違うので、過去3戦程の違いが出せなかったなと思います。
でも悪いレースはしてないし、多少の不利もなんのそので走りましたし、どこが悪いといえば「時代…かな」と答えたいです。
こちらもダービーの方が狙い目でしょうし、何も悲観すべき内容とは思っていません。
エアスピネルは前目から進めるというのは作戦通りでしょう。
少し流れ過ぎてしまいましたが、こちらも最後までバテる事無く走り切りました。
全く弱くない馬です。ダービーでも悪いレースは絶対にしません。ただ、NHKマイルの方がG1を獲るという事で言えば確実です。
難しい選択ですね。
リオンディーズも同様。
このペースを自らの脚で作ってしまうようだと距離が400m延長されることによるプラスが上位陣に比べると相対的に劣ると言わざるを得ません。
パワーがあり過ぎて、1600~2000mが守備範囲っぽいですね。よく4着入線まで粘ったものです。
ダービーに行くなら思い切った後方待機策が取れるかどうかでしょう。このペースでダービー走ったらさすがに潰れます。
ロードクエストもゴール前で内を突いた脚が全く持続できていないので、こちらはマイラーでしょう。
2000mで誤魔化せないので、マイルに向かった方が強いと思いますが、ダービーですからねー。悩むところでしょう。
内を突く騎乗は距離含めて一発狙うにはいいと思いましたし、幸いにして空きました。これでも上がり35.4止まりの8着だと考えるしかないかもしれません。厳しい世代です。
上位人気9頭が9着までを独占し、上位人気4頭が掲示板を確保しました。
時計も優秀ですし、特にここで1:59.0を切った7着のナムラシングンまではかなり強いです。まぁナムラシングンはダービーこのままだと厳しい気がしますが…。
レーティングをつけるなら、ディーマジェスティには恐らく120ポンドでしょう。過去最高値はほぼ確実だと思います。
マカヒキ、サトノダイヤモンドまでは117ポンド以上が出るかもしれないので、恐らく上位3頭は例年の皐月賞なら完勝レベルの評価が与えられるものと思われます。
最後は晴れて素晴らしいレースになりました。
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