第34回フェアリーステークス レース回顧

第34回フェアリーステークス(G3・中山・芝1600m・良)

とてもいいレースでしたので、今年最初のレース回顧はここにしました。
金杯は金杯で良かったのですが、2つあるのはちょっときつい。

この時期なので、まだ500万下と明確な差異もないどころか今年は全て1勝馬。
あわよくば重賞で賞金を稼ごうという馬も出走しているため、それなりに力の差はある気もするし、走ってみないとわからない気もするし。
時計では分からない競馬の難しさ全開です。

人気は前走の未勝利で1:33.9で5馬身後続をちぎり捨てたテトラドラクマでしたが、未勝利戦。
サヤカチャンが重賞2着と実績上位ですが、阪神JFではいいところなく惨敗しています。回数走ってますからね。そろそろ疲れとレースに飽きが出るころかもしれません。

馬場はコースが変わって随分時計が出るようになりました。
未勝利でハーレムラインが1:33.9という素晴らしい時計で勝っていますし、古馬1600万下のサンライズSで1:08.2。
この馬場では言い訳はできません。

スタートで人気の1頭だったトロワゼトワルが少し出遅れ。
内が出ていて、外がやや遅れるという感じのスタートに見えます。

ポンと出たアントルシャにシスル、グランドピルエットが行く中、内で押していたにも関わらず出られなかったサヤカチャン。
すんなり出たアルテミスSとは違い、前走もそうでしたが前に行けません。

アルテミスSの時が12.4。
馬場は違えど今回は入りの1Fが12.5ですので、ポンと出ている馬がいるから割と流れている錯覚を起こしますが、この時期のマイルなら普通です。

そうこうしているうちにサヤカチャンは外から殺到してきた馬に徐々に遅れて中団に。内枠ならではの難しいレースになってしまいました。
前の連中は比較的抑えているシーンが目に付き、デュッセルドルフやジョブックコメンも前に行ってしまっています。
前半3Fが35.9ですので、この馬場を考えればスローです。未勝利が34.6ですので、こういう光景は分からなくもありません。

ちょうど真ん中にプリモシーンがいました。
外からフィルハーモニーがスーッと前に行く中、一緒に上がってしまいそうな気配がありました。
ここで抑えて先にきっちり行かせてからのスパートです。
そのすぐ後ろの外にスカーレットカラーがいましたので、下手に抑えすぎると外から被せられて前が詰まるということになります。
ペースが上がり、外に自由のある内に後ろと一緒に加速して、ロスなく4コーナーへ。

レッドベルローズは4コーナー手前でのペースアップに僅かに遅れた感じはしました。
早く行ってしまっても外回されるだけではありますが、このペースですので、割り切って大外ぶん回しでも良かったかもしれません。

直線は外から2頭の一騎打ちムード。
内の馬は苦しそうですので、プリモシーンかスカーレットカラーかという直線。

坂を上るまではきっちり離されずについていたスカーレットカラーですが、坂を上ってからは徐々に離されてしまいました。
その外から一旦は2馬身位前と離されたレッドベルローズが一気に差を詰めます。
内でテトラドラクマも見せ場はありましたが、内の馬を抜くまででした。

最後はきっちりとプリモシーンが1馬身1/4差をつけて快勝です。

時計的には未勝利に劣っているので幾らなんでも最大級の評価はできませんが、48.0-46.6=1:34.6なら過去のこのレースと比較しても十分です。
後半全て11秒台でまとめていますし、ラストも11.8と0.2秒しか落とさなかったことを考えると、ただのスピード馬という感じもなく、割と長い所でもきっちり制御できるタイプに見えます。

スタート直後に内のレッドベルローズ、ジーナスイート、スカーレットカラーと10番より外がスタート悪く、一方でシスルがガンガン行ったもんだから外枠ですが内にすんなり入れたというのも恵まれたいたとは思います。
外枠の不利というは感じませんでした。

これでデビュー戦こそトーセンブレス(阪神JF4着)に敗れましたが、2連勝で重賞制覇です。
父はディープインパクトで、母はオーストラリアでG1を4勝しているMosheen(モシーン)。
Fastnet Rockの仔としてトップクラスの活躍です。ノーザンファームはディープインパクトを活かそうと色々といい母系を揃えてますね。

2着のスカーレットカラーはスタートが悪かったのは仕方ないですが、すぐに勝ち馬の後ろについて道中は外に自由もありました。
3コーナー過ぎ位から追い出した時に、少し膨れて顔を内に向けるシーンがあったので、あれをもっと厳しくコーナーリングできているともう少し迫れたかもしれません。

直線離されてしまいましたが、きっちり2着を確保していますし、枠含めてできることはやっていたと思います。
前走はリリーノーブルにやられてしまいましたし、今回もきっちり1馬身以上差が付けられているので、完敗は完敗ですが、相手なりには走りそうな気配はします。
スローで内に入れるタイミングもなかったですし、外から捲るというのは理にかなっていたと思います。この2着で春はオークス以外は抽選は回避できるかな?

3着だったレッドベルローズもスタートが悪かったので結果的に後手に。
残り800過ぎ辺りで鞭抜いて促した時に顔を上げて嫌がった(?)り、まだまだという感じがしました。
それでも残り100m位で手前を替えてからのゴール前の脚は見事でした。
ただ、2着と3着とでは大違い。次で権利獲るかしないと本番出られないので、関係者の判断でネットが荒れそうな馬ですね。
長めの距離で東京の方が良さそうなので、桜花賞路線ではなく、オークス路線で行ってもいいかもしないなって思いました。

ハトホルは画面にほとんど写っていませんが、ゴール前強襲でトロワゼトワルの外からすっ飛んできました。
とはいえ騙されてはいけません。末脚は確かかもしれませんが、「これだけのレースが出来たなら次こそは」の馬ではありません。
博打みたいな馬ですので、信じるか否かで買うしかないでしょうね。人気になったら思い切って外しても仕方ないというタイプです。

テトラドラクマは一瞬見せ場はあったものの、外枠だからという言い訳は上位陣がこぞって外枠ですので言えませんし、前半からかかり気味ではあったものの基本のペースはスロー。
あれで押し切れないのではまだまだなんでしょう。
少なくとも東京の2戦の時計だけ考えれば1番人気も不思議ではありませんが、東京と中山は違いますね。逆に言えば、東京なら…のタイプかもしれません。まだ4戦目で2回しか右と左とで走ってないし、走っているフォームだけでサウスポーかどうかまでは分かりません。

 

桜花賞に繋がるかで言えば微妙ですが、全く無視するレースでもなかったと思います。
この時期にきっちり後続に1馬身以上差をつけたのは以下の3頭。

  • ビービーバーレル(1馬身3/4差)→6戦目、桜花賞9着
  • ダンスファンタジア(2馬身半差)→4戦目、桜花賞7着
  • ジェルミナル(1馬身3/4差)→5戦目、桜花賞3着

結果出しているのはジェルミナルだけですが、プリモシーンはまだキャリア3戦目。
桜花賞でなんの見せ場もない、話題にも大してされないという感じはしませんでした。