ケンタッキーダービーに英2000ギニー。欧米でクラシック開幕。




ケンタッキーダービー(G1・チャーチルダウンズ・ダート2000m)

2017/9/16のイロコイステークスから始まり、2018/4/14のアーカンソーダービーまでの北米とUAEで35レース、欧州で7レース、日本で3レース。
合計2,465ポイントを争います。

Kentucky Derby

One Week until the Greatest Two Minutes in Sports!

Kentucky Derbyさんの投稿 2018年4月28日(土)

オッズは以下のような感じ。
OPEN時とCURRENTがあるのが、面白いですね。
最初から期待されていたと思われる馬、最初は全く期待されていなかった馬。1年前の評価なんてわからないものです。

今年のケンタッキーダービーの上位人気馬である無敗の2頭。
3戦無敗で前走サンタアニタダービーを制したJustify(ジャスティファイ)。

ケンタッキーダービーへ向けての北米。あと香港、フランス。

2018.04.09

4戦無敗でレベルS→アーカンソーダービーと制したMagnum Moon(マグナムムーン)

アイルランドで前哨戦開始。豪州ではWinxが25連勝。

2018.04.15

この2頭に共通するのは『2歳未出走』ということです。

今年で144回目。143回の勝ち馬は1882年のアポロという馬を除き、残り全てが2歳デビュー。
“curse of Apollo”、『アポロの呪い』を打ち破らなければなりません。

1937年からのデータですが、61頭が打ち負けてきました。
2007年はマグナムムーンと同じくレベルS→アーカンソーダービーと連勝して挑んだCurlin(カーリン)がStreet Senseの3着。
2012年は昨年の勝ち馬Always Dreamingの父であるBodemeister(ボードマイスター)もアーカンソーダービー勝ちで挑戦しI’ll Have Anotherの2着。

 

相手筆頭は欧州からの刺客ということがピッタリなMendelssohn(メンデルスゾーン)
まぁ血統的にはビホルダーの下なので、「戻ってきた」と言うべきかも。
欧州馬としてのケンタッキーダービー馬となれば、これはこれで偉業です。

前走の強さは言うまでもないですし、UAEダービーの18馬身半もさることながら勝ち時計1:55.18は2000mだと2:01.38位(ラスト100mを6.2秒で走るとして)ですので、ドバイワールドカップの勝ち時計に匹敵します。普通に力を出せる状態であれば、圧倒してもおかしくないです。

 

昨年のBCジュベナイルの勝ち馬であり、前走ブルーグラスSを勝利したGood Magic(グッドマジック)
BCジュベナイルの勝ち馬も暫く勝っていませんでしたが、Nyquistが勝って呪いという意味ではなくなったのかな?

ケンタッキーダービーへ向けての北米。あと香港、フランス。

2018.04.09

 

デビュー戦3着だったが、5戦4勝と4連勝中のAudible(オーディブル)も有力です。
今年に入ってホーリーブルS(G2)→フロリダダービー(G1)と連勝しています。
前走破った2着、3着があまり強くないので、どうなんでしょうか?

 

2歳時で既にG1を2勝(デルマーフューチュリティ、フロントランナーS)し、OPENのオッズが1番人気だったBolt d’Oro(ボルトドーロ)。
BCジュベナイルは3着。
今年に入ってサンフェリペS(G2)を勝利し、前走サンタアニタダービーは2着でした。

 

前走ウッドメモリアルS(G2)を勝利したVino Rosso(ヴィーノロッソ)
今年の2戦はなかなか勝てなかったものの、前走ウッドメモリアルでようやく勝てました。5戦3勝。

ケンタッキーダービーへ向けての北米。あと香港、フランス。

2018.04.09

 

ルイジアナダービー(G2)を制して4戦3勝。Noble Indy(ノーブルインディ)
リズンスターS(G2)は負けてしまいましたが、前走はなんとか勝利。

 

Solomini(ソロミニ)も有力ではありますが、6戦1勝2着3回3着2回。
フロントランナーS(G1)2着→BCジュベナイル(G1)2着→ロスアラミトスフューチュリティ(G1)3着→レベルS(G2)2着→アーカンソーダービー(G1)3着。
イマイチ君は毎年出てくるものですが、結構筋金入りのイマイチ君です。

最近はケンタッキーダービーのポイントで100ポイント稼いでいる馬が勝っています。

  • Orb(150ポイント)
  • California Chrome(150ポイント)
  • American Pharoah(160ポイント)
  • Nyquist(130ポイント)
  • Always Dreaming (100ポイント)

今年はこんな馬が100ポイントを超えています。

  1. Magnum Moon – Todd Pletcher – 150
  2. Good Magic – Chad Brown – 134
  3. Audible – Todd Pletcher – 110
  4. Noble Indy – Todd Pletcher – 110
  5. Vino Rosso – Todd Pletcher – 107
  6. Bolt d’Oro – Mick Ruis – 104
  7. Enticed – Kiaran McLaughlin – 103
  8. Mendelssohn – Aidan O’Brien – 100
  9. Justify – Bob Baffert – 100

また、2012年のI’ll Have Anotherから昨年のAlways Dreamingまでの6年間、全ての勝ち馬が3歳になってから負けていませんでした。
このデータに照らし合わせると以下の馬が当てはまります。

  • Audible(2戦)
  • Justify(3戦)
  • Magnum Moon(4戦)
  • Mendelssohn(2戦)

枠順も決まりました。

 

2000ギニーステークス(G1・ニューマーケット・芝1600m)

英国のクラシック第一弾である2000ギニーです。

1番人気はGustav Klimt(グスタフクリムト)
ここまで4戦3勝で前走のアイルランドの2000ギニートライアルをきっちり勝利していますし、ニューマーケットでの勝ちもあります。
オブライエン厩舎。ガリレオ産駒。

アイルランドで前哨戦開始。豪州ではWinxが25連勝。

2018.04.15

前走の圧勝で2番人気にまで浮上したMasar(マサー)
今年初戦はドバイのアルバスタキヤで41馬身差10着と大敗しましたが、前走のクラヴァンSはあれよあれよと2着に9馬身差の圧勝をしてきました。
7戦3勝で3勝全て英国でのものですし、前走の走りが本物ならなかなかやっつけるのは容易じゃないと思います。

両親無敗のZarkamiya。無事にデビュー戦勝利。あと英国。

2018.04.20

デビュー2戦負け無しも年明け初戦となるElarqam(エラーカム)
父はフランケル。母は英1000ギニー、愛1000ギニー、コローネーションステークスなどG1を5勝した名牝アトラクション。超良血ですな。
強い可能性があるにしろ2017/9/28からのぶっつけ。どこまででしょうかね?

こちらもデビュー無傷。3連勝中でご存知ディープインパクト産駒のSaxon Warrior(サクソンウォリアー)。
昨年最後はレーシングポストトロフィーでしたが、そこでは差し返してのクビ差勝ち。相手のRoaring Lion(ロアリングライオン)がMasar相手に完敗というのもこの人気まで落ちた1つの理由かもしれません。

こちらも2戦無敗のフランケル産駒のWithout Parole(ウィズアウトパロル)。母はWithout You Babe。
兄Tamarkuzはゴドルフィンマイルを勝ち、2016年のBCダートマイルでは本格化前のGun Runnerを破っています。
前走はヤーマスの一般戦?なのかな。6馬身差の圧勝でした。裏街道すぎてわからない。

Expert Eye(エキスパートアイ)はデビュー2戦が鮮やかで人気になっています。
ヴィンテージステークスが4馬身半と圧倒的な強さだったのもあり、G1のデューハートSも人気になったのにビリ。
前走のグリーナムステークス(G3)は最後差されて2着。

雨のサセックスS。チャーチル回避で面白みは半減しました。

2017.08.03

そのグリーナムステークスを勝利したJames Garfield(ジェームズガーフィールド)
Exceed and Excelの仔です。ここまで8戦3勝ですが、G2も勝っているので、そんなに人気ないですが侮れません。

日本だとディープ産駒が勝てば面白いと思いますが、ぶっつけでSaxon Warriorがどこまで走れるか?は不明ですので、オブライエン厩舎のお手並み拝見です。

牝馬のレースは次のページに。