Arrogate惨敗だったSan Diego Handicap。

2017 San Diego Handicap（Ｇ２・デルマー・ダート1 1/16 m）

Arrogate（アロゲイト）がデルマー競馬場で沈みました。

まさか…です。競馬に絶対はないですね。
確かにハンデキャップ競走であり、57kgだったArrogateに対して他の馬は53kg位。

ＢＣダートマイル3着はあるものの、Ｇ２でも大体それ位の結果しかないAccelerate（アクセレイト）。
重賞だともう一息の7歳馬Cat Burglar（キャットバーグラー）。
こちらも重賞だと足りないDonworth（ドンウォース）。

片やトラヴァーズＳ→ＢＣクラシック→ペガサスワールドカップ→ドバイワールドカップと勝っている馬とは4kgの差なんてあってないようなもの。

スタートから鐙が外れたEl Huerfanoがいたものの、それに近い位のスタートだったArrogate。
スタートから随分とおかしかったと思います。
ドバイワールドカップはスタートで後手を踏んで後方からでしたが、基本は逃げ先行。前半から離れた後方にいたのは別の馬を見ているようでした。

ペースはあまり考えるレベルではありません。
特殊だという速いペースだというものでもありません。4コーナーから最後方から上がっていきましたが、手が動き、鞭が入っています。
相手はCalifornia Chrome（カリフォルニアクローム）ではありません。ごくごく普通の重賞レースです。

大きなストライドで走る馬ですが、4コーナーを過ぎた所からストライドは乱れに乱れ、回転も遅く一歩も小さい。
「これがあのArrogate？」と言わざるを得ません。

勝ったAccelerateが8馬身1/2差で勝利。勝ち時計1:42.15。
馬場差はあるでしょうが、Arrogateのデビュー4戦目、昨年8/4の一般戦で同じデルマーの同じ距離で1:41.76。

勝ったエスピノーザ騎手が

He trained really well Sunday up at Santa Anita and showed a lot of pop when Victor worked him from the gate, and they kept telling me it was $50,000 for second.

2着で$50,000だと言っていたというコメントがありました。そりゃそうですね。

馬券も大荒れでした。

Arrogate’s off-the-board finish triggered outlandish payouts in the place and show pools. More than $1.3 million was wagered on Arrogate to show and $792,216 was wagered on the gray to place. In the win, place, and show pools, more than $2.4 million of the more than $2.6 million wagered was on Arrogate, according to the Del Mar publicity department.

単勝（win）、2着（place）、複勝（show）の売上260万ドルの内、240万ドルがArrogate関連。
5頭立てでまさか馬券を外すとか考えませんわな。

Donworth paid $119.80 to place (a Del Mar record) and $67.40 to show.

ということで、2着だったDonworthのplaceはデルマーレコード。

マイク・スミス騎手が「He was just flat—so flat. 」とコメントしていました。
flatというのをどう訳せばいいのだろう？
微妙ですが、なんとなく分かる気がします。レースでも普段と変わらないというのは勝負だと苦しいです。普通は少なからず変わるはず。
恐らく何も変わらなかったような感じだったんでしょう。

次は予定通りパシフィッククラシックの予定だそうです。
ここまで崩れた後なので、もう1回見てみないと分からないです。