第156回天皇賞(G1・東京・芝2000m・不良)
天皇賞です。
展開予想を前日に書きましたが、ここまでの馬場悪化までは予想できませんでした。
激しかった今日1日を振り返り、日記感覚で前半は書きます。
朝からとにかく大変でした。
始発で例によって府中へ行き、府中本町の通路へ並ぶのが朝6時。「どうせ雨だしメンバーが良くても空いてるだろ」と甘く見ていました。
結構混んでいて、随分後ろへ。
開門時間が7時50分と発表されます。
恐らく並んでいた人は、「この雨だし席を取らないとキツイ」という思いだったのでしょう。芝生で見るとか内馬場からとかできそうにありません。
開門前に一気に列を詰めるタイミングが雑にあり、東京0レースの展開も読みにくかったです。波乱の予感。
開門後は人の入りが少ないのは仕方ないでしょうね。あの雨で朝から来る馬好きはともかく、「家でいいだろう」と思うのが正常の思考です。
雨に濡れる場所はガラガラ。お昼とはいえ、この光景はG1ではなかなか見られません。
そこから雨が強くなったり弱くなったりというのを繰り返します。
馬場は最初から悪かったのにどんどん悪くなり、MAXで雨がきつかったのは7R頃。
もはや外で何かをする雨ではありませんでした。
そうこうしていると芝生付近のマンホールから水が噴き出します。
競馬を初めて見た人は「競馬ってこんな天気でもやるの?」と不思議に思った事でしょう。
私もそう思いました。
ロジユニヴァースのダービーの時も現地にいましたが、今日の方が激しいです。
強い雨が降り続き、なぜかレース出走前になると一層強くなるという謎仕様の天気。
1つ前の紅葉ステークスでは走るとぬかるみでコースに蹄が沈み、キックバックで泥と共に水しぶきが上がります。
向正面とか雨で靄ってしまい全く見えない。
そして泥を浴びてしまうものだから帽子の色も勝負服も判断しにくい。観戦には非常に困ったことになりました。
先週の菊花賞で「歴史的に遅い」と称される程の馬場がまさか2週続くとは思いませんでした。この時期に。
馬場は悪いを通り越し、内はとにかくダメ。仮柵3mなんてあってないようなもの。
上がりは38.0を切るのも難しく、紅葉ステークスの1600mが1.41.7。馬場差は約7秒~8秒という歴史的な超不良馬場です。
天皇賞では2:05.0を切るのも相当難しい状態だろうというのが大方分かったと思います。
過去最も遅かったのがプレクラスニーが勝った、というかメジロマックイーンが降着した1991年。同じく不良馬場で2:03.9。これすら今日の馬場からしたら「まだまし」と言われるでしょう。
先週と同じく回顧しにくく、勝ち時計は一切関係なく、着差=力差とは言えません。回顧ブロガー泣かせです。
そうこうしていると馬がパドックに。
ネオリアリズムとシャケトラが少し太って登場。
ステファノスがプラス8kg、サトノクラウンがプラス10kgとどちらもデビュー以来最高体重になりました。
ベストターンドアウト賞を取ったソウルスターリングはどうでしょうかね。
舌だしたりしていたし、少しイレ込みとまで言えるかは分かりませんが、そういう素振りも見せていたと思います。
マカヒキは相変わらず外をサクサクと周回。この馬は毎度落ち着いて歩きます。
返し馬
サトノクラウン(宝塚記念1着以来)
雨が得意だろうと思っていましたが、返し馬の1歩目から脚を取られ、ガッタンガッタンのキャンターでした。
この馬のこんな姿見たことないです。走り出すところが丁度悪い所というのもありますが、若干心配に。
リアルスティール(毎日王冠1着以来)
もともとこの馬はゆったり目のキャンターで入るので、いつも通りという感じです。
やはりフワっとした感じもなくなり、古馬としてガッシリしてきました。完成しつつあるように思えます。とてもいい雰囲気です。
馬場は…こればっかりは仕方ないでしょう。
キタサンブラック(宝塚記念9着以来)
毎回この馬もしっかりハミを受け、感じのいい走りをします。
今回の雨でも変わらず。前向きさは落ちていませんし、馬体は大きくて見栄えがします。
前走の敗戦の意味が誰も分からないので、疑心暗鬼になってしまいます。
ソウルスターリング(毎日王冠8着以来)
ピョーンと飛ぶように走っています。
いつもより前脚を上げている感じはしますが、さすがにこの馬場状態だと転ぶのも怖いですから、馬としての行動は理解できます。
身体を大きく使って走るのは毎度のことですし、3歳牝馬ですがここに入って見劣ることは一切ありません。
ネオリアリズム(香港QE2世C以来)
ゴール前まで誘導馬の後ろを歩き、ゆったりとしたキャンターでした。綺麗な栗毛です。
数字だけ見れば重いでしょうが、足取りは悪いとは思いませんでした。
札幌の稍重馬場でも香港でも走っていますし、経験値は十分でしょう。
マカヒキ(毎日王冠6着以来)
この馬はいつも通りです。スタスタと走ります。
馬場に関してはこなせそうな感じを受けました。いつも通りでしたので。
こんな馬場ですので、苦手そうな馬は確かにいます。
例えばサトノアラジンは綺麗な大きなストライドで走るので、この馬場だとどう考えてプラスには働かなさそうですし、グレーターロンドンも雰囲気はいいですが、持ち味を発揮できるか?というと大きな疑問符が。
日本でもし当日のスクラッチ制度があったら半数は回避していると思います。
ファンファーレは生ファンファーレでした。楽器、大丈夫かいな?
ただ、雨音もあり全く聞こえず。手拍子と音が合っていたのか全然分かりません。
レース前になると雨は少し収まり、今回ばかりは天気の方が気を利かせてくれました。
入場は6万3841人。前年比70.1%。確かにそんなもんか。メンバー次第では半分でもおかしくない天気ですので、割と来た方ですね。
売上は上がったらしいですが、雨で家でやることなくて競馬でもするか、となったのかな?
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