2018 Al Bastakiya(リステッド・メイダン・ダート1m1f110yds)
UAEダービーの前哨戦です。
この路線は断然人気でGold Town(ゴールドタウン)が出走する事がほぼ確定していますので、その相手探しという感じのレースです。
人気はBCジュベナイルターフ6着だったMasar(マザー)。
UAE2000ギニーでGold Townから11馬身差の3着だったLast Voyage(ラストボヤージュ)、前走一般戦を完勝しているYulong Warrior(ユーロンウォリーアー)などなど。
レースはあまりにも知らない馬ばかりなので、解説という解説が不可能です。
ちなみに、逃げている1番がYulong Warrior。レースはほぼこの馬だけ見ていればOKという簡単なレースです。
直線入り口から突き放しにかかり、後続との差をどんどん離していきます。2着のNordic Defense(ノーディックディフェンス)に11馬身半の圧勝。
勝ち時計もとてもよく、1:58.05というのは例年のUAEダービーの勝ち時計と全く遜色がありません。ラニの勝ち時計が1:58.41。これもそんなに悪い訳でもないのに。
勝ったYulong Warriorは父Street Cry。
欧州デビューで4戦未勝利でしたが、年明けのドバイで5着→1着→1着でここも勝利。
ただ、UAEダービーのオッズは変わらず断然Gold Town。この勝ち方でも変化なし。
今年のUAEダービーの出走馬は、このままでいけばかなり面白いメンバーになりそうな感じはします。
2018 Mahab Al Shimaal(G3・メイダン・ダート1200m)
ドバイゴールデンシャヒーンの前哨戦です。
ディオスコリダーが辞退するということになりました。
こちらも本番は断然人気のRoy H(ロイエイチ)がいますが、このRoy Hは北米でトリプルベンドというレースを回避していますので、直行です。
アル・シンダガ・スプリントの上位陣が人気になり、2着馬Comicas(コミカス)、勝ち馬のMy Catch(マイキャッチ)。
前走一般戦を5馬身ぶっちぎってきたYalta(ヤルタ)、こちらも前走一般戦を7馬身ぶっちぎってきたRaven’s Corner(レイヴンズコーナー)。
レースはごちゃごちゃして見にくいです。
好スタートから逃げたJordan Sport(ジョーダンスポート)。2番手の白っぽい服がYalta。外目10番の白黒のチェック柄がMy Catch。
他にも青いのが多くて。3番の後ろの方にいるのがComicas。
直線は逃げたJordan Sportが後続をどんどん離して2着のYaltaに7馬身1/4差。
勝ち時計1:10.18はスゴイ速い時計です。
例年のゴールデンシャヒーンなら問題なく圧勝の時計。馬場がそういう馬場だったのかもしれませんね。
人気のComicasは14馬身半遅れた9着、My Catchは19馬身半遅れたビリという結果でした。
Jordan Sportは鳴かず飛ばずでしたが、2018年はメイダンで既に5回も走り5戦2勝2着1回。今回はハマった感じはあるものの、素晴らしい時計でした。
父はDobawiで母はWonder Why。
香港で活躍したアキードモフィード(2013年の香港カップの勝ち馬。トウケイヘイローをやっつけた馬という方がしっくりくるか?)の全弟です。
こちらもこのレースをしても本番では今のところ5番人気位。Roy H断然は変動なしです。
2018 Burj Nahaar(G3・メイダン・ダート1600m)
こちらはゴドルフィンマイルの前哨戦です。
断然人気になっているHeavy Metal(ヘヴィーメタル)。
相手にはKimbear(キンベア)。ドバイではまずまず。1マイル戦は今年初戦で5馬身差勝利をしています。北米ではWest Coastに10馬身負けとかしています。
こちらもドバイなら割と安定しているMusawaat(ムサワート)。
レースは前半から大外13番のHeavy Metalが押して押して先頭に立ちます。
レースは直線終盤まで内で絡むKimbear。2頭が並んで直線へ。
一旦はKimbearを振り切りましたが、残り200mで失速気味。そこから再度差し返す形になったKimbearが差を詰め、力尽きたHeavy Metalを交わしました。
Heavy MetalはSecret Ambition、Musawaatにも交わされてしまい4着でした。
Kimbearは4歳馬でアメリカ馬。ドバイで重賞初勝利です。
2018 Jebel Hatta(G1・メイダン・芝1800m)
ドバイターフの前哨戦です。
上位人気も全て青い服で差が…。
人気は10番のBenbatl(ベンバトル)。G3→G2と連勝し、G1制覇なるか?が注目です。
相手はドバイミレニアムステークスを勝利したFolkswood(フォルクスウッド)。こちらもゴドルフィン。そのレース2着だったLeshlaa(レシャラー)も人気です。
人気薄のAbove N Beyondが逃げて2番手の2番がFolkswood。
ザビーマイル(G2)を勝っているJanoobi(ジャヌービ)が3番手の8番。白青のシマシマ帽子。その後ろの1番がバランシーン(G2)の勝ち馬Promising Run(プロミシングラン)。
さすがにこのレースともなると、ある程度トーナメント形式を勝ち上がってきた馬の戦いになります。
4コーナーから先に先頭に立ったFolkswoodですが、大外からBenbatlが先頭に立ちますが、後続との差を離せません。
そんな中でスルスルと内を抜いたBlair House(ブレアハウス)。
2着にBenbatl、3着にJanoobiという結果に。
見ての通り上位6頭が青い勝負服。見にくいったらありゃしないレースです。
同じゴドルフィンではありますが、番狂わせですね。
多分この馬は重賞すら初出走ではないかと。欧州では全く良い所が無かったですが、ドバイでは2着2回からスタートして前走は2馬身3/4差で一般戦を勝利してここでした。
勝ち時計1:47.53です。
高速馬場で、例年より2秒近く時計が出る印象です。
ドバイターフではBenbatlが変わらず1番人気ですが、これにヴィブロス、リアルスティールの3頭が上位人気、ってな感じのオッズに今のところなっています。
2018 Al Maktoum Challenge R3(G1・メイダン・ダート2000m)
ドバイワールドカップの前哨戦です。
人気は日本でもお馴染みと良いって言いでしょう、昨年のUAEダービー馬Thunder Snow(サンダースノー)。
そのThunder Snowに前走のR2でクビ差敗れたNorth America(ノースアメリカ)。
他にもいますが、だんだん面倒になってきました。
レースはNorth Americaが果敢に先頭に。逃げ馬が割と多い中、先頭を取りました。
2番手には5番のCapezzano、7番のCosmo Charlie(コスモチャーリー)という日本にもいそうな馬が続きます。
1番の緑っぽいのが昨年のこのレース3着だったFuria Cruzada(フリアクルサーダ)。馬群の間からするする4番手位まで道中押し上げていくThunder Snow。
4コーナーでは一騎打ちムードですが、既に外のThunder Snowが鞭が入る中、内で持ったままのNorth America。
直線はバラバラに。
逃げるNorth Americaが2番手のThunder Snowを振り切り、その後ろにFuria Cruzada。
ゴールでは5馬身1/4差でNorth Americaが圧勝。2着にThunder Snow。そこから3馬身3/4離れてFuria Cruzada。
そこからSecond Summer、Special Fighterと続き、実況が全てのゴールを言えるという上と下でかなり離れたレースになりました。
ビリのTeam Talk(チームトーク)は89馬身1/4差ですので、1秒6馬身計算でも15秒近く遅れています。
勝ったNorth AmericaはG1初勝利。父はDobawi。
昨年もファイアブレイクS7馬身差を含む4連勝でゴドルフィンマイルに出走して10着と大敗していますので、信用なりません。
多分ワールドカップに出るとは思いますが、北米連中と比べると、オッズは大分低いですので、ゴドルフィンマイルもあるかなぁって思います。Thunder Snowも一緒。
2018 Dubai City Of Gold(G2・メイダン・芝2410m)
ドバイシーマクラシックの前哨戦です。
上位人気はゴドルフィンの面々。
2016年にエクリプスSを勝ち、そこからメタメタでしたが、昨年はG1で割と復活してきたHawkbill(ホークビル)。
昨年のコロネーションカップでハイランドリールの2着して飛躍の年になるか?でならなかった名牝ウィジャボードの仔Frontiersman(フロンティアーズマン)。
昨年の英ダービー8着、ダルマイヤー大賞でイキートスの2着だったBest Solution(ベストソリューション)は前走で一般戦を5馬身差勝利でここへ来ました。
レースは逃げたFrontiersmanがペースを作ります。
4コーナーまで静かに進み、外から一気にHawkbill。
直線は2頭のマッチレースとなり、内でFrontiersman、外でHawkbill。
僅かに外のHawkbillが前に出て、最後まで抜かせずに頭差勝利。
後続と大きく差を開き、3着のGold Star(ゴールドスター)とは5馬身離しました。
勝ち時計2:26.85は多分トラックレコード。かなり良いです。馬場が良過ぎる気がする。
これに近い時計と言えば、2016年のドバイシーマクラシック、ポストポンド→ドゥラメンテで決まったあのレースが2:26.97。この2レース以外2:27.0を切ったレースはありません。
Hawkbillは大分良くなってきており、本番でも侮れません。
レイデオロより、Cloth of Starsより人気ないと思いますが、無視しにくいですね。
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