レース
揃ったスタートです。
ワグネリアンも心配でしたが、大きなロスなく出ていますし。ダノンプレミアムがややガクンとなっていますが、その後すぐ立て直していますので、問題ありません。
10頭ですので、見るのが楽です。
サンリヴァルが外からスーッと前に行きます。
それと併せるようにダノンプレミアム。
内からジャンダルムも積極的に進め、リビーリングも前に。ある程度行く馬が決まっているというか予想が出来ていたので、ここまでは特になし。
ワグネリアンもそこまで下げるでもなく、前をきっちり射程に入れています。
最初の1Fの12.5というのも普通。
この段階で前と後ろの差が出ているので、力の差の大きいレースになるというのは早々に分かりました。
ダノンプレミアムがサンリヴァルの後ろに付く所で一瞬反応しています。
これで行ってしまうと終わりですが、ここで抑えが利きましたので、後続を見つつ、前を泳がせるということができました。
ワグネリアンはリビーリングを挟んで大体3馬身後ろ。位置取りとしては悪くありません。
私は「これなら差し切れるんじゃないかな?」って甘い考えで見ていました。
既にバラバラなので、1枚絵がありません。
ジャンダルム周辺、というか1頭です。
早々に長手綱でブラブラで走れています。
周りに馬がいないというのはありましたが、ホープフルSの時はまだこの辺りでは行きたがる素振りを見せていたので、大分成長と言うか性格が長めの距離になってきた感じがしました。
お母さんの実績がスプリント戦になっているだけで、血統的には長い距離が問題ないだけに、この馬は多分長めの距離の方がいいと思います。
昨年のダンビュライトみたいな感じに成長するような感じがします。
ワグネリアン周辺です。
こちらも早い段階で馬が収まり、楽な前半です。
ただ、勝負所での反応を考えると、ここまでスッと収まるのが果たして良いのか?というのもありますね。
オブセッションは内でずっと舌を出しています。
シクラメン賞の時からここは変わってきませんね。1枠1番なので、内に入れて馬場が悪いですから、向正面で外に出していくものだとは思っていました。
ヘヴィータンクはここで早くも脱落。
おいおい、と。別にとんでもないハイペースの入りでもないので、せめてホームストレッチはついていけるように仕上げてきてほしかったです。
向正面へ入る時にはサンリヴァルが少し後続を離して気持ち良さそうに走ります。
2番手にダノンプレミアムががっしり手綱を抑えての追走です。
抑えきっている感じでしたので、いつでも動ける状態です。
リビーリングが3番手。相変わらず長手綱でしっかり気を抜けて走れているジャンダルムが4番手。
ワグネリアンは5番手でこちらもしっかり手綱を抑えているので、向正面の方がやる気になっていたのかな?アサクサスポットが並んで外。
その後ろにオブセッションが内、外がアラウン。
後方にトラストケンシンで最後方にポツンと走るヘヴィータンクという展開です。
ペースは36.0-61.5ですので、弥生賞としては普通。
ダノンプレミアムからしたら「普通のペース」をこなしたことに意味がありますね。
本番はこれよりゆったりなんて事は無いですし、12.5を超えるようなペースでもしっかり走れたというのは、皐月賞→ダービーへ向けて大きく広がったと思います。
ただ、この馬はこういう走りじゃなく、もっとハイラップで行くのを見たいですけど。
ワグネリアンも道中しっかり走れていて、後は末脚勝負というレースができていました。
4コーナー手前では内が悪い馬場というのもあり、前に馬を置くでもなく外へ持ち出すダノンプレミアム。
ここまで自在にやられると、後続は内を突くか更に外を回すかしかありません。
4コーナーで大きく外に膨れてしまったオブセッションとその隣にいたアサクサスポット。
ジャンダルムは内目をするすると走っていますが、その外から少し促しながらワグネリアン。
ここでダノンプレミアムに比べると、加速の鋭さと言う点では見劣りします。
数ある能力の1つではありますが、中山競馬場という条件がつくと、大きな差になってしまいます。
オブセッションは顔を内に向けないとコーナーを曲がり切らない様子。
シクラメン賞の時もそうでしたが、直線フラフラしていたので、これが続くようだと…。
ピッチャーも全力で剛速球投げられればOKじゃなくて、牽制もできないといけませんし、クイックも必要です。
ここまでコーナーでブレーキがかかってしまうと、上がり35.0で1.7秒差敗戦仕方ありません。
癖は時間を経て直ればいいですが、人間もそうですが直らないですからね。
皐月賞はアウトでしょうし、この厩舎の事だから青葉賞→ダービーかな。
サンリヴァルが内でスゴイ追い方で頑張っています。
その外からダノンプレミアムとジャンダルム。大外からワグネリアン。地味にリビーリングもついていっています。
サンリヴァルは最後ハナ差差されてしまいましたが、皐月賞穴っぽい1頭となる4着でした。
中山2000mは庭でしょうし、スタートの良さと前半の息の抜き方含め、嫌らしい逃げを打ちます。
皐月賞の時は内側も良くなる傾向ですので、もう少し粘れるのではないかと。
こちらも年末からの休み明け。プラス10kgの馬体。真ん中より少し内とかに入れれば、見せ場がないという脚質でもないので、頭に入れないといけない1頭です。
併せる馬もいませんでしたが、埒もあったとはいえしっかり1頭で真っ直ぐ走っていました。
川田騎手らしくなく静かなアクションで先頭を奪います。
淡々と走る強さです。
その後ろからジャンダルム、ワグネリアンと差を詰めます。ワグネリアンもようやくエンジン全開という感じです。
ジャンダルムはワグネリアンに対してもダノンプレミアムに対してもワンパンチ不足が否めません。
武豊騎手の乗る馬はこういうのが多いですね…。特に最近。
ただ、距離不安と言うのはもう無いでしょうし、しっかりと前から追走しての直線勝負ができていますので、後は馬が頑張るしかないと思います。
マイル戦でのバリバリのスピード勝負というより、ある程度長めの距離で自在に動いてナンボという馬だと思いますので、マイラーというのは無いと思います。
キレ不足に悩まされるレースが続くでしょう。ダービーのガチンコ末脚勝負だと分が悪いですが、皐月賞に関してはなんとかなるような。
ワグネリアンに関しては、反応が少し鈍かったかなとは思います。
坂を上がってから前2頭を一気に飲み込んだ末脚は流石でしたが、皐月賞だと昨年のマカヒキのようなレースになってしまいそう。勝負服も同じだし。
スタートまともに出たとはいえ、本番は18頭立て。今回も実質7頭立てみたいなレースでしたので、4コーナーでの反応で捌けるか?は微妙です。
ダービーの方が向いているはずなので、この相手を考えると、狙いを一本に絞ってもいいのかも。
負けたといっても上がり33.7。立派だと思います。
ダノンプレミアムはほぼノーステッキで後続を完封。
好きなタイミングで動ける自在性、スピードはもちろんですが、11秒台が続く直線でも全くよれることなく真っ直ぐに淡々と走るスタミナ。
同年代との2400m戦でスタミナが心配になるとは思えませんでした。
死角が現時点では見当たりません。
時計も弥生賞としてはとても優秀で、内を走る事をしなかったですし、無理に追ってもいない中、ワグネリアンに1馬身半。
レーティング的には昨年のカデナで113。
既に117を昨年末に叩き出している馬が、ワグネリアン(112)、ジャンダルム(111)相手にここまでの圧勝であれば、マカヒキが出した117ポンドと同等となるでしょうね。
ちなみに、各国の皐月賞相当の優勝馬がもらえるレーティングが大体118前後ですので、G2としてはかなりの数値です。
負けるとしたらハイペースに巻き込まれてしまうとか、雨が降って不良馬場とか、直前で熱発とかのアクシデントか。
残っているのはタイムフライヤーとオウケンムーン、キタノコマンドールか。
オウケンムーンがこの馬をやっつけるには向いている気がしますが、スピードが及ぶか?ですね。
そして勝ち馬からの遅れること約20秒。
誰もいないターフをウイニングランの如く走る馬が1頭。
1980年のウッドワードS。北米最後の「walk over」(1頭立て)を実現した名馬Spectacular Bid。
まるであのレースはこういう雰囲気だったのかな?というような万感の拍手の中、ゴールを切ったヘヴィータンク。
この作戦は経営判断としてはありですが、さすがにもう少し仕上げてからでもいいんじゃないの?とは思いました。
JRAはこれで「もうそういうことしちゃダメ」というのは止めてもらいたいです。
常識内では面白い事は起きません。今回は全然でしたが、もしかしたら良いレースをする馬が将来出てくるかもしれない。
たまにはいいじゃないですか。こういうのも。
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