写真で振り返る 第12回ヴィクトリアマイル レース回顧

レース

内側からソルヴェイグが好スタート。
スマートレイアーやミッキークイーン、レッツゴードンキもいいスタートです。
かつてはミッキークイーンも出遅れ癖もありましたし、スマートレイアーは基本追い込みみたいなものでしたが、時間と共に変わりましたね。

スタートしてから少ししてミッキークイーンとオートクレールに挟まれてしまい、デンコウアンジュが少しだけブレーキ。
レースの流れの中ですし、内側を開けてスタートしていたので、真ん中にやや密集していたように見えます。

馬場が内側が傷んでいたこともあり、内側を空けての前半でした。

ソルヴェイグが先頭に立ち、スマートレイアーと外からリーサルウェポン。
アスカビレンとレッツゴードンキが若干かかりながら前に行きます。

オートクレールに内側ジュールポレール、ミッキークイーンが続き、クイーンズリング。
デンコウアンジュの外からクリノラホール。
内側ギリギリをアドマイヤリード、ウキヨノカゼが続き、ルージュバック、アットザシーサイド、フロンテアクイーンが後方に最後方がヒルノマテーラという展開です。

楽にソルヴェイグが先頭に立ったというのもありますが、ペースは上がりませんでした。
35.6 – 47.9 – 60.1 というペース。
馬場は内側がやや悪い程度で、外を走ってきっちり上がりの時計が出ていましたので、後ろの馬は工夫しないとなかなか厳しいとこの段階で思いました。

ルージュバックとか、ウキヨノカゼとか上がりの時計はある程度は出るとはいえ、驚異的なスプリント力がある訳でもありません。
前の馬と1000m通過時点で1秒位差があるため、内を狙うなどしないととても届きません。
「そこまで悪くないけど、外がいい」という馬場の場合、それなりに自分から動けるタイプの方が特に有利に思えます。

4コーナーです。
内側を選択したアットザシーサイドとクイーンズリング。
スマートレイアーが馬場の真ん中で走っています。
外からレッツゴードンキもかかり気味に走っていますので、進出します。

アドマイヤリードはここでクイーンズリングの内に入って4コーナーのコーナーでクイーンズリングの外に出しました。
ロスなく走りつつ、コーナーで加速しつつ外に出してきました。上手ですね。
内が詰まるレースに比べ、内にいながらも外が比較的自由に使えました。

直線入り口でミッキークイーンが外へ。
デンコウアンジュとクリノラホール、ウキヨノカゼが少し不利を受けました。浜中騎手に過怠金でした。
アットザシーサイドとヒルノマテーラが内に進路を取りました。

逃げるスマートレイアーに内からクイーンズリング、外からソルヴェイグが並びかけます。
更に外のアスカビレンにレッツゴードンキも前を交わせません。
スマートレイアーは脚質が変わって決め手に欠けるタイプになりましたね。以前の鋭い末脚とは全く違う馬になりました。

アドマイヤリードはスマートレイアーの真後ろに入り、ソルヴェイグと馬体を併せていますので、スペースがありません。
ミッキークイーンも追っていますが、ここの辺りの伸びがイマイチです。

スマートレイアーとソルヴェイグが後ろから抜かせません。
さすがにこのペースですし、直線入り口から11.1 -10.8という高速ラップを刻んでいますので、後ろから抜くとなるとしんどいです。
伸び脚が良いのは外のデンコウアンジュであり、ミッキークイーンの前に出ます。
クラシックではいつも走りそうな感じだけで結果的に不発に終わっていましたが、ここで炸裂しました。

そしてアドマイヤリードがどこからともなく出てきます。
川田騎手が右鞭を打っていましたが、ソルヴェイグが僅か外によれました。
本当に僅かだったと思いますし、タイミングも一瞬だったと思います。そこが開いた瞬間にスマートレイアーとの間に入りました。

さすがに勝った馬にはヴィクトリーロードは開くものですね。
ルメール騎手は開くのを待ち、開いてから大きなアクションに変わって追い出しました。そしてその指示に応えたアドマイヤリードも見事でした。
強引っちゃ強引ですが、危険な感じもせず、ゲームのようなコース取りだったように思えます。

同じ勝負服のジュールポレールが、渋くソルヴェイグを追いかけます。
スマートレイアーは寄られてからもバランスを崩すこともほとんどなく頑張って走っています。これも立派です。

アドマイヤリードが左鞭で一歩一歩後続との差をつけていきます。
出走馬の中で最も小さい馬ですが、ストライドは大きく、小さい馬らしく(?)回転も速く見えました。

外からデンコウアンジュが蛯名騎手独特の追い方でグングン伸びてきますが、ゴールが近づくにつれて徐々に走りにブレが出てきました。
あの勢いを瞬間的に見せた割に、スマートレイアーを交わすのに苦戦するとは。
長く良い脚を使うイメージもありますが、意外にシュンと切れる時間は短いタイプかな。
メジャーエンブレムを差し切った舞台ですので、これ位やれてもおかしくないですが、速過ぎないで追走も楽な前半に加えて外に出すのが大体正解という分かりやすさ。
スタートと4コーナーでやや不利がありましたが、それを超えるパフォーマンスでした。
クラシックでは「あのメジャーエンブレムを差し切った」というのが枕詞になってしまい、そこそこ穴人気になって崩れていましたが、この好走で「東京マイルでは特に走る馬」となってくれればいいですね。

ジュールポレールは勢いそのままにここでも好走。
しっかり前を追いながら、スマートレイアーをアタマ差交わしました。
上がりがうずしおSで32.8も出ていますし、「スローの切れ味勝負で時計勝負ではない」という舞台設定も絶好でした。
パドックではダラダラしていましたが、レースは行きっぷりも悪くなく、決してマイラーではないと思いますので、エリザベス女王杯でも引き続き注目したい1頭です。

ソルヴェイグは逃げてペースを作るのは良かったと思います。
ここの所ずっとスプリントばかり走っていましたが、この1600mでもしっかり走れていました。
ゴール前甘くなってしまった事と、アドマイヤリードにスペースを与えてしまった事は痛恨でしたが、やはりG1で馬券になった馬は軽視できません。
パドックが非常に元気で前を抜きそうな位の勢いで歩いていましたし、調子が良かったのかもしれません。

スマートレイアーは負けても歳を重ねる毎にレース振りが良くなってきています。
2014年は差して8着、2015年に至っては最後方から追走し10着。
2016年は2番手からレースをして4着、今年も2番手から直線先頭で粘り4着。
スローで願ってもない展開でしたが、上がり34.0止まり。力を出し切った感じがします。

クイーンズリングは内を選択し、見せ場も少しあったものの切れ負け。
これは仕方ないでしょう。やや長い距離の方が最近合ってますし、マイルのキレ勝負だと向いていません。
とはいえソルヴェイグは交わせてもいいと思いますが…。

ミッキークイーンは…。
追ってからの伸びが個人的にはイマイチでした。
デンコウアンジュに交わされ、レッツゴードンキと併せている所でバランスを崩したようには見えましたが、それはそれ。
大きな走りでオークスを駆け抜けていきましたが、今回はそれが見られませんでした。

ルージュバックはマイルはそもそも忙しいですね。
上がり33.3と時計は出てますが、道中あのペースで後ろにいればこれ位は出ても驚きません。
時計が出てるだけでレースにはほとんど参加していません。

それにしてもG1の壁が厚い。
毎日王冠を差し切っている馬ですので、G1級であることは間違いありません。
今年はエリザベス女王杯全力投球をするしかないかな。

レッツゴードンキは道中からずっと抑えて抑えて走っていましたし、流れが向かなかったと思います。
もっと速くなって、もっと時計も速くなって、ストレイトガールのようなスプリント力が求められるレースになれば違うと思います。
去年、今年は不発でしたが、まだ分かりません。

アドマイヤリードが最後は1馬身1/4差をつけて勝利。

この馬は本当に良くなりましたね。
デビュー時は398kg、オークスの時は408kg。
身体も細く、「G1となるとなぁ」という馬でしたが、無理したクラシックからの休み明けから何かが変わったのでしょう。

母は愛セントレジャー勝ちのあるJukebox Jury(ジュークボックスジュリー)の姉。その馬にステイゴールド。
マイルより長くても大丈夫でしょうが、これだけズバンと切れると長い所に行くよりもマイルでこういう走りをしていた方がいいかなと思いました。
安田記念でも見たいですが、年明け5戦目で中2週でもう1回東京遠征はキツイかな。体重も422kgは昨年の夏以来最も小さくなってしまいましたし。

レース全体としてはペースも遅く、比較的上がり勝負の分類でしたので、純粋な力勝負だったかというと疑問符が付きます。
ただ、やり直してもアドマイヤリードはきっちり上位に来そうです。

掲示板は4歳馬が4頭。一矢報いたのは7歳馬のスマートレイアー。
ジュエラー、シンハライト、メジャーエンブレムが去り、寂しい4歳勢という感じでしたが、なんのその。

 

久々にアドマイヤの勝負服が1着だなと思います。
ここにヴィブロスがいたら?というのは当然ありますが、今日の感じだと簡単にやられることは無いでしょうね。ヴィブロスもそこまで抜けていませんし。

ルメール騎手が何回もガッツポーズ。
それも良かったですが、厩務員さんが両手を広げて待っていた所にトコトコと帰っていったアドマイヤリードもなんか可愛らしかったです。

2 件のコメント

  • 臨場感溢れる写真ばかり、、何度も読み返してしまいます(о´∀`о)
    Winsの画面で観ました🎵
    アドマイヤリードがゲートに入っていくところが映し出されてて、尾っぽがぴんとしてやる気もあって、しかも落ち着いていて、まるでナイト(騎士)のように見えました✨
    勝つ馬だったんですね~❕

    • 遅くなりましたが、お褒めの言葉ありがとうございます。

      勝つ馬でしたね。
      尻尾の話はいいですね。そういうのを感じるのがセンスですよ。

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