バーデン大賞(G1・バーデンバーデン・芝1m4f)
ドイツから凱旋門賞への最終便といえばこのレースです。
最近は不調ですが、かつてはDanedream(デインドリーム)などはこのレースを経由して出てきました。
今年は11頭立てです。
私はドイツには疎いので知らない馬が多いです。世界全部見るのはかなり厳しい…。
北半球の平地に限っても追いきれない。
レースは雨の中行われました。馬場が毎年ですが、重そうです。
逃げたのはWasir(ワージル)です。2番手にDylan Mouth(ディランマウス)がつけます。3番手の水色がSerienholde(セリエンホルデ)です。
その後ろの内側の紫っぽいのがNightflower(ナイトフラワー)。
後方にいる内側の青い勝負服に白い帽子がPagella(パゲラ)、最後方内側の黄色っぽいのがIquitos(イキトス)です。
直線は大外に持ち出しての追い比べになるのはいつものドイツというかこのレースの特徴だと思います。
逃げ馬も外に行くので、必然的に内にスペースが出来ます。
新潟競馬場も後半になるとそういうレースが多くなりますが、ここもそういうレースになります。
逃げ馬も外へ行きすぎですし、その外へ行ってしまったDylan Mouthはそりゃコーナーだけで2番手にいたのに抜かれてしまいます。
いくら馬場が良くてもこんな外回してたらそりゃロスは大きいよね、という直線です。
今回は内を突いた組が走りました。
最初にNightflowerが抜け出しながら外へ行くのを白帽子のPagellaが追います。
その内から馬場の真ん中を突っ切ってきた黄色の勝負服Iquitos。
最後まで力強く伸びました。
勝ったのはIquitos(イキトス)です。勝ち時計が2:33.79。
雨降ってるけどracingpostには馬場が「Good」って書いてあるし、時計は案外悪くないです。
デインドリームは2年連続で勝ってますが2:36.0~2:37.0位だし、ノヴェリストも2:33.90ですので、普通~やや良いというレースでした。
戦績が分かりませんが、恐らくG1は初勝利です。
前走はダルマイヤー大賞を走って4着でした。
父はJCにも来たIto(イトウ)さんの父でもあるAdlerflug(アドラーフルク)。
この血統はシングスピールなどの父でもあるIn the Wings(インザウイングス)の流れであり、要はサドラーズウェルズです。
母の父にはAreion(アレイオン)。ドイツリーディングも獲っている馬です。どんどん遡るとボールドルーラーに行き着きます。
全体的に馴染みがないので、分かりにくい馬です。
2着にはJCに昨年来たNightflower(ナイトフラワー)が2馬身3/4差。3着には 5馬身遅れて3歳牝馬でドイツオークスで7着だったPagella(パゲラ)。
ドイツオークス馬Serienholde(セリエンホルデ)は勝ち馬から10馬身以上遅れた5着。
イタリアでは無双しているDylan Mouth(ディランマウス)は7着に敗れました。
3歳牡馬は2頭走りましたが、Dschingis Secret(チンギスシークレット)はブービー。
Boscaccio(ボスカッチオ)は最後止まるように走りブービーから61馬身も後にゴールしました。マラソンでとりあえず完走はした、という走りです。
ここから「凱旋門賞へ」という感じではない今年のバーデン大賞でした。
Congrats to Iquitos, who won the G1 Longines Grosser Preis von Baden & a free berth into Longines @BreedersCup Turf. pic.twitter.com/bZzXahItPe
— Longines WBRR (@worldsbesthorse) 2016年9月4日
勝ったIquitosは次はBCターフらしいです。
アメリカにはフリントシャーが待ち構えているので、今年のBCターフは勝ちにくいでしょうね。とはいえJCはもっと勝ちにくいので、仕方ない所です。
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