第141回プリークネスステークス(G1・ピムルコ・1 3/16 m (Dirt))
ラニ参戦もあり注目された今年のプリークネスステークス。
アイキャッチの写真は「ブラックアイド・スーザン」です。
プリークネスステークスを開催するピムリコ競馬場があるメリーランド州の州花だそうです。
前日からの雨で馬場は悪化して田んぼ状態の中行われました。馬場は不良を示す「Sloppy」
レースはこんな感じです。
ケンタッキーダービー2着のExaggerator(エグザジェレイター)が4コーナーで外から一気に抜き去り最後は後続に3馬身半差をつけて快勝しました。勝ち時計は1:58.31。
ケンタッキーダービー馬でここまで無敗だったNyquist(ナイキスト)はゴール前でCherry Wine(チェリーワイン)に差されて3着。初黒星です。
ラニはスタート出遅れから最後よく追い込んだと思いますが、5着まででした。
結果はこちらから
観客数はレコードを記録し135,256 人が観戦に。
アメリカの競馬熱は高まっているのでしょうか?
レースはラニが出遅れ、Nyquistは好スタートを切りますが、同じアンクルモーを父に持つUncle LinoやAwesome Speedという両隣の馬が絡みます。
勝ったExaggeratorはスタートで内に入れました。
スタート直後ぶつかったりなんだりしていましたが、内が前に行くのと出遅れたのでぽっかりと空いたのが大きかったと思います。
雑な絵ですが、こんな感じです。
「これ」と書いているのが勝ち馬です。内のあのスペースをやや下げてでも取りにいっています。
レースを見ると非常に奇麗に内をじっくり進み、最後4コーナーで外に出して直線、と完璧でした。
対してNyquistは1~2コーナーまで内にずっとUncle Linoがいて、やや開けて走っていたものですので、わずかながら距離ロスもあったでしょう。
そしてこのハイラップ。
入りの2Fが22.38はいくらなんでも飛ばしすぎました。
その時に無理をしなかった組が上位を占めています。Nyquistを除いて。
スタートのポジションで上位5頭は
- Exaggerator(7番手)
- Cherry Wine(10番手)
- Nyquist(2番手)
- Stradivari(8番手)
- ラニ(11番手)
となっており、11頭立てですので、ほぼスタート後手、もしくはスタートゆったり組です。
Nyquistはさすがと言えばそうですが、これは厳しすぎました。
ラップはどんどん落ちていき、24.18-25.41-26.22。
ゴール前の300mは20.12ですので、単純に3で割ると100mを6.7秒です。
仮に同じだとしても26.82ですから、ゴール前は13.5-13.5位まで落ちる位バテバテのレースでした。
2着のCherry Wineは最内でほぼ出遅れた1番ですが、終始内。
勝ち馬が外に出してもいっさい外に出さずにゴールまで頑張って2着を確保。
Nyquistは力は示していますが、ペースも絡まれ方も厳しかったと思います。
でもこれが圧倒的1番人気の宿命でしょう。次はどうするか?は調べきれてません。
一応ベルモントSに登録してますので、出てくるのかな?距離も長いし3冠もかかってないから止めてもいいんじゃないの?って思いますけどね。
4着のStradivariはスタートから積極的に動いていますが、基本は内。
やはりロスなく進めることが重要でした。
ラニは出遅れたし、勝ち負けには加わっていません。
恐らくではなく確実にレース最速上がりでしょう。
Closing fastest of all on the far outside was the Japanese trained, Lani, who was well ahead of the rest in fifth.
と書かれていますし。
あれだけ前半が苦しいとなかなか勝ち負けに加わった感はないです。
直線も可能な限り内を選択して、前が壁になるシーンもありましたし、抜け出してから顔を内に向けてやや苦しそうにはしていました。
ラストは前半のお釣りの分でしょう。もう少しゆったりの方がレースしやすいでしょうが、スタートが悪すぎます。ベルモントステークス1本じゃないので、体力は大変だと思いますが、頑張ってほしいです。
勝ったExaggeratorはケンタッキーダービー2着からの巻き返しです。
Exaggerator is the 4th horse since 1960 to win the Preakness after coming in 2nd in the Kentucky Derby. pic.twitter.com/u20tQ0mwmm
— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) 2016年5月21日
1960年からは4例目。
2000年代では初の例です。
勝ち時計は昨年の3冠馬アメリカンファラオのものが似たような田んぼ馬場で1:58.46。
そう考えると悪くないと思います。最初の800mも同じようなもんですし。
父はCurlin(カーリン)です。
Palace Malice(パリスマリス)がベルモントステークスを勝っていますが、プリークネスは初だと思います。
Two-time Horse of Year Curlin will stand in 2016 for $100,000 fee at John G. Sikura’s Hill ‘n’ Dale Farms near Lexington
金額は$100,000ですので、日本円で1100万円程度ですね。高い馬です。
これで2冠が終わりました。ベルモントステークスまで日はありませんが、ラニ含めて体調管理が課題なのがアメリカ3冠。
何頭立てになるのやら。
最新のコメント