第18回チャンピオンズカップ(G1・中京・ダート1800m・良)
チャンピオンズカップとチャレンジカップというのが同じ週にあるというのはJRAは考えた方がいいですね。
似たような音なので分かっていても間違えてしまいそうになります。
晴れてとてもいい天気です。
アポロケンタッキーの出走取り消しは残念ですが、15頭と揃いました。
時計としては気持ち軽めのダートかなとは思いますが、秒単位で変わる馬場でもないので、素直に普通と言いたい。
予想はこちら。
読みは大きく間違っていない気がしますが、当たるのとは別です。そういうのが一番タチが悪い。
ゴールドドリームが+14kgと大きくなって登場。
アウォーディーも1回叩いたとはいえ+4kg。雰囲気は良さそうです。グリーンチャンネルのパドックは全く信頼していないものの、褒められていました。
返し馬は全く見れないので、無しで。
こういうのをしっかり見ないから当たらないのかもしれませんが、見ていた頃も変わらないので…。
内でコパノリッキーがいいスタートを切ります。
テイエムジンソクも悪くありません。テイエムジンソクの内のカフジテイクが出が悪く、ゴールドドリーム、ノンコノユメも後ろの方。
コパノリッキーがすんなり先手を取り、外からテイエムジンソク。
アウォーディーがテイエムジンソクと入れ替わるように外へ行き、ノンコノユメも後方から徐々に外へ持ち出します。
ゴールドドリームが押して押してポジションを取りに行きました。これも結果を考えれば判断が間違っていなかったということでしょうね。
最後方にサウンドトゥルーとキングズガードが追走です。
最初の1Fが12.8というのは過去4回で最も遅いように、スタートはそこまで出ませんでした。
2F目も10.9というのも昨年と一昨年より遅く、前に行った馬は「気持ちゆったり」という流れを作れたと思います。
テイエムジンソクが抑えていたのもあり、コパノリッキーがマイペースで逃げます。
こうなるとこの馬は強いので、向正面に入った時に印をつけなかった私は「ヤバイな」と思いました。
2番手にがっしり抑えてテイエムジンソク。3番手に内からケイティブレイブも抑え、ロンドンタウンも抑え気味。
モルトベーネが続き、内からグレンツェント。外からアウォーディーが悪くない雰囲気で追走しています。
ローズプリンスダムがジワジワ進出し、内からメイショウスミトモ。
差し馬組からカフジテイクが少し持っていかれています。ゴールドドリームがその後ろ、ミツバ、ノンコノユメと内からサウンドトゥルー、最後方にキングズガードという展開です。
グリーンチャンネルは「結構流れている」的な実況がありましたが、過去のこのレースに比べて流れていません。
36.2-48.9-61.6だと先行馬天国の流れです。
2番手のテイエムジンソクが後ろをガードをしました。コパノリッキーを逃がすと厄介ではありますが、テイエムジンソクからしたらシメシメでしょう。
前がバテない流れで、前にはしっかりとした力の馬が走っているとなれば、無理に並びかける必要はありません。
3コーナー過ぎでロンドンタウンの手が動き出したのもテイエムジンソクからしたら恵まれました。
外から被せられたりしたら動かざるを得ないですが、直線までじっくり構えて直線まで行けます。
アウォーディーは外からロンドンタウンを抜くために外へ。
後方ではゴールドドリームの外にいたミツバが先に仕掛け外にスペースが出来ます。カフジテイクも内を突くことができませんので、一気に外へ。
ゴールドドリームからしたらコーナーを内回ったのに労せずして外が開きました。
先に肩鞭入れて追い出しにかかったミツバがいますので、カフジテイクとしたら被される前に動きたいです。
自分も鞭を入れて外へ。アウォーディーの外がポッカリ開いていますし、ミツバも厳しいコーナーリングよりは迷わず外へ。カフジテイクも一緒に外へ。これでゴールドドリームの進路が出来てしまったのかなと思います。
もっと厳しいコーナーリングをカフジテイクとかミツバができる馬なら、違った結果になったかも。
直線でコパノリッキーが逃げ、テイエムジンソクが追いかけます。
ケイティブレイブも頑張っていますが、もともと後ろから行けば切れるかもしれませんが、前に行くと甘いタイプ。なかなか前と差を詰める事ができません。
アウォーディーも前を抜く感じの迫力はなく、その外からゴールドドリームが一気に加速。
アウォーディーを一気に振り切り、ケイティブレイブを並ぶ間もなく交わし、一歩一歩差を詰め、ゴール寸前、テイエムジンソクの古川騎手が一瞬外を向いたのが切ない。
ラスト1秒でコパノリッキーを狙い通り差し切ったテイエムジンソクを狙い通り差し切ったゴールドドリーム。
勝ち時計1:50.1、ラスト3Fが36.2。
先行馬としてはこの上ない展開になったので、前の2頭は勝ったと思ったでしょうね。まさか差し切られるとは…。
勝ったゴールドドリームはスタート後手でしたが、2枠の2頭、ミツバとノンコノユメが後ろと外に出したので、内目のスペースが出来ました。
そこを取りに行った騎手もそうですが、馬も包まれて普通はプラスにはなりませんが、さすがに内を使うのは慣れている騎手です。
4コーナーで外に出しながら昨年のサウンドトゥルーのようにかなり上手に外に出せました。
直線はアウォーディーを目標にし、抜いたらテイエムジンソクを目標にと順々に良い目標がいましたのもあったのかな。最後まで頑張りました。
上がり35.2は素晴らしいです。道中最後方にいたワイドバッハで35.4、昨年のサウンドトゥルーの35.8を超える凄まじい追い込みでした。
しかし、今回は上がり最速はこの馬ではなくキングズガードの35.1でした。あの馬もすごいな。
昨年もこのレースはイマイチでしたし、今年もフェブラリーステークスを除けばドバイで惨敗、G1とはいえ地方交流戦。
ペースも向かないと思った所までは良かったのですが、ここまで切れるとは思いませんでした。
何がここまで馬を変えるのか?が分からない。騎手だけとは思いませんが、ここまで外国人ジョッキーに勝たれるとそう思った方が精神衛生上良いのかな~って思ってしまいます。
2着だったテイエムジンソクはペース配分も前を適度に逃がした作戦も直線で抜くタイミングも文句なしでしょう。
きっちりとレース全体をスローに落とし、直線でコパノリッキーをゴール前でクビ差だけ抜いています。
道中行きたがるような素振りもありますが、しっかり抑えていますし、力は見せたということでしょうね。時計も立派です。
前向きに考えれば、このレース2着を取ったことで、収得賞金も積み重ねられましたので、今後交流戦とかで大きなところでみたいですね。小回りも強そうだし。
3着のコパノリッキーも田辺騎手見事なレース運びでした。
過去3年とは見違えるような逃げ。最内を最大限に生かし、向正面で12.5-12.7-12.5としっかり息を抜き、直線までしっかり走っていました。
既に7歳ですが、今年はフェブラリーステークス以外崩れていませんし、「これだけ走れなるならフェブラリーステークスまで…」となってもいいんじゃないか?という走りです。
テイエムジンソクにもっと早く並ばれていたら違っていたかもしれませんが、お互い絡まないのがWin-Winでしたので、隊列の並び含めて向きました。
東京大賞典はどこまで絡まれるか分かりませんが、次も楽に逃がしたら捕まらないまま引退もあり得ます。
4着のケイティブレイブはもう少しですね。JBCもそうですが、ちょっと足りない。
安定して走っていますが、中央G1となると惨敗覚悟で行くか下げるかしかないかもしれませんね。
地方みたいな力の差が明確で、道中ばらけて自在に動けると持ち前の持久力を活かせる可能性が出てまた違うんでしょうが、中央G1だと動くにも動けませんので、なかなか勝つイメージが湧きません。今回の走りを見てそう思いました。
アウォーディーは衰えて来たのかなぁ。
反応も悪くなってきたように感じましたし、4コーナーで前と差が詰まらないので、勝負に加われません。
最後直線で外抜かれてから顔を外に向けているようにイヤイヤ走っているのか、何か思う所があるのか。
ブリンカーつけて色々と矯正していますが、気難しいですね。
今出せる時計分位は走りましたかね。ケイティブレイブにここ2戦きっちり負けていますし、テイエムジンソクとは現時点での差は大きいと思います。
もう7歳。歴史にifはありませんが、1年早くダートに行けていれば…。中央G1は黄色信号から赤に変わりそう。
ミツバが最後伸びてきて6着でした。
4コーナーで思い切って追い出して直線勝負でした。
前にも行けますし、スタートで出なければ後ろから行けます。今回は前に行ってほしかった。
カフジテイクは後ろからの馬なので仕方ありません。
流れが向かなければこういう結果になります。末脚は確かなので、東京マイルでもう一度でしょう。
サウンドトゥルーは良い所なく11着。
上がり35.5出ていますが、全体的に直線のコース取り含めて「なんか失敗」というレースだったように見えます。
とはいえ大井では変わるはずで、負けても0.6秒。もちろんこれで人気急落はないですが、次の方が面白いと思います。
期待したロンドンタウンは直線で急に失速してしまい15着のビリ。
道中はかかってしまったとはいえこのペース。楽だったと思いますが、ここまで負けるのは何か違うと思いたい。私が本命にしたからかなぁ…。
東京大賞典もありますし、これからもまだまだ戦いは続きます。
展開予想は雰囲気だけでなく、本命で当てたいですねー。
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