第96回(2017年)凱旋門賞 プレビュー

そもそも荒れるレース

現地時間だと明日に迫った凱旋門賞です。
このレースはそもそも荒れるレースですので、素直に決着するなんて思っていません。

シーズン末、フランス遠征、欧州の中ではかなり軽いシャンティイ(ロンシャンも)の馬場。
予想もしない馬が定期的に絡むのがこのレースですし、今年もそうなる気がしないでもありません。

サトノダイヤモンドも例外ではなく、馬場が変わって激走パターンも十分あり得ると思っています。
「前走の負けは重い馬場」。そんな例は幾らでも見てきました。

シャンティイの天気は非常に良かったです。暑いくらい。
日が差し込んでいます。ターフは日陰もなく、朝露も乾いている様子でした。

15℃位の予想でしたので、マフラーを持っていきましたが、全く必要ありませんでした。
芝は昨晩の雨で表面は湿っていましたが、これだけ晴れて明日もにわか雨程度であれば、少なくとも前哨戦とは違った馬場になるでしょうね。

 

馬場状態

悪くないと思います。
昨年みたいなパンパンではないかもしれませんが、勝ち時計は遜色ありません。
天気も深夜にわか雨程度の予報しか出ていませんので、大幅に変わるとは思わなくて良さそうです。

ドラール賞(G2)は昨年2:06.54、今年2:04.48。
ダニエル・ウィルデンシュタイン賞(G3)は昨年1:43.19、今年1:40.19。
もちろん単純ではないにしろマイルで3秒も出ているのは良い傾向です。

4コーナー辺りでは土がやや舞っていましたがそこはフランス。
内埒沿いががっちり仮柵なので、本番は違います。このシステムもどうかと思いますが、それは文化なんでしょうかね。
写真でも内埒より内側は緑が綺麗ですので、やはり外から追い込むより内から綺麗に抜け出したい所です。

 

エネイブルは本当に1強か?

エネイブルとJRAが言っているので、それに合わせます。

個人的にはシャッタースピードに負けてた頃から見ているのでなんというか「随分変わったなぁ」というのが率直な感想です。
実績は申し分ありません。
ただ、初の高速馬場、シーズン最後で初のフランス遠征、3歳牝馬で4/21から2017年開始したので6か月足らずで7戦目。不安要素を探せば出てくると思います。

父であるナサニエルもキングジョージの勝ち時計2:35.07とソフトな馬場での勝利でした。これより遅い勝ち時計は2000年以降は1つだけ。今年の2:36.22。

ここまでの勝ちっぷりは非常にいいですし、動ける脚質もプラスになるとは思いますが、「フランスではやってみないとわからない」というのは少なくとも今日までは思っています。
結果それを超越しているかもしれませんが、それはそれです。

 

展開はどうなるだろう?

こんなにいますからわからんですね。
エネイブルがある程度前に行くなか、オブライエン勢だとアイダホかオーダーオブセントジョージ辺りが絡むんですかね。
カプリは捨て駒にはしにくいでしょうし、先行できるアイダホかなぁ。
ノブレスも適度にエネイブルに絡められればいいですが、作戦は簡単ではないと思います。

スタート直後外枠が内側になるという変則コースで、昨年はファウンドがスタートから曲がる方と逆に走って内に潜り込んでいますので、ウィンターはまたそうするでしょう。ムーア騎手だし。

サトノダイヤモンドは前走もスタートが抜群でしたので、今回も同じように出てほしいです。それで外から内に切れ込んでオーダーオブセントジョージより前でコーナーに入りたい所です。

昨年はハイランドリールが行いましたが、今年はオーダーオブセントジョージが最初のコーナーで外(10番より外)をつぶしにかかると思います。
内にウィンター(8)がいるので、オーダーオブセントジョージがコーナーで自分より外を膨らせるよう(内に入れないように)走るかな。そうすればウィンターは守られたまま内に入れます。先導はアイダホ(7)に任せればいい。

サトノダイヤモンドはオーダーオブセントジョージの前をカットする位の気持ちでスタートを切り、ノブレスの後ろにつけられればいいな。これは願望です。
サトノダイヤモンドの内側のドーハドリーム(12)も比較的先行馬なので、そこも邪魔ですね。
その内のワンフットインヘヴン(11)は下げるし、チンギスシークレット(10)もどちらかといえば下げ気味。

サトノノブレスは内を詰めに行くか外のアイダホを外に押し出しながら進み、サトノダイヤモンドと内外入れ替えるかを狙うでしょうが、内を閉めるのは難しいか。
最初のコーナーで外にアイダホを押すことで内にスペースを作り、そこにダイヤモンドのスペースを作れれば最高ですが、ちょっと枠が離れすぎました。難しい作戦になりそうです。逆ならよかったのに。

エネイブルのスタート次第で前に行きそうならハイペースに持ち込もうと後ろからつつくはず。
逆に先頭に立てない感じであれば、スローの瞬発力勝負に持ち込むという二段構えにオブライエン厩舎は考えているでしょうから、そう楽はさせてもらいないでしょうね。
ジョドモンドファーム、ゴスデン厩舎は1頭ですから、ペース云々は自分でなんとかしないといけません。

 

予想

文句なしサトノダイヤモンド!と言いたかったですが、そうはいきません。
さすがにあの負け方で強気になれる人はいないですし、馬場が多少良くなって大きく変わるとはいえ、どこまで変わるかは想像の域を出ません。

ただ、私はエネイブル懐疑論者なので、ここも本命で難なく勝つというのも簡単ではないと思っています。

◎ ④ユリシーズ
○ ⑫オーダーオブセントジョージ
▲ ⑰エネイブル
△ ①ザラック
△ ⑨サトノダイヤモンド
△ ⑪イキートス

と予想。

ユリシーズは今まで「大したことない」と言ってきましたが、内を走れる枠順に加えて高速決着は得意な馬ですし、エネイブルとの斤量差もキングジョージでの6kg差が今回は4.5kg。もちろん向こうの成長はあるにしろ、2か月半。
やれるはずということで。

対抗からは適当。スタミナ勝負になればオーダーオブセントジョージがいいかなと言う位。
前走の勝ちっぷりも素晴らしく、昨年と同じ位の力を保っていれば悪いレースはしないと思います。

エネイブルはこの実績を考えれば仕方ないと思います。
ただ、勝ちきるか?というと何度も言うように私は絶対ではないと思っていますので、誰かにはやられる気がしてなりません。

ザラックは休み明けですが、フランスのこの距離で前が多少崩れればそこそこ走るだろうと。
サトノダイヤモンドは雨が降らない予報であれば頑張ってくれると信じて。
イキートスは人気はないと思いますが、ドイツ勢ではチンギスシークレットより良馬場得意です。小柄な馬ですが、毎回しっかり走るので、ここも崩れずに頑張ってくれるのではないかと思います。

トロフィーは誰が掲げるでしょうか?

 

おまけ

シャンティイ城は素晴らしく綺麗でした。
あそこだけで楽しめますので、競馬どころではありません。
日の沈むシーンが見たいので、晴れてほしい。

 

観戦はロンシャンのほうがいいです。
私も席はとりましたが、ゴール前100m付近。ちょっと角度がきつくなります。
写真はあまり期待できない気がします。