今年もクラシックの季節がやってまいりました。
77回目を迎えた桜花賞。
ファンディーナを欠く、という表現が正しいとは思いませんが、それを除けばきっちりと誰1人欠けることなく出走してきた感じ。
こういう年は盛り上がります。
フェアリーSとアネモネSを勝利しているライジングリーズン、紅梅Sのアロンザモナ、エルフィンSのサロニカ、クイーンCのアドマイヤミヤビ、フィリーズレビューのカラクレナイにチューリップ賞のソウルスターリング。
2017年3歳牝馬限定戦のOP戦の勝ち馬で唯一出ないのが皐月賞へ矛先を変えたファンディーナ。挑戦も楽しみが半分、こちらに出てきてほしかった気持ち半分。それ位のメンバーだと思います。
持ち時計もマイルで1:34.0を切っている馬が8頭。1400mで1:22.0を切っている馬が5頭。
レーヌミノルはどちらも該当ですので、12頭は少なくとも桜花賞に勝つに足る水準を持っていると思います。
そんな中、アドマイヤミヤビが相当良いパフォーマンスをしていても、こと阪神1600mであれば断然人気になるであろうソウルスターリング。
阪神JF→チューリップ賞と連勝して来た馬が崩れる姿はとても想像できません。
- テイエムオーシャン:阪神JF 2馬身差⇒チューリップ賞 4馬身差⇒桜花賞 3馬身差
- ウオッカ:阪神JF クビ差⇒チューリップ賞 クビ差⇒桜花賞 2着(1馬身半)
- ブエナビスタ:阪神JF 2馬身半差⇒チューリップ賞 1馬身1/4差⇒桜花賞 半馬身差
- レーヴディソール:阪神JF 半馬身⇒チューリップ賞 4馬身差⇒桜花賞 不出走
- ソウルスターリング:阪神JF 1馬身1/4差⇒チューリップ賞 2馬身差⇒桜花賞 ???
レーヴディソールは出ていれば高い確率で勝利したと思いますし、ウオッカも相手がダイワスカーレットですから。
ウオッカのように1馬身と差をつける程の力量差がない場合は逆転されることはあっても、そうでない場合はほとんど確勝に近いと思っています。
ソウルスターリングの2つのレースは時計的にもかなり優秀ですし、1馬身以上詰め寄られていません。
レース振りも5番手位からスッと抜け出せるので、枠も外目で不利なく進められそうですし、有利でしょうね。ただ、アドマイヤミヤビも外枠は良かったと思います。
(サロニカは怪我で出走回避)
逃げ :⑤ベルカプリ、⑦ショーウェイ
逃げ後:④ジューヌエコール、⑱カワキタエンカ
先行前:③サロニカ、⑨ゴールドケープ、⑪アロンザモナ
先行後:⑩レーヌミノル、⑫アエロリット、⑭ソウルスターリング、⑰ディアドラ
中段前:⑥リスグラシュー、⑬ヴゼットジョリー、⑮アドマイヤミヤビ
中段後:①ミスエルテ、②ライジングリーズン、⑯ミスパンテール
後方 :⑧カラクレナイ
というような予想をしました。
①ミスエルテは出遅れないと行ってしまいそうですが、出遅れ上等で下げると思っています。
⑩レーヌミノルも前走好スタートから下げているので、逃げるイメージはありません。
⑥リスグラシューは思い切って下げるかもしれませんが、前走決して時計的には走っていない訳ではないため、後方から追い込むのがいいとは思えず。
チューリップ賞は逃げたワールドフォーラブがかなり飛ばして34.2-58.6。
ハープスターの時にフクノドリームが飛ばして33.8-57.0というのはありましたが、流れる時で34秒台後半で59.0を切る程度。
今年は雨予報なら数字自体は変わるだけで、「今年は速かった」「今年は遅かった」と言われるような流れにはならないと思います。平均少し上回る程度。良馬場なら58.9位か。
さてさて、好スタートから中段外目を走るソウルスターリング。
それを見る形でアドマイヤミヤビ。後方じっくり外に持ち出してミスエルテ。
カラクレナイは後方からジワジワと進出していきます。
4コーナーで内を突くジューヌエコールに外からゴールドケープも頑張っているもののなかなか前を抜けません。
馬場の真ん中やや内目からフィリーズレビューさながらに突っ込むレーヌミノルと外から並ぶようにソウルスターリング。
大外からアドマイヤミヤビとカラクレナイ。ミスエルテもようやく大外へ。
アエロリットとリスグラシューも伸びているが、出し抜かれた感じで遅れてしまう。
最後は先に抜け出したレーヌミノルをあっさりソウルスターリングが交わし、外からアドマイヤミヤビとカラクレナイなどが伸びている。
ゴールはソウルスターリング1着、やっとこさレーヌミノルを交わしたアドマイヤミヤビが2着で3着はレーヌミノル。
そこからカラクレナイ、リスグラシュー、ミスエルテ、アエロリットと続く感じ。
メンバー的に前に行く馬が最後直線200m位まで粘りそうなものの、内がジワジワとバテるレースになりそうです。先行馬でこの相手で逃げ切れる馬は残念ながら見当たりません。
先行馬が横一列で直線に入り、直線で同じような位置から徐々に遅れだした場合、内側に大きな壁が出来上がります。
それを縫って抜け出せればいいですが、1回ブレーキでもかかればただでさえ相手がソウルスターリング、アドマイヤミヤビだと楽ではありません。
中途半端な遅い人を抜く難しさは町中でも体験しているはずで、桜とか見ながら喋りながら歩いている集団を想像してみると、ほぼ止まっている状態なら楽に抜けます。
が、自分より僅かに遅い集団を抜くには小走りにならないとならず、かといって歩くと簡単に抜けず、集団の後ろにいる1人みたいになってしまいます。
そういう状態に内側がなってしまうと、内にいる馬は脚が残っていても軒並み「前が開かない」という状態になり、結果外差しになります。
自分より弱いと言っても桜花賞のゲートに入る精鋭。一気にバテバテにならず、最後まで頑張ろうとするからこそ、ジワジワとスピードダウンしていき、内側で渋滞発生。
渋滞が発生しない位置は、直線でレーヌミノルの外側だと思います。そこを走れそうな馬を上位にしました。
勝ち時計1:33.8。この勝ち時計予想は毎回外れているので、これは特にないです。
良馬場なら1:34.0は切る組み合わせだと思います。
従って時計でふるい落とされる馬が出てくる水準であり、大きく荒れ狂う桜花賞になりにくいかな。
ということで、天気が不明な状況での予想は…
◎ ⑭ソウルスターリング
〇 ⑮アドマイヤミヤビ
▲ ⑩レーヌミノル
△ ⑧カラクレナイ
△ ⑥リスグラシュー
注 ④ジューヌエコール(雨なら)
注 ①ミスエルテ(出遅れたら)
としました。
ソウルスターリングは枠も不利にならない枠ですし、③~⑨位までに比較的出していきそうな馬が揃ったため、スタートしてできるその後ろのスペースにじっくり入りながら前を見ながらレースができると思います。
ペース不問ですし、アドマイヤミヤビよりスタートも良いと思うので、スッと前を取れれば逆転もなかなか難しいでしょうね。
コーナーで外を抜くには辛いですし、かといって直線まで待ってもアドマイヤミヤビはズバンと切れるというより長くジワジワ伸びるタイプ。先にスパートしたい位だけど、動いたら前も動けば外回されてしまいます。
ということでアドマイヤミヤビは2番手まで。
東京2400mなら違うと思いますが、いくら直線が長い阪神とはいえやはりエンジンの掛かりがマイラー色の強い馬に比べて気持ち鈍いので、負けて強しのレースになってしまうんじゃないかなー。
枠は内より外で全然いいと思いますし、ペースも適度に流れて追走しやすいと思いますが、ソウルスターリングとマイル戦で1列後ろになってしまうと逆転までは…。
かといって内枠は内枠で厳しいですし、これはこれでいいと思います。
レーヌミノルを3番手に。
負けたものの、仕掛けが早かっただけで前走は非常に良い反応を見せました。
自分より内側にある程度出していきそうな馬もいて、スタートもこのメンバー随一という程速いので、先行集団の一番後ろ辺りをスイスイ走れそうな気がします。
将来的にはスプリント戦で活躍できる馬だと思いますが、今回は流れに乗りやすい枠と組み合わせだと思います。
カラクレナイをその後ろに。
何となく話題が斜行ばかりになって、勝ち馬の存在が薄いですが、時計の水準は全てのレースで非常に高く、レーヌミノルにとって得意の距離である1400mで差し切れる馬は恐らく同年代にも上の2頭以外いないと思います。
追い込み一辺倒なので、ポカもありそうですが、前走の感じだと後200mは頑張ってくれそうな気はしています。
リスグラシューは外から被せる馬が結構いる位置に入ってしまったなと。
道中内目走っていると外から被せられてしまいそうですし、下げるとなると最後方付近まで下げないといけなさそうです。
力はあるので見せ場は十分作れると思いますが、走る位置に苦労しそう。開けば、前提の印。
雨降ったら、ジューヌエコールが面白そうです。
血統的にはダートの鬼の可能性すらあり、非常に前向きな気性なので雨も泥もへこたれないでしょう。
内枠からみんなが泥んこをイヤイヤ走っているのを、1頭だけ元気一杯に走って内からスルスル3着とかは十分考えられます。
距離は長いと思いますが、そこは内枠を最大限に生かして直線までロスなく進められれば、上位2頭はともかく、3着滑り込みはあると思っています。
ミスエルテは出遅れないと前に行って潰れそうな気がしています。さすがにそんな簡単に性格は変わりません。
ただ、遅れた場合は見せ場は作りそうな気もしています。
極端な競馬をしたら、負けても面白そうですね。逃げちゃうとか。
ミスパンテールは実に穴っぽいですが、こういうのは痛い目に合ってきました。
来たら仕方ないと思うしかありません。
3戦1勝で挑戦したチューリップ賞2着だったアンドリエッテ(4番人気6着)、2戦1勝で久々チューリップ賞3着だったラベンダーヴァレイ(5番人気6着)、ダートでデビュー2連勝してブエナビスタに肉薄したチューリップ賞2着のサクラミモザ(4番人気10着)、新馬を1.1倍で勝利しチューリップ賞2着だったレディミューズ(2番人気6着)、年明けデビュー戦を勝利して2戦目のチューリップ賞2着だったロッチラヴウインク(7番人気4着)。
この手の馬は私は裏切られ続けています。展開は有力馬を前に置いて道中追走できるので悪くないと思うんですが、展開予想関係なく。
アエロリットは見た目は良い枠なんですが、自分より内側が少し出す馬がいて、近い連中はほぼ似た位置になりそうな面々。渋滞発生に巻き込まれる可能性がある位置に入ってしまいそう。
外枠の割には前後左右余裕がない位置に入ってしまいそうで、直線で不完全燃焼の可能性も感じたため、印なしで。
ま、雨なら変わるでしょうし。
ただ、晴れてても雨でも良いレースにはなると思います。メンバーはこの上ないので。
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