第26回東京スポーツ杯2歳ステークス(G2・東京・芝1800m・良)
「あー見に行って良かったー」と思うレースが頻繁に行っていた時期でも年に1回か2回。
今回は見に行って良かった。当たって良かった。
イクイノックスはいい馬ですね。ついでではありますが、ゴールデンシロップの上昇ぶりは来年のマイルCSのゲートに入れそうな雰囲気を感じさせるものでした。
来年のG1で戦っているであろう馬が見れたのはよかったです。
太陽が最高に眩しい東京競馬場。
冬の中山は陰になって寒いですが、東京は太陽が隠れないので、風がないと本当にポカポカ。暑い位。
馬場は2Rでユイノゴトクが大逃げしてジュンブロッサムが1:59.2と好時計決着。
2歳1勝クラスのデュガも逃げて1:21.6とまずまずの時計。
内外あまり差がないフェアな馬場です。
パドック
イクイノックス(デビュー戦6馬身差圧勝でここ)
黒くてとても見栄えがします。
父と比較しても小ぶりのキタサンブラックってな感じ。落ち着いて外を見回しながら歩き、とてもいい感じ。バランスがいいですねぇ。流星も含めてベストルッキングホースです。
アサヒ(デビュー戦でジオグリフの2着)
この馬は2戦目の2着に負けた時も見ましたが、あまり熱くならないタイプでレースに慣れている感じがします。変な理由で力を出せないということはなさそうなタイプ。
アルナシーム(デビュー戦でブラックボイスに完勝)
途中から2人で引きました。どんどん熱くなっていき、「ちょっとどうかなー」と思う人も多かったハズ。馬体は小さいけど筋肉質で小ぶりのモーリス。
ダンテスヴュー(クロウキャニオンの仔)
パッと見はクロウキャニオンの仔っぽくないですね。
ベルキャニオンとかカッコよかったですが、後ろ脚が発達してるからか少しバランスがまだまだなのかな。
返し馬は適当に写真集を見てください。
レース
スカイフォールとアルナシームが少し出遅れ。
アルナシームはここからちぐはぐなレースになります。出遅れてこの後いきなり抑えてますからね。ちょっとあれではまともなレースになりません。
イクイノックスは今回は下げて中団に。
すんなりとナバロンとデリカテスの2頭が前に行き、揉める事なく先頭集団が決まりました。
前半が36.2-48.6なので、マイル向きの馬にはやや緩い流れです。
レッドベルアームはかなり抑えていました。これ位で走れないと距離延びてどうかなと思う道中でした。
600m過ぎからアルナシームが動いてしまいます。
その横でダンテスヴューもバタバタしてました。
アルナシームはスタートからずっとあの調子で、先頭に立つまで前に行く事しか考えてない感じの走りですので、距離短縮してどうこうという以前にある程度言う事をきかないと重賞だと辛い。
毎年「気性が良ければ…」という馬はいますので、そんなに珍しい話でもないとも言えます。
イクイノックスはアサヒの後ろをじっくりと追走。
前半がゆっくりだったのもあり、後半にかけて11秒台が5回続くロングスパート勝負になります。
ダンテスヴューは加速していくところでギアチェンジが良くありませんでした。
クロウキャニオンの仔といえばそれまでですが、、、
アルナシームが馬場もありますが馬体を併せる事無く4コーナーへ。
イクイノックスはまだ内側。
アルナシームが先頭で少し離して直線に入ります。
内に入れたテンダンスと後ろの方でダンテスヴュー。
外へ出したアサヒとイクイノックス。
イクイノックスは外にグランシエロ、前にレッドベルアームといて前が開いていません。
ただ、レッドベルアームがアサヒに併せにいった(?)のもあり、イクイノックスの前が開きます。
アサヒは余裕の手応え。
アサヒとイクイノックスの2頭が併せ、内でテンダンス。
アルナシームもあんなレースでしたがまだまだ粘っていますが、さすがに粘り切りません。
レッドベルアームもズバッとキレる様子はなく、苦しい展開。
グランシエロも外から伸びてくる感じもなし。
アルナシームに関しては粘った印象こそありますが、現状は厳しいかなと思いました。
ま、モーリスも2戦目の京王杯2歳Sは出遅れて、汗びっしょりで大外ぶん回して6着ですから。
身体は大きくなりましたし、何か噛み合えば上でも戦えるかも。
プラスは「ボロボロに負けなかった」というだけですが、そこで首の皮一枚繋がったかな。
ダンテスヴューは4着ですがほぼレースに参加してなく、後方から内に行っての4着。
ここはまさにクロウキャニオンの仔!というレース。
前とは3馬身。今の段階で決定的という差ではないですが、現状ではパワー不足は否めません。
ダービーには出られるけど10番人気9着とかになりそうな。
レッドベルアームも兄弟と違ってデイリー杯ではなくここに来たものの、力は出し切れた走りには見えませんでした。こちらも現状だとアサヒやイクイノックスにキレ負けてますので、妥当な着順です。
4着以下はほとんど差はありませんね。
その日のちょっとした運とかでグランシエロまでは着順は変わるかなという差です。
残り200mで3頭が前を飲み込みます。
テンダンスが内からピュンと来ましたが、外の2頭の脚がいい。
テンダンスはカデナの弟ということもあり、兄同様にいい脚で長く活躍しそうなタイプです。
内枠から前に行き、ロスの無い競馬。こういうことが安定してできる強みがありそうに見えます。そこまで人気にならないものの、追いかけるといい事がありそう。
前の2頭とはゴール前ジワジワと離されてしまっているので、キレ勝負は分が悪いかな。時計は34.0を切っているので十分出てますけどね。混戦向き。
パドックも外々を歩いて落ち着いていましたし、変な癖はないと思います。
西日を浴び、イクイノックスがアサヒを振り切ります。
アサヒは負けた馬が全部強いので運が悪いですね。
ジオグリフ、アスクビクターモア、イクイノックス。
エタリオウと同じ勝負服でこういう結果だと最強の1勝馬になりそうな予感がします。
直線持ったままで入り、イクイノックスと真っ向勝負。
2馬身半は小さくないですが、この馬も器用なのでこの差のままクラシックで戦うとは思いません。
流れ一つで逆転できるタイプの馬です。こちらも人気にならないタイプですから面白い。
賞金加算できたのは今後楽になるでしょうね。
最近の皐月賞はフルゲート割れもあるし、大丈夫じゃないかな。
ゴールに向かってグングン伸びるイクイノックス。
キタサンブラックとは走りのタイプが違いましたが、素晴らしいパフォーマンス。
道中はアサヒの後ろ。
直線はレッドベルアームが内に入ったところであとは真っ直ぐ走るだけ。
勝ち時計1:46.2。上がり32.9で2馬身半。完勝です。ラストの脚は見事でした。
今後の脚質もどうするのか?は分かりませんが、この走りができるのであれば中団からいくんでしょうかね。東京だから試したのか?次で大体はっきりするかな。
キタサンブラックは筋肉が発達していき雄大な馬体を使いこなせるようになるにつれ強くなっていきましたが、この馬もそうなるかも…って思わせる走りでした。
このレースを2馬身半以上の差はG1確定の勝ち方ですからね。
どこで勝てるかは別にして、怪我さえなければ…という結果です。
- コントレイル 5馬身 クラシック3冠
- ワグネリアン 3馬身 ダービー
- ディープブリランテ 3馬身 ダービー
- サダムパテック 3馬身半 マイルCS
- フサイチリシャール 2馬身半 朝日フューチュリティS
- アドマイヤマックス 2馬身半 高松宮記念
来年の同じ時期、42回のジャパンカップを走ってるかもしれません。
サウジアラビアロイヤルカップでコマンドラインも見ましたが、イクイノックスの方が現時点では迫力は断然上ですね。
私はアサヒを強いと思っていたこともあり、このレースはアサヒとイクイノックスが3連複の軸でした。こんなアッサリやられるとは、、、。
上位3頭はクラシックでの活躍は怪我がなければほぼ確実というレースでした。
キタサンブラックの後継になり得る馬ですので、頑張ってほしいです。
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