第48回高松宮記念 レース回顧

第48回高松宮記念(G1・中京・芝1200m・良)

春の甲子園も開幕し、桜も開花して随分と春らしくなりました。

レッドファルクス、セイウンコウセイの直近のスプリントG1馬に加えて2世代の桜花賞馬、香港からも1頭。
芝を走ってきた馬、ダートを走ってきた馬もいて、色々な馬が揃った印象があります。

馬場は中間の雨もあり、前日最終レースの岡崎特別はやや重で1:09.7。
勝ち馬メイショウカリンはここ2走で1:08.5付近で走っていた馬ですし、1000万下としては時計かかっています。
1日あってどこまで回復するか?ですね。

他のレースを見る限り、そこそこは回復したものの、グーンと乾いた感じはしないですね。
古馬500万下の1600m戦で1:35.2。普通ならもう少し出て良いハズなので、印象は「やや重に近い良」。
水分の含有率を出すというのがありましたが、そうすると少しは定量的に分かるのかな?

予想はコチラ。

第48回高松宮記念 展開予想

2018.03.23

パドックは大体いい感じですね。
雑なコメントですが、そうとしか思えません。スノードラゴンが白いなという位。

スタートで大外のラインスピリットが躓き、去年先頭付近を走った馬ですが、やや遅れてしまいます。ラインミーティアもこの中だと悪いです。
一方で最内セイウンコウセイにリエノテソーロ、レーヌミノル辺りはいいスタートでした。

スプリント戦なのでみんなグイグイ行きます。

セイウンコウセイが内で押しながら先行し、外からダイアナヘイロー。ネロはスタートからのスピードの乗りが今日は悪く、なかなか前に行けません。
香港から参戦のブリザードも積極的。
ネロは1F過ぎたあたりでようやく先頭集団へ。

その後ろの先頭集団を見る形になったナックビーナス、ファインニードル、内に入れたレッツゴードンキ。

ここのレッツゴードンキの位置取りは驚きました。
さすがこの馬にしてこの騎手という位置取り。この組み合わせでこの位置は取れないと思ったのですが、スタートからリエノテソーロとブリザードが前に行ったため、思ったより内が渋滞せず、スノードラゴンとレッドファルクスの前にスペースが出来ました。
ここをレッドファルクスに取られたら厳しくなったと思いますが、ライバルは出が悪く、行きそうな雰囲気がありませんでした。比較的荒れた内側というのも幸いしたのでしょう。
中団内側の位置にいたレッツゴードンキを見て、比較的外目が伸びていた馬場とはいえ、『これは勝つかもしれない』と思いながら見ていました。

その後ろにスノードラゴンにダンスディレクター、ジューヌエコール、レーヌミノル辺りがおり、後方から脚に賭けるシャイニングレイ。
ピンク勢のキングハート、ラインミーティアにラインスピリットといて、後方2番手まで下がったレッドファルクス。最後方にノボバカラという展開です。

レッドファルクスはスタートから出が悪かったですね。
レースの流れに乗る事が出来ないうちに、レッツゴードンキに入られ、それだけならまだしもダンスディレクターにも入られ、ジワジワと後方に。
まだダンスディレクターに入られない位置にいれば違ったでしょうが、2頭外から前に入られてしまうと、スプリント戦だと致命的です。

スタートはそこまで悪くなかったとはいえ外からナックビーナスは想定通りですが、内のブリザードが荒れた馬場を嫌ってか外へ進路を取り、前のスペースが徐々に消され、内に入れようにもノボバカラとスノードラゴンが隣にいて内にも入れられず、そうこうしている内にレッツゴードンキに前に入られる。
デムーロ騎手らしくないっちゃそうですが、今回は枠含めた並びがマイナスに働いてしまいました。昨年は7番からスタートですんなり入れた内側でしたが、今年は上手くいきませんでした。

前半は思ったより流れて33.3。
ダイアナヘイローは行くしかないので、絡むのは止む無しですが、セイウンコウセイが譲る事もないですからね。
後半34.5でまとめる事ができる馬場なら違いますが、ややハイペースで流れました。

4コーナーで内を突くレッツゴードンキにダンスディレクター。
セイウンコウセイが内を開けているように、Bコースでも3mしか違いませんので、あそこは走りたくないんですね。
土の塊が飛んでいるのが随所に見られるように、内より少し外目が伸びる馬場なんでしょう。

ファインニードルはブリザードの後ろをロスなくコーナーリング。無理して早めに仕掛ける事無くすんなりと直線で外へ。
後方のレーヌミノルが被せてくる動きでもあれば先に行かないといけませんが、そういうのもなく、外がずっとフリーのままレースが出来ていたので、こっちの軸は大丈夫だろうと思って見ていました。

直線でセイウンコウセイが昨年の勝ち馬です。そう簡単に潰れはしません。
それを執拗に内から外へ並びかけるようにレッツゴードンキ。結果見ると戒告になっていますので、さすがに厳しい寄せでしたかね。
その後ろの内を突くダンスディレクターですが、外から一気に3頭が並んで追い込みます。

先にブリザードが一歩遅れ、ナックビーナスと馬体を併せて大外からファインニードル。
ナックビーナスは直線で一瞬待つシーンがありましたが、無理せずにブリザードが内に入った所でファインニードルとの叩き合いに持ち込みました。僅かでも内を走っていたので、そこで大きく遅れる事もなく、しっかりとほぼまっすぐ走り切りました。
その外からゴドルフィンの青い勝負服、と言いにくい青のファインニードル。もっと真っ青にしてもらいたかったですが、あの色で文字消すだけじゃだめなの?というか文字OKにしちゃえばいいのに。
川田騎手の右鞭は派手ですね。内でレッツゴードンキの岩田騎手もこれでもかという左鞭。あれだけよれてるのだから持ち替えればいいのに、と思いながら見ていました。

最後は2頭並んでのゴール。ハナ差ですが、ファインニードルがきっちり差し切っているなと思える感じのハナ差。
レッツゴードンキは無念のスプリントG1で3回連続の2着。3着には本当に良く頑張ってくれたナックビーナス。
最後まで乗り切れなかった感のあるレッドファルクスは直線で33.7とただ1頭34.0を切る豪脚でしたが、勝負には加われずに8着でゴール。

ファインニードルはスタートから注文を付ける場所もなく、上手に1200mを回ってきました。
道中で被せられる事もなかったですし、非常に楽だったと思います。
これだと左回り云々はないですね。コーナーで誰もいませんし。
直線は追ってからナックビーナスに一瞬前に行かれたりして反応はそこまで鋭くなかったですが、ゴールまでしっかりとした足取りした。
少し時計の掛かる馬場というのも向いたとは思いますが、成長していたんでしょう。

Mark of Esteemの肌にエンドスウィープ産駒のアドマイヤムーン。
母系がダルシャーンとかロイヤルアカデミーⅡとかいて面白いので、ダーレーで種牡馬入りするでしょうが、後継候補には入って欲しいですね。

2着のレッツゴードンキはここまでかという位内に入れての直線勝負。
左鞭連発でよれていたのは印象は良くないですが、そこまで迷惑かけてないし特にないですが、セイウンコウセイを競り潰した後は真っ直ぐ走れればこの差だけにもったいなかったなと思います。
それ以外は完璧と言っていいレース運びでした。
スタート直後の動きが絶妙で、引き込まれるように無駄なく内側に入っていきました。
6歳牝馬で芝ダート問わず走ってとても立派な馬なので、最後まで怪我無く走り切って欲しいです。
ヴィクトリアマイルは崩れがちですが、なんとかいい走りを期待したいです。

3着のナックビーナスは期待通りの3着馬券内。
惜しかったですが、この馬らしい3着というところ。ファインニードルの前に行ったのに差し返されていますが、あれで押し切れるのであればここ5戦で1勝2着3回はない。
ただ、中山の方がこの馬はプラスだと思いますので、枠1つで馬券内位の力はあるため、スプリンターズSで全力投球が見たいです。

4着のダンスディレクターも人気通りの4着入線。
内を狙うのも悪くなかったですし、好スタートからロスなく道中走り、直線勝負。休み明けも大丈夫な馬だけに一瞬「お!」とは思いましたがここまで。
詰めが甘い馬なので、正攻法じゃなく可能性に賭けたような走りでした。
そこまで無理に使わなくても仕上がってくる馬です。ポイントポイントでしっかり出走してくれば8歳馬ですが、もう少しチャンスはありそうです。

香港からのブリザードが5着。
スタートしてかかるシーンもありましたが、積極的な先行策で残しました。
結果だけ見れば少し積極的すぎたのかもしれません。流れに乗り過ぎたというか。ただ、それでもさすがに力があります。
伊達に香港スプリントで3着になっていません。この結果なら秋も来そうですね。

セイウンコウセイはマイナス14kgで勝負だったと思っていますが、最後は疲れてしまい6着。
レッツゴードンキに寄られて嫌がっていましたが、それ以前に失速。
ペースは気持ち速かったものの、押し切れないと言い切れない流れですので、このペースなら馬場がもう少し良ければ違いましたかね。
失速したとはいえ0.3秒差に留めていますし、一時の不調は脱して来た感はあります。まだまだ終われないでしょう。

レッドファルクスは8着は書いた通りです。
全体的に流れに乗れなかったと思います。それでも上がり33.7は素晴らしいですし、去年は3着とはいえ0.3秒差負けで今年も0.4秒負け。
衰えたというのは感じませんでしたし、スプリント戦で走っているのが馬です。こういう事もあります。

 

上位陣の顔ぶれを見ると、勢力図と言う意味では大きく変わっていません。
世代交代をしたというのも感じず、ずば抜けたスプリンターはなかなか出現が難しいですが、そろそろ期待してしまいます。
ファインニードルは時計も持っていますし、ここから一気に行く可能性はありますので、次のレースで崩れない事を期待しています。

馬券は久々に当たり。ナックビーナス様様。