第79回オークス 展開予想




優駿牝馬、オークスです。
桜花賞馬、フローラステークスとキーとなるレースがどちらも強烈な追い込み。

雨予報ではありましたが、競馬場の天気を見る限り降っても馬場を湿らすには至らなそう。
注目は、「父ロードカナロアだなんだ言っているけど、桜花賞馬が距離持つか?」だけでしょう。血統関係ないです。特にオークスは。

何をもって距離を持った、というのかが微妙ですが、差し切れば距離が持つとするならば、多分大丈夫。噛み合えばなんてことなく差し切れると思います。
ただ、差し切れるか?は距離関係なくできるか分からないのが競馬です。そこが難しい。
オークスはこういうケースが多い気がします。差し届くかどうかの判断が非常に難しい。

ブエナビスタやスマイルトゥモロー、シーザリオ、ジェンティルドンナは届いた。
一方でハープスター、デニムアンドルビー、スイープトウショウやファレノプシスは届かなかった。
さぁ、今年は?です。

内枠にズラッと桜花賞上位陣が構え、カンタービレ、オールフォーラヴ、トーホウアルテミス、サトノワルキューレと前走1着馬が並びます。
真ん中外にアーモンドアイ、外目にランドネやロサグラウカという馬達。
Bコース最終週ですが、恐らく高速馬場は継続しているので、ある程度の時計の決着にはなるはずです。

逃げ :⑫サヤカチャン
逃げ後:②ラッキーライラック、⑭ランドネ
先行前:⑤カンタービレ、⑦トーホウアルテミス、⑪パイオニアバイオ
先行後:①リリーノーブル、⑥オールフォーラヴ、⑨シスターフラッグ、⑰ロサグラウカ
中団前:③マウレア、⑩レッドサクヤ、⑮ウスベニノキミ、⑱オハナ
中団後:④トーセンブレス、⑯ウインラナキラ
後方 :⑧サトノワルキューレ、⑬アーモンドアイ

こんな感じにしました。

ここは13戦目、この世代の牝馬の逃げ馬として皆勤に近い働きをするサヤカチャンが先手を取るでしょう。
内からスタート上手のラッキーライラックがスッと2番手につけ、ランドネが外からジワっと。

カンタービレ、トーホウアルテミスやパイオニアバイオなども前目に。
最内リリーノーブルがいて、オールフォーラヴ、外から水仙賞の時もややエンジンが掛かりにくそうにみえたロサグラウカ。

中団にマウレアや少し差し気味に構えるレッドサクヤや大外のために1列後ろになったオハナ。
後方にトーセンブレス、ウインラナキラと続いてサトノワルキューレとアーモンドアイという展開に。

サヤカチャンがそんな飛ばすとは思えず、他に奪って行くにも後方にアーモンドアイがいる展開ではスローで溜めたい前の馬達の思惑。
かつてクロフネサプライズがかなり飛ばしたように逃げても59.6ですので、馬場の良さを考えても61秒。
前は多少行きたがる馬もいて、前の馬の馬群が密集しているような流れになりそうな気がします。次の1Fも12秒付近で通過し、1:13.0付近で1200mを通過。ややスロー。

4コーナーにかけてサヤカチャンの外からランドネやトーホウアルテミス、パイオニアバイオなどが進出し、内でじっくりとラッキーライラックとその外に持ち出そうとカンタービレ。
大外に持ち出すアーモンドアイとサトノワルキューレ。その前のトーセンブレスで直線へ。

逃げるサヤカチャンを早々に交わすランドネ、そしてパイオニアバイオが早めに抜け出そうとします。
内からサヤカチャンがバテた走路をじっくりと構えていたラッキーライラック。

間からカンタービレが2番手に並びかける所で、その外からリリーノーブル。内からマウレアが伸びていますが、少し不足気味。
大外からエンジン全開のサトノワルキューレの外からアーモンドアイ。

残り200mでもまだラッキーライラックが先頭。2番手にカンタービレとリリーノーブル。内でマウレアもバテてはいなさそうなものの差が開きます。
残り100m。大外からアーモンドアイが全開ですが、まだ少し差があります。サトノワルキューレも伸びだしましたが、こちらも2番手までか?

ゴール直前で捕えたか?という内外分かれたゴール。
しかし体半分ラッキーライラックが粘り込み、2番手にアーモンドアイ。その後ろにカンタービレ、サトノワルキューレ、リリーノーブル。その後ろはマウレアかトーセンブレスか?

上位人気できっちり決まり、勝ち時計2:24.9。前後半1:13.2-1:11.7。
上がりの勝負。ラスト34.3でまとめたラッキーライラックが粘り込みました。私の中では。

◎ ②ラッキーライラック
○ ⑬アーモンドアイ
▲ ⑤カンタービレ
△ ⑧サトノワルキューレ
△ ①リリーノーブル
△ ③マウレア

注 ④トーセンブレス

本命はラッキーライラックで。桜花賞も本命だったし。
さすがにこの枠で逃げ馬もいるであろう展開。恐らくハイペースではなく、適度なスローで進むであろう今回。
この枠なら逆転があってもいいです。
ハープスターに並ぶ間もなく交わされたヌーヴォレコルトが逆転したように、やはりマイルと2400mとは例えスローでも1000m走って残り600mと、1800m走った上での残り600m。ライバルの差し脚が気持ち鈍るはずです。
ロスなく進められる枠ですし、スタートも上手で自分より外がマウレア、トーセンブレスと自分より後ろに行きそうなため、包まれる心配も少ないです。
残り600mでどこまで追い出しを待てるか?ですかね。サヤカチャンが思いの外前走粘ったので、ラスト400m付近まで泳がせば十分でしょう。

対抗にはアーモンドアイを。
そりゃあの桜花賞の末脚ですので、普通に力を発揮されたらどうしようもないと思います。
ただ、舞台がここに変わって同じ脚が使えるか?というのだけ。血統とかではなく、純粋に距離で。
スタートは下手でしょうし、展開はどちらにしろ後ろからなので、あまり関係ないですが、大外持ち出すとなると、ハープスターの再現もあり得るかなと思います。
カメラマンが外から突っ込むアーモンドアイにピントを合わせ、結果勝ち馬を撮れなかったという被害がでないとも限りません。

3番手にカンタービレを。ちょっと危険なのは承知でいきましょう。ブログですし。
レースはしやすいはずです。ラッキーライラックを斜め前に見ながら、内のマウレアを交わして内側に潜り込めば、自然と流れに乗れるイメージが出来ます。
道中は掛かりそうな雰囲気でしたが、一応はガッシリ手綱を押さえてキープできていましたので、今回も大丈夫と思いたい。
上がり33秒台連発の馬ではないので、ディープの仔でも切れ負けは考えられますが、見せ場がないとは思えませんでした。

△勢は順列はあまりありません。

サトノワルキューレは前走切れに切れたのは確かですし、距離伸びていいのもほぼ間違いないですが、フローラステークス程どん尻強襲だと…。
ある程度動いていったゆきやなぎ賞位の走りが出来れば面白いですが、前走の鮮やかさ故の迷いが生じそうで。
前走とは相手の質が違いますし、それが18頭いると、追い込みで外に出して追い込み切れるか?というとアーモンドアイと同じく届かないということが割とすんなりとイメージできてしまいました。

リリーノーブルは逆転には思い切れる枠には入ったと思います。
下手に外出してとかしていると今まで負け続けた馬に勝てるとは思えませんので、内で溜めて溜めてでしょう。
この馬もマウレアよりは前に行き、内でラッキーライラックを射程に入れながら、ロスなくコーナーを回って直線開けば、という複数の要素が全て噛み合えば十分トップで駆け抜ける可能性もあると思います。ペースは向くはず。

マウレアも△。
東京はクイーンカップで負けていますが、前走はそこそこ流れたとはいえしっかり折り合えていますし、雰囲気は距離伸びても大丈夫そうです。
今回内枠になり、リリーノーブル、ラッキーライラック、カンタービレといった馬達との位置関係が重要ですが、少し下げてしまうとずるずるっといってしまいそうですが、下げてしまいそうな気がします。
そうなると、抜群のキレという走りでもないので、結果的に桜花賞と同じ位でゴールというのはイメージしやすいですが、勝ち負けとなると何かラッキーが欲しい。

注にトーセンブレスを。
この馬の切れ味だけならアーモンドアイとサトノワルキューレの次には入ってくると思いますが、その2頭に比べると人気もなく、思い切った事ができそうだろうということで注意と。
そのまま下げて大外ぶん回してだと何回やってもアーモンドアイには勝てない気がしますが、この枠で中団後ろ位をキープして直線真ん中が開けば突っ込んできてもおかしくないと思います。
こちらも勝ち負けとなると運が必要だと思っていますが、やや密集した馬群でスローというのは追走には苦戦しないでしょうし、切れ味は確かです。ハマれば面白いと思います。

あんまり荒れる要素も少なく、きっちり上位人気で決まると思います。
その中で、追い込み馬の取捨選択ですね。
カタルシスを味わうなら文句なしでアーモンドアイかサトノワルキューレなので、スカッとしたい人はどちらか、かな。

 

ついでにプリークネスステークス

8頭しか出てきません。
ケンタッキーダービーの再戦となっています。

7番にケンタッキーダービー馬Justify(ジャスティファイ)。
5番にケンタッキーダービー2着でBCジュベナイルの勝ち馬Good Magic(グッドマジック)

どっちかが勝つでしょ。これでJustifyが勝てば2冠馬です。

他は微妙。
ケンタッキーダービー出てない組だとQuip(クイップ)がアーカンソーダービー2着から。タンパベイダービーの勝ち馬です。
ケンタッキーダービー6着のBravazo(ブラバゾ)、8着のLone Sailor(ローンセーラー)