アークトライアルは全て寂しい少頭数
ニエル賞以外にもきちんと「アークトライアル」と銘打ってますので、レースがあります。
必ずしも意味がないとは言いませんが、今年はここから凱旋門賞でどうにかなるかといえばかなり疑問です。
愛チャンピオンSにメンバーが揃い過ぎたのもあるでしょうが、誰か1頭出てきてくれなかったかなーって思ったりします。
ヴェルメイユ賞
こちらもこじんまりとした6頭立てです。
こうなりゃある程度細かく見ましょう。
有力馬も何もないので、紹介しやすい順で。
Highlands Queen(ハイランドクイーン) 3歳。5戦3勝。前走G2を1着
ここまで4戦3勝の牝馬です。
前走はG2であるポモーヌ賞を2馬身半差で快勝しました。
フランスオークスは色々あって失格になっていますので、今度はしっかり走りました。映像の後ろの方です。
Candarliya(キャンダリーヤ) 4歳。14戦6勝。昨年の2着馬。
昨年Treveに突き抜けられてしまいましたが、あのレースの2着馬です。
ただ、決して弱い訳ではなくその次のロワイヤリュー賞(G2)を勝ちましたし、今年もG2であるモーリス・ド・ヌイユ賞を勝っています。
ここ2戦が2800m→3000mと長い距離走っている牝馬です。
Endlress Time(エンドレスタイム) 4歳。9戦6勝。今年G2勝ちあり。
ゴドルフィンの青の勝負服です。
前走はヨークシャーオークスに挑みましたが40馬身差の9着でした。まぁ40馬身離されてビリじゃないところが何とも言えません。
前々走がランカシャーオークス(G2)でバーデン大賞でも頑張ったNightflower(ナイトフラワー)などをやっつけています。
が、このレースの上位陣は次走ヨークシャーオークスで悉く惨敗。そういうレース、とも言えます。
Left Hand(レフトハンド) 3歳。6戦2勝。フランスオークス2着馬。
前走はG3のプシュケ賞をクビ差で勝利しました。
なんと言ってもここで今年G1連対の実績は胸を張れます。
お母さんのBalladeuse(バラデュース)はG2のロワイヤリュー賞を1着。その時の3着馬がDar Re Mi(ダーレミ)ですので、なかなか走りました。
前走は最後詰められてしまいましたが、1か月半ぶりですし、それはそれでいいんではないでしょうか。
Golden Valentine(ゴールデンバレンタイン) 3歳。6戦4勝。前走G3を1着。
前走はG3であるミネルヴァ賞を快勝しました。
ここを勝ったら凱旋門賞の可能性もあります。
勝ち方は前走はまずまず良かったと思いますが、いかんせん相手がそこまででもないので、ここが試金石です。
The Juliet Rose(ザジュリエットローズ) 3歳馬。ニエル賞の方で説明済み。
省略。上のGolden Valentineに前走負けています。
フォワ賞
ここは3頭ですが、安心してください。もう1頭出てきます。4頭立て。寂しい…。
One Foot In Heaven(ワンフットインヘヴン) 7戦4勝。母は名牝Pride。
名牝プライドの仔として春結構注目されていたこの馬。
前々走はG2のシャンティイ大賞(G2)を勝ち、「さあG1も」と思ったらサンクルー大賞で6着。
ここ勝てば凱旋門賞には出るんじゃなかろうか?と思います。
Elliptique(エリプティック) 5歳。19戦7勝。前走ドイツでG1制覇。
フランスの馬ですが、前走はドイツに渡りダルマイヤー大賞(G1)を勝ちました。
G3とかは勝ってますが、G1は恐らく初出走で初勝利。黄色の勝負服が真一文字に伸びてきました。
フランスだとイマイチだったことを考えると、そこそこ走りそうだけど、というのが正直な感想です。
まぁ4着以下はないので、それ位は走るでしょうが。
Ito(イトウ) JCにも来たイトウ。
ドイツ馬はイマイチ分からないですが、イトウです。
昨年のJCはビリでしたが、今年はゲルリング賞(G2)を1着した後は3着→8着。前走はダルマイヤー大賞を走って8着でした。
ただ、昨年のベルリン大賞勝ってますし、実績では見劣りしません。
またここで頑張って日本に来てくれるといいですね。
Silverwave(シルバーウェーブ) 4歳。12戦5勝。前走G1勝ち。
私は案外本番でも怖いんじゃないって思っている1頭です。
前走はサンクルー大賞を勝ちました。その前はエイシンヒカリにえらい離されましたが、3着でゴールしています。
昨年の凱旋門賞はゴールデンホーンから5馬身ちょっと離された10着でした。派手なピンクの勝負服なので見やすいです。
きちんと書いておくとこういう時に引用すればいいので楽です。
ムーラン・ド・ロンシャン賞
ここも6頭立てです。なんつーアークトライアルだと思います。
フランスダービー2着のZarak(ザラク)はこちらへ回りました。
Dutch Connection(ダッチコネクション) 4歳馬。G1での2着あり。
昨年のシャンプラ賞で2着をするなど、G1でもたまに好走しています。
今年は前々走でG2を勝っていますが、ロッキンジSで9着、モーリス・ド・ギース賞で5着とG1で結果が出ていません。
距離はマイルの方がいいと思いますので、延長は良いと思います。
Vadamos(ヴァダモス) 5歳馬。前走ジャック・ル・マロワ賞2着。
昨年の英チャンピオンS13着、ドバイワールドカップ11着となかなか2000mで結果が出ませんでしたが、短くしてから今年は安定しています。
今年4戦2勝でG3とG2を1勝ずつ。G1はイスパーン賞でエイシンヒカリと走り4着。
前走は内目から抜け出した所を最後Ribchester (リブチェスター)に差されましたが、Galileo Gold(ガリレオゴールド)には抜かせませんでした。
Zelzal(ゼルザル) 3歳馬。5戦4勝。前走G1勝ち。
この馬は結構強いと思っています。
唯一の敗戦が仏2000ギニーでこの時は11着と大きく崩れましたが、それ以外の4勝は6馬身、4馬身、2馬身半、2馬身と全て圧勝しています。
前走はG1であるシャンプラ賞を1:34.48と好時計で勝ちました。
少し前半かかったりしていましたが、それでも直線はいい脚でした。走りはチョコチョコしてますけどね。
Spectre(スペクター) 3歳馬。G1でイマイチ君。
G1だとどうも少し足りないタイプの馬です。
仏2000ギニー5着、シャンプラ賞3着、ジャック・ル・マロワ賞4着といい所までいきますが、勝てません。
どの国にもそういう馬はいますので、今回もそういう結果でしょう。2頭位抜けばそうなりそうですし。
Trixia(トリクシア) 3歳牝馬。6戦5勝。
G1初勝利を目指す3歳牝馬です。
前々走のグロット賞(G3)はQemah(カマー)相手に3馬身ちょっと離された4着でした。
Qemahは現在G1を2連勝中でアイルランドのメイトロンSでも1番人気の馬ですので、まぁ仕方ないでしょう。
前走はリューレイ賞(G3)で最後内からグイッとハナ差差し切って勝利しました。
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