レース
スタートはサートゥルナーリア、アドマイヤジャスタ共に良く、一方で逃げるのでは?と思われていたキングリスティアが踏ん張ってしまって出遅れ。
外だとマードレヴォイスもスタートが悪く、挟まれてしまい後方に。
スッと先手を取ったサートゥルナーリアに対し、各馬出を伺います。
さすがに逃げるのが圧倒的1番人気だと他の騎手も動きにくそう。結果2F目から12.0-13.0と非常に遅く走れることができました。
キングリスティアについては、逃げてパフォーマンスを出したとは言えまだ1戦。自分の戦法が定まっていません。
展開読みは2歳戦では難しい。今回はやっていないけど。
アドマイヤジャスタとコスモカレンドゥラが目配せをしています。
サートゥルナーリアを追いかけるかどうか?制するかどうか?をここで決めないといけませんからね。
ニシノデイジーは内から外に出せるタイミングがなく、内を走ります。
ヒルノダカールとミッキーブラック辺りがやや窮屈。
ミッキーブラックはヒルノダカールに先に行かれていたのもあり、外からタニノドラマが入ってきてしまい、後方へ。
ここまでは完全に後手です。ミッキーブラックは早々に苦しい展開になってしまいました。芙蓉Sとは相手が違います。
ブレイキングドーンがアドマイヤジャスタの後ろをキープしていい位置です。
ホームストレッチで人気馬が前に行く展開に。
サートゥルナーリアが先頭で1周目のゴールを通過していきます。
サートゥルナーリアに関しては、先頭を走ってもびっくりしている様子もなく、集中して走れていました。
先頭で走るというのはゲームじゃないので簡単ではなく、かつてディープブリランテでさえ共同通信杯でおっかなびっくり走っていたように、慣れていないと走りが変わったりします。
そういった素振りも見せずにしっかりと。
アドマイヤジャスタはサートゥルナーリアをマークする位置に入ります。
ペースが遅いのもあり、外からコスモカレンドゥラがコーナー手前で一気に先頭を奪います。良い作戦ですね。
外からコーナーで内に斜めに。距離ロス少なく先頭に立ちました。
先頭に立たれてサートゥルナーリアがどう変わるか?と思っていましたが、コーナーに入る所で手前を替えて一瞬反応しましたが、それっきり。
ここまではとても良い子です。
陽の差す向正面へコスモカレンドゥラが先頭で走ります。
2番手に内でサートゥルナーリア、外にアドマイヤジャスタ。
内からニシノデイジーがおり、ブレイキングドーン、タニノドラマ、ヒルノダカール。ここまでが前。
中団にハクサンタイヨウとジャストアジゴロ、ミッキーブラックがおり、マードレヴォイス。
後方に控えるヴァンドギャルド。最後方にキングリスティアという展開です。
ペースは37.8-60.5。
遅いですね。2018年の中山芝2000mで、新馬戦を除く32レースで最も遅い前半となりました。
それでも抑えきれないで走っていそうな馬もおらず、皆さんとてもいい子です。
ニシノデイジーが少しだけ窮屈そうでしたかね。東スポ杯が好時計決着だったこともあり、もう少し流れてくれた方が内枠ということもありのびのびいけたかな。
向正面でペースが上がってきた所でタニノドラマが失速。
どこで何が嫌になったのか分かりません。デビュー戦も似たような時計だったのに、分からないものです。
不利があったとか、馬体に故障発生したとかではない大敗もありますよ。馬ですから。
影が怖いとか、西日が眩しいとかで本当に止めますし、人間が事前に察知できない動きをする場合もあります。
ジャストアジゴロが外に膨れ、空いたスペースに突っ込むヴァンドギャルド。
1000mを通過してからペースが一気に上がります。
サートゥルナーリアが内で動かない中、アドマイヤジャスタ、ブレイキングドーン、ヒルノダカールが外からコスモカレンドゥラに襲い掛かります。
内でサートゥルナーリアが入った影響で、2回位ニシノデイジーがブレーキをかけるような動きを。
隣にミッキーブラックが入ったのもあり、コーナーを厳しく回られ、ニシノデイジーの行き場がなくなりました。ちょっと最内が仇となったシーンです。
4コーナーで大きく外に膨れたジャストアジゴロ。左鞭を入れていましたが、内に行きませんでした。
コスモカレンドゥラが先頭で直線へ。
逃げるコスモカレンドゥラ。
外からブレイキングドーンがサートゥルナーリアの進路を完全に閉じるようにアドマイヤジャスタに馬体をぶつけるような厳しいコーナーリング。
色々言われがちな福永騎手は母であるシーザリオの主戦でしたが、息子に簡単に勝たせる訳にはいきません。
ブレイキングドーンが本当に強ければサートゥルナーリアの進路はなくなるはず。これはピンチか?と思いました。
ペースも遅いので、コスモカレンドゥラもアドマイヤジャスタも手応え十分です。
外からはヴァンドギャルドもおり、ここまでは進路がありません。
しかし、幸運だったのは、アドマイヤジャスタが抜け出し、ブレイキングドーンが遅れだしました。
それを強引に突き抜けてくるサートゥルナーリア。
かつて凱旋門賞でシーザスターズが開いたスペースを少しだけ強引さも見せつつ縫うように出てきましたが、そんな感じの走り。
ブレイキングドーンがもう少し頑張ってくれれば。。。左鞭で促していますが、前に行かれてしまうと寄せるにも限界があります。
そのブレイキングドーンはアドマイヤジャスタにも簡単に離されてしまいました。デビュー戦の時の相手とは違います。
馬も成長するとは思うものの、デビュー時から24kg増えた馬体。
果してベスト体重はどうなんでしょうか?さすがに大きくなり過ぎの可能性はあるため、もう少し絞ったら?を見たいですね。
一応重賞2着があるので、トライアル一本で皐月賞は大丈夫だと思いますが、ダービーまで考えると、失敗するとゲートに入れません。
レース自体は悪くなかったですが、デビュー戦のインパクトからすると物足りなく感じます。
ごちゃごちゃしてヴァンドギャルドがややブレーキ。
ヴァンドギャルドについては、スタートから後方に下げて、直線で内を突く以上、多少の不利はやむを得ないでしょう。
ヒルノダカールに先に外を塞がれ、内にニシノデイジーがいますので、前の動きに影響されるのは仕方ない。
前でサートゥルナーリアがブレイキングドーンを交わす所でブレーキがかかりましたが、これは追い込み馬が内を突く場合は幾度となく繰り返されるシーンです。
不利はあったものの、馬は最後まで頑張っていたので、着順は気にしなくてもいい負け方だと思います。
4コーナーでヒルノダカールの外を選択する事ができていたら?
ましてやそこまで内がいい芝だったとは思えませんし、直線まで待ってもそこまでロスがある位置にいません。少なくとも勢いからすれば4着はありましたね。
ただ、重賞3着馬って難しいですね。
トライアルでも勝負できるレベルではあるものの、なまじ3着とか取ると、賞金加算に失敗し、皐月賞は出られてもダービーは難しくなります。
次のレースに必勝態勢で出走してくるはずなので、簡単に人気が下がるタイプではないですが、注目したいです。
アドマイヤジャスタに抜かれたコスモカレンドゥラはここまで。
とはいえ、ペース配分も理想通りで、直線半ばまでしっかり頑張っていました。
G1は荷が重い感じはするものの、スプリングSとか出てきて最後まで粘ったり、皐月賞も乱戦になれば浮上しそうです。
少しでも4コーナーで離せるといいんですが、後ろも無視してくれませんからね。
アドマイヤジャスタが鞭を振り上げる中、もったままのサートゥルナーリアが交わして行きます。
ニシノデイジーはその後ろから追い込んで3着止まり。
ペースも向きませんでしたし、馬場と1枠もあまり噛み合っていなかったと思います。
イメージだと中山で荒れた馬場の方が良さそうに感じますが、東スポ杯の勝ち方と今回の道中なんかを見ると、印象より良い馬場で、ある程度時計が出るレースの方が向いている可能性を感じます。少なくともアドマイヤジャスタとの差は全くありませんし、坂までが馬場も進路が無かったのもありモタモタ。
このレースに関しては不完全燃焼ではありますが、スタミナもありそうだし、思ったより奥が深そう。
少し前でいうとダンツフレームみたいに、皐月賞もダービーも2着みたいなことを成し遂げそう(それを成し遂げるとは言いませんが…)な雰囲気です。
それにしてもきっちりとこの重賞2勝馬を3番人気に据える日本馬券師の上手さには脱帽です。
後方組だとキングリスティアが上がり35.3とサートゥルナーリア、ニシノデイジーと並んで最速タイで追い込んできていました。
スタート失敗から道中もフワフワと走っていて、全然レースに参加しているとは言えませんでしたが、それでも素質の片鱗は見せました。
買い時が難しいですね。現状、この内容だと春のG1には間に合わないのが普通です。
セントポーリア賞とかでしっかり勝ったりすれば、重賞で見せ場位は春の段階でも作れるかな?
2着のアドマイヤジャスタは負けたもののこの上ない走り。前走の出遅れに近いスタートではなかったので、このスタートは続けてほしいです。
サートゥルナーリアには完成度の違いで負けただけで、ニシノデイジーに先着をしているのは立派。
アドマイヤラクティの下でもありますし、ハーツクライからジャスタウェイに変わったものの同じ系列ですし、長い方が得意そう。
春にサートゥルナーリアに逆転できるイメージはないものの、秋には大きい所を狙える可能性は十分感じました。
悠々とゴールへ向かうサートゥルナーリアです。
まぁ、とにかく強いですね。現時点での完成度はこのメンバーでも抜けています。
少々強引でも馬群をこじ開けるには開いたらシュンと動かないと先に入られてしまいます。
その反応の鋭さ、走りの大きさは言うまでもありません。ここを難なくクリアした事で、来春は非常に楽しみになりました。
ただ、気性はどうなるか?は分かりません。
リオンディーズだって、2歳時はしっかりと末脚を溜められるいい子だったのに、弥生賞から始まり、皐月賞で暴走し、ダービーでは抑えるのが精一杯という馬になってしまいました。
エピファネイアも弥生賞で抑えきれずに4コーナーで先頭に立ってから春はなかなか抑えるのに苦労する馬に。
この一族特有の気性は「まだ」出てないだけで、いつ出てくるか分からないです。それが兄同様弥生賞かもしれません。
集合してから輪乗りで1頭だけ常歩ではなく、速歩で大きく周回していたのは少し気になりました。
抜け出す時もノーステッキでの圧勝でしたが、ゲートに入る時に一発入っています。
「ゲートが開いてからゴールまで」はノーステッキでしたが、それより前にだけ鞭が入る馬というのは珍しい。
勝ち時計2:01.6は前半のスローからよく巻き返した方です。
後半59.1。サートゥルナーリアは58.8位で走っていると思います。それを考えると、力は十分見せました。
皐月賞は例年削り合いになる場合が多いので、60秒程度の前半でどういうパフォーマンスかは見たいです。
ゴール後は優しい目であまり悪さをせずに歩いていました。
ちょっと反抗するシーンはありましたけどね。
レーティング的には朝日杯が116。
去年のタイムフライヤーで113、一昨年のレイデオロが114。
ニシノデイジー(109)相手にこの差をつけていますので、ハンデキャッパーが恐れなければ116で良いと思います。
マイルできっちり1:34.0を切った朝日杯の方がレースレベルは上だと思っていますので、気持ち高いか?
最優秀2歳馬はアドマイヤマーズで決まりとは思っても、この勝ちっぷりでどれくらいこっちに流れるかな?という興味はあります。
2歳馬もこの時期になると絞られてくる感じがしますね。
サートゥルナーリア、アドマイヤマーズ、アドマイヤジャスタ、ニシノデイジーが現時点では中心ではあると思いますが、重賞勝ちが無くてもひいらぎ賞圧勝のダノンキングリーや葉牡丹賞で2分を切ったシークレットランに2着のランフォザローゼス。500万をきっちと勝ち切ったサトノルークス。まだまだ分かりません。
そしてこの日盛り上がったWIN5は人気サイドでどんどん決まり、108点購入で的中。
自分は2018年はWIN5を2回買って2回的中。1回目は6050円という最低払い戻しの時で、2回目。
次はいつになることやら。
東京大賞典は行かずに今年の競馬はこれで終わりです。
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