2017 Investec Derby(G1・エプソムダウンズ・芝1m4f・Good)
今年も英国のダービーとなりました。
未勝利馬も出てきたりで18頭立て。
人気はダービートライアル(という一般戦)を制したフランケル産駒のCracksman(クラックスマン)。フランケルが英国ダービー馬を出すか?という期待もあったかもしれませんね。ゴスデン厩舎にデットーリ騎手。
チェスターのディーステークスを勝ってきたCliffs Of Moher(クリフスオブモハー)。オブライエン厩舎のムーア騎手。
2000ギニーは6着も2歳時にクラヴァンステークスを勝っているEminent(エミネント)。フランケル産駒。
ダンテSを勝ったPermian(パーミアン)。キャリアは10戦を超え、英国の有力馬らしからぬ走りっぷりです。
そして隠し玉として前走デビュー戦10馬身差圧勝を決めたDubai Thunder(ドバイサンダー)。これ位シンプルだと読みやすいです。
では、レースです。
レースはDouglas Macarthur(ダグラスマッカーサー)が引っ張ります。
2番手にThe Anvil(ジアンヴィル)が追走し、オブライエン厩舎でペースを作ります。
内目で服も帽子も青のBest Solution(ベストソリューション)の外につける白っぽい服に赤帽がCracksman。
全部言ってるとキリがないので、外目の芦毛がCapri(カプリ)でその内側のえんじ色がCrowned Eagle(クラウンドイーグル)。
後方の真っ黒勝負服がCliffs Of Moher、そして後ろの方の紫服の白帽子がWings of Eagles(ウイングスオブイーグルス)という展開。
道中は2頭が離しました。
エプソム独特のスタートしての逆コーナー、そして向正面での人の多さ。あの人たちはレースほぼ見れません。
まぁ箱根駅伝でゴールだけ見るのが良い訳ではありませんし、向正面専門のカメラマンとか居そう。
4コーナーで少しCracksmanが動きが鈍くデットーリ騎手が肩鞭?入れるような形で気合を入れます。それを外から被せる感じでCapri。
直線はDouglas Macarthurが粘る所、外から赤い帽子、ゴールデンホーンのようにCracksmanが先頭へ。
大外からちょっと前がよれたりなんだりしていたものの、大外に持ち出した黒い勝負服Cliffs Of Moher。昨年のユーエスアーミーレンジャーを見ているよう。あまりいい思い出ではないですが…。
EminentもCapriの外のスペースからCliffs Of Moherと一緒に伸びてきて、前3頭が並びかける中、大外から前の赤帽子に青勝負服のDubai Thunderがよれよれをやっとこさ外に出して一気に追い込んだWings of Eagles。
前3頭に並ぶ事無く抜き去り、3/4馬身差で1着。
2着にCliffs Of Moher、3着にCracksmanが入りました。オブライエン厩舎、ワンツー。
勝ったWings of Eaglesはこれで6戦2勝。前走チェスターヴァーズを2着でした。
父はPour Moi(プールモア)。フランス調教馬として35年ぶりに英国ダービーを制した父に続きました。
勝ち方が父に似ている気もします。
勝ち時計2:33.02。時計もいいですね。
昨日から良かったので、まぁ馬場が変わらんのでこんなもんか。
終わりましたが、何とも言いにくいレースです。
今年はワクワク感は少なかった印象です。
というのも、メンバー構成を見ているとなんというか、日本の方がまだ遥かにマシです。
- エイダン・オブライエン厩舎(クールモア):6頭
- ジョセフ・オブライエン厩舎(息子):1頭
- ジョン・ゴスデン厩舎(色々):5頭
- スルール厩舎(ゴドルフィン):3頭
です。
つまり、3厩舎(オブライエン親子を1つ)で18頭中15頭を占めます。本当に極僅かの関係者の勝負にしかなっていません。
「社台の運動会」と揶揄されたとしても、少なくとも厩舎は分かれています。
英国はそれすら分かれていないので、こういうことに。英国に住んでるならともかく、これでワクワクしろとか。
フランケル産駒は3着、4着とまたしても英国でのタイトル獲得ならず。
凱旋門賞で脅威になるか?というと微妙ですね。もう1回見てみないと何とも言えません。
3着のCracksmanが雰囲気は一番いいかも。
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