北米は11月のBCに向けて色々と動き出す夏です。
ここからとても面白いレースが続きます。
2016 San Diego Handicap(G2・ダート1 1/16 m・デルマー)
「California Chrome vs Dortmund」という図式です。
California Chrome(カリフォルニアクローム)はドバイワールドカップ1着からの休み明け。
Dortmund(ドルトムント)は昨年末に行われたネイティヴダイヴァー(ネイティヴダンサーではないです)ハンデキャップを勝利して以来です。
どちらも休み明けですが、持っている力がそもそも…。
そしてHard Aces、Soi Phetの2頭がスクラッチで5頭立て。
レースは2頭の戦前の予想通りに2頭のマッチレースになりました。
先行したDortmundを追いかけるCalifornia Chrome。
4コーナーで外から抜き、直線は粘るDortmundを体半分差し切りました。勝ち時計1:40.84。馬場が良かったとはいえこれは速い。
3着はそこから7馬身1/4差ですので、完全な一騎打ちです。
ハンディキャップ競走なので、もちろん斤量差があり、California Chromeが126ポンド(57.1kg)に対してDortmundは121ポンド(54.8kg)。
斤量差は2.3kgなので、決して小さくもありません。
次はどちらも同じデルマー競馬場で行われるパシフィッククラシック(ダート2000m)を予定しています。
そこには、現役最強牝馬にして昨年のチャンピオンBeholder(ビホルダー)がスタンバイ。
良いレースになると思います。
2016 Coaching Club American Oaks(G1・ダート1 1/8 m・サラトガ)
こちらも2強というか1超強+1強+その他という対決の図式です。
天才少女Songbird(ソングバード)が連勝記録を伸ばすか?というところが注目になるかと思います。
Songbird(ソングバード)は言わずもがな。出れば勝つというのを続けてデビュー以来無傷の8連勝。
相手となるCarina Mia(カリーナミア)は前走はエイコーンS(G1)でケンタッキーオークス馬Cathryn Sophia(キャサリンソフィア)を退けてG1初制覇です。
レースはこのようになりました。
最内から好スタートを切ったSongbird。
2番手にCarina Miaがつけ、3番人気のWeep No More(ウィープノーモア)は最後方につけます。
4コーナーでCarina Miaが並びかけ、「もしかして…」と少し思わせたものの、なんてことはありませんでした。
直線は少し追って、Carina Miaを突き放し、最後はもったままでゴール。勝ち時計は1:49.56。
これで9戦9勝です。
4コーナーでただ1頭、泥を被らずに綺麗な馬体なところが何とも言えません。
今後はアラバマS→コティリオンS→BCディスタフになるでしょうね。
とりあえず牝馬路線で今年が終わった時には12戦12勝になる可能性が高い気がします。
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