2018 若葉S、フラワーカップ、ファルコンS レース回顧

第32回ファルコンステークス(G3・中京・芝1400m・良)

まずはファルコンSから。
1番人気のダノンスマッシュが7着に沈みます。

第1Rの3歳未勝利で1:10.1ですので、良馬場ではありますが、超高速馬場ではありません。
とはいえ補正が必要な感じもせず、まずまずということかなと思います。

レースは大外エールショーが出ましたが、内からすっとモズスーパーフレアが逃げます。
この馬は速いですね。良い事です。

アサクサゲンキやミスターメロディも抑えながらも前につけます。タイセイプライド辺りも前に。
中団にはフロンティアやムスコローソ、中団後方にダノンスマッシュ。
後方集団にはテンクウが内で最後方に下げたエールショー。

前半は34.9でモズスーパーフレア。
遅くはないですが、平均ペースです。後続と4コーナー手前で4馬身位離していましたが、多くの馬が絡みたくなさそうな前半でしたので、思った通りに走れたとは思います。

後続組ではミスターメロディは行きたそうにしていましたが、終始がっしり手綱を抑えており、アサクサゲンキも前に馬を置いて内に入り込みました。
ダノンスマッシュは前後左右道中は塞がれており、自由はありませんでした。

4コーナー手前でタイセイプライドがミスターメロディの外から前に行き、ミスターメロディと内外入れ替わりながら外へ。外のダークリパルサーが被せてきそうな動きはあったものの、最内を走っていたアンブロジオが4コーナーで前に行かなかったのもあり、タイセイプライドが内に進路を取ったため、ますますミスターメロディの外が自由に使えました。

直線は逃げるモズスーパーフレアを外からタイセイプライドと併せながらミスターメロディ。
ダノンスマッシュは確かに後方でしたが、そこまで長い時間追えないような事もなく、内目をするすると走れてはいます。
ただ、これといった伸びがありません。

道中最内から徐々に直線外に出したアサクサゲンキ、フロンティアに加え、4コーナーまで2番手にいて一度下がったように外から被せられたアンブロジオが外に持ち出してからもう一度伸びます。

先に抜け出したミスターメロディがアサクサゲンキを1馬身1/4差退けての勝利でした。

勝ち時計1:22.1は水準ってところでしょう。
強調するものでもないですが、特に悪いという印象もありません。

ミスターメロディはずっとダートでしたが、芝でも走って重賞初制覇。
ダートでも非常に良い時計で走っていたので素養はあったと思いますが、お見事勝利です。
道中抑え気味でしたので、気性的には距離が長くなるプラスは少なそうな走りには見えましたが、それでも無理をしていないですし、マイルまでなら同年代でもいけるでしょう。
将来的にはこんな抑え続けるレースではなく、スプリント路線辺りで面白い馬になってほしいと思います。
ホープフルSの時に見ているみたいです。どこでどう馬と出会うか分かりません。

2着のアサクサゲンキは相手なりに走るタイプというか、朝日杯は崩れてしまいましたが安定したレースができますね。
スタートも悪くないですし、気性はとても前向きですが、道中馬を前においてしっかり走れます。
直線で追ってからなかなか渋いですが、この馬もスプリント気味のマイルまでですね。
単勝の人気はないものの、3連複の紐には入れたくなる馬です。
内をしっかり走れるので、NHKマイルカップでは内枠に入り、今回みたいなロスなく進めれば、見せ場はあると思います。

フロンティアは新潟2歳Sの勝ち馬ですので、朝日杯の負けをしっかり挽回してきました。
直線入った所で内のアサクサゲンキと外のダークリパルサーに挟まれて遅れましたが、そこから巻き返してきました。
休み明けですし、上々じゃないでしょうかね。母系から考えてここで成長が止まるとは思えませんので、侮れない1頭です。マイルの方が良さそうですし。

モズスーパーフレアは逃げて5着でした。
こちらはスプリント戦で頑張ってほしいです。最後バタバタにならなかったのは力があるからでしょう。持ち時計は悪くないので、無事に成長すれば夏の小倉辺りで重賞でも面白い存在になるかもしれません。

1番人気のダノンスマッシュは道中は後ろだったとはいえ、直線はそこまで詰まる場面も不利もなくスムーズに回ってきましたが、レースの流れには乗り切れなかったのでしょう。
上がりは34.4と出ていますし、そこまで悪くないものの、そこまで良くもありません。
やはりこの時期辺りから2歳の実績がそのまま通用しなく時期ですね。ここを突き抜ける馬が主役を張れるのであって、少なくとも主役級で春を迎えるのは難しい気がしました。

 

2018 若葉ステークス(OP・阪神・芝2000m・良)

そして10分後の若葉ステークスで今度はタイムフライヤーが沈みます。

出鞭を入れてアイトーンが先手を取り、タニノフランケルが2番手。
ホームストレッチでビービーデフィが外に行った際に、玉突き衝突が起きたため、大外にタイムフライヤーがおそらく予定より少し後ろにはなったとは思います。

逃げそうなコメントをしていたジュンヴァルロは逃げず。

アイトーンが逃げてタニノフランケル2番手。ビービーデフィを挟んで内にロードアクシス。
シエラネバダにジュンヴァルロと続き、ダブルシャープが中団の内側。ダノンフォーチュン、テイエムリボーと続いて、後方2頭目にタイムフライヤーが続きます。
最後方にクリノカポネという展開です。

アイトーンが気分良さそうな逃げをして36.0-60.4。
同日のジェンティルドンナの下のヴィルトゥースの未勝利で35.5-60.0です。しかもやや重。良馬場ならさすがにOPまで到達しているアイトーンからしたら割と楽に走れています。

逃げるアイトーンにタニノフランケルが並びかけますが、教科書通りの逃げで徐々にラップを上げつつ後続に並びかけさせません。

タイムフライヤーがコーナーでも流れに乗れてない走りで大外へ。
道中で動きにくい平均より気持ちスロー気味、ラップダウンなしではありましたが、直線入り口であの位置では…。

一方前を走るアイトーンはタニノフランケルに並びかけられてから粘ります。
タニノフランケルが先頭に立ちそうで立てず、ロードアクシスと間からダブルシャープが伸びてきます。
大外タイムフライヤーは最後差を詰めますが、0.5秒遅れた5着まで。

アイトーンが60.4-59.6という素晴らしいラップを刻んでの逃げ切り勝ち。
福寿草特別→若葉Sと逃げ切り、皐月賞へ。面白い1頭になりそうですが、スタートが遅いので先手が取れるかどうかですね。
というかサンリヴァルがいて、ダノンプレミアムが居てだとスタートで遅れそう。
鞭をバシバシ入れて先頭に立つしかありませんが、枠の巡り含めて注目です。

ダブルシャープが内をじっくり走り、4コーナーで置かれそうになりましたが、最内だったのが功を奏しました。
外にいたら遅れてしまうだけでしょうが、内を走る有利さです。
もっと流れるであろう本番でも今回みたいなインを攻めないと勝負所で遅れてしまい終わってしまいます。
できれば真ん中より内側が欲しい。

タニノフランケルは並んでからがだらしなかったです。
レースはほぼ完ぺきでしたが、直線で伸びきれず、最後誰よりも先にタレてしまっています。落鉄もあったらしい?ということではありますが、それ含めて春に重賞というのは難しいと思います。
いっそ逃げた方が良いのかも。

そして単勝1.2倍のタイムフライヤーです。
見せ場がゼロじゃないですが、それにしても負け方は寂しいです。
確かに上位の4頭が全て内を通り、この馬だけ外を走って直線追い詰めてのものなので、普通に考えれば次は変わってきてもおかしくない負け方ではあります。
ただ、ホープフルSで相手にもしていないロードアクシスに先着を許し、500万下でで勝ちきれないタニノフランケルにも1馬身遅れました。

前半不利があったのは事実ですが、そこから動けずに後方待機。直線大外にだすしかないという大味な競馬。グレイルに差されていたとはいえ、京都2歳Sのようなレースを期待したのですが、まったくもって残念な負け方。
4コーナー3番手外目位から追い出すレースなら期待ができたものの、単純な末脚勝負だとワグネリアンにも及ばないと思います。本番の作戦はどうするのかな?

ダノンフォーチュンも良い所なし。
あのシクラメン賞組は年明けで悉く馬券外。唯一馬券になったのは最下位だったトゥラヴェスーラが1200mの萌黄賞2着のみ。時計が出る=強いではないのは知っているものの、期待しちゃう魔力。難しいです。

 

第32回フラワーカップ(G3・中山・芝1800m・良)

タイムフライヤーが負けた10分後、1番人気のロックディスタウンが最下位に沈みました。

ロックディスタウンはスタート直後からかかりっぱなし。
あれだけ抑えっぱなしだと嫌気も差すでしょう。
前に行くな行くなと伝えたまま最終コーナー手前から追い出しても馬は反応しないはずで、一度もニュートラルにギアが戻らないままレースが終わったように見えます。

道中はロックディスタウンのすぐ前にいたカンタービレも抑えてはいますが、気持ちブレーキを踏んでいるだけです。

ロックディスタウンのすぐ後ろにトーセンブレスが追走していますが、こちらはゆったりと走れています。

ペースは61.4でしたので、この時期なら普通だと思います。
4コーナーで前を見ながら馬なりでカンタービレ。手が動いて下がっていくロックディスタウン。ノーブルカリナンに被せられる前に動いて大外に捲ったトーセンブレス。

直線は逃げる馬の中からノームコアが2連勝の馬だけに先頭に立つところを外からカンタービレと大外から素晴らしい脚でトーセンブレス。
差し切りそうな勢いはありましたが、坂を上がってから最後は一緒の脚となり、クビ差カンタービレが勝ちました。

カンタービレは強かったですね。
前に行く気持ちもありますし、それでいて4コーナーでは持ったまま追い出しのタイミングを計れる器用さもあります。
小さい馬ですし、無理させずにオークスか?
61秒付近のレースでダラダラする事無く折り合えており、上手に動けているというのは強みです。

2着のトーセンブレスは長めの距離は何の問題もなさそうな走り。
最後の末脚は見せ場十分でしたが、差し切れなかったのは惜しかったです。
出たらすぐマイペースで走ってしまうので、マイルだと忙しい気がします。スタートがもう少し速いといいのですが…。

ロックディスタウンはこの2戦の負け方が悪く、春に巻き返すイメージがつきにくくなりました。
あれだけ道中折り合いを欠けば、動くにも動けませんし、下げるにも下げられません。
折り合いを欠いている馬を前に出すというのはイメージ程簡単ではなく、手を緩めて譲れば前に行くものでもない難しさ。説明は難しいですが、私もかかり癖のある馬に乗ることが多いので、なんとなくそう感じます。