ヨークシャーオークスでEnable盤石。英国際Sは3歳馬惜敗。

展望記事はこちらです。

英国際Sよりも楽しみなヨークシャーオークス。イネイブル登場。

2017.08.22

馬場は良くはないです。一応やや重相当の「Good to Soft」となっていますが、重に近い気がします。
同日2歳の重賞の1400m戦がありますが、そのレースの勝ち時計は1:26.32。
ヨークは時計は割と出るため、1:22.5~1:24.0位の決着になる事が多いレースです。

最近だと2011年が同じくらいの決着でした。
その時の英国際Sの勝ち時計は2:14.70。勝ち馬Twice Over。
ヨークシャーオークスは2:35.34。勝ち馬Blue Buntingの年です。

良馬場なら英国際Sは2:06.0~2:08.0位で決着するため、馬場差で5秒近く見ておきたい馬場です。
ちなみに、ゼンノロブロイが走った時は2:07.47。

 

2017 Juddmonte International Stakes(G1・ヨーク・芝1m2f56yds)

インターナショナルSです。
いいメンバーが揃ったと思います。

早め先頭から逃げ粘るシマシマ帽子のChurchill(チャーチル)、黒い勝負服がCliffs Of Moher(クリフスオブモハー)、外の青いゴドルフィンのBarney Roy(バーニーロイ)。
3頭の内からDecorated Knight(デコレイテッドナイト)に外からシャドーロールのUlysses(ユリシーズ)。

そこから2頭が脱落し、前3頭の競馬。
激しい叩き合いの中、Ulyssesが外からグングン伸びてきて、2頭を交わします。
Barney Royは最後まで先に行ったChurchillを交わせないまま。

Ulyssesがゴールに向けてグングンと差をつけ、2馬身差で圧勝。G1は今年のエクリプスS以来2勝目。

上位3頭はレパーズタウンの愛チャンピオンSに登録があります。

しかしながら、スタウトさんはこう言っています。

“I think it’s now time to give him a break,” said Stoute. “I know Maria [Niarchos] is keen for him to go for the Breeders’ Cup Turf. What we have to do is work backwards from that.”

ちょっと休憩が必要だと。
そしてこの馬はBCターフが最大目標のようなので、凱旋門賞はどうでしょうかね。登録はありますが、無理して出てくるかどうか?です。

3着に敗れたBarney Royは”Mile option not ruled out for Barney Roy”と記事に出てましたので、マイルに戻る事も可能性があるそうです。
やはり馬場がソフトだと弱いというか、得意ではなく、馬場次第では英チャンピオンSかQEⅡのどちらかを選択すると言っています。

負け組だとCliffs Of Moherは勝ち馬から6馬身3/4差では脱落と言っていいでしょう。
3歳牝馬で果敢に挑戦したShutter Speedも13馬身差のブービー。この馬は牝馬G1で全く無理という馬ではないですが、牡馬と走ると斤量差では埋めきれません。

勝ち時計2:12.11。近年ではかなり遅い部類に入りますので、そういう馬場って事です。
得手不得手が出る馬場、と言った方がいいですかね。

 

2017 Great Voltigeur Stakes(G2・ヨーク・1m3f188y)

3歳のG2です。
去年はIdaho(アイダホ)、2014年にはPostponed(ポストポンド)がいます。

レースは非常に強い勝ち方でCracksman(クラックスマン)が勝ちました。

外から追いすがるVenice Beach(ヴェニスビーチ)をグングン突き放していきます。
Mirage Dancer(ミラージュダンサー)も3番手を走っていますがバテバテ。

最後まで脚色衰えることなく大きなフォームで駆け抜け、6馬身差の圧勝でした。勝ち時計は2:34.65。時計は馬場のせいもあり遅いです。

非常にいい勝ち方でした。
しばらくお休みという予定を変更するか?という位の勢いです。
ただ、元々はそこまで前向きではありません。セントレジャーに登録すらしなかったですし、ベースは一休みの方針は変わっていないと思います。

“He won’t go for the Leger. We’ve never thought of going that route. He may run again this year, but the main focus is next year which is what it’s about with the King George and those races.

“He was only a shell of a horse earlier in the season. Ascot (Champion Stakes) and the Arc are the only two possibilities this year. And they are only possibilities, not probabilities.

セントレジャーは無いよ、と。
今年もう1回走るかも。“but” 、目標は来年のキングジョージだ、と言っています。

凱旋門賞や英チャンピオンSの2つを今年走る「可能性はあります」。それらは”not probabilities”(見込みではなく)、”only possibilities”(可能性なだけ)。
一応凱旋門賞のオッズは上位に行きましたが、出走するかどうかは五分五分以下と考えておきたい1頭です。

強い勝ち方ではありましたが、相手も相手です。
今年の日本ダービーで言うと、スワーヴリチャード(Cracksman)が、カデナ(Venice Beach)とダイワキャグニー(Mirage Dancer)と戦って勝った、という感じと思えば別に驚かないんじゃないかなって思います。それ位のものです。

 

2017 Darley Yorkshire Oaks(G1・ヨーク・1m3f188y)

さすがに負けませんでした。
ここは意外に取りこぼす馬が多い印象だったので、きっちり勝ってきたのは流石に強いです。
特にこの馬場なら負けようがありませんでした。良馬場のヨークで見たかったですが、仕方ありません。シャンティイで沈んでもらいましょう。

Enable(イネイブル)の直線です。

2番手で頑張っている赤い服がQueen’s Trust(クイーンズトラスト)
その後ろの黄色い服が2番人気のNezwaah(ネズワー)。芦毛が英オークス16馬身差5着、愛オークス8馬身3/4差4着だったCoronet(コロネット)

後続を引き離していきます。
2番手のQueen’s Trustが苦しそうな中、内からCoronetが頑張って2着に上がりました。
しかし、それを後目に5馬身差。

2400mのG1ばかり走り、英オークスは5馬身差、愛オークスは5馬身半、キングジョージ4馬身半、ヨークシャーオークス5馬身と言う事ありません。
しかし、対Coronetに対しては差が詰まっていますし、ここは言わば勝負付けが済んでいる相手との戦いです。

血統はご存知Sadler’s Wellsの3×2という濃い血統。
母であるConcentricの母Apogeeはフランスでアメリカで香港で大活躍したフリントシャーの母Dance Routine。

この馬の母の母の母であるBourbon Girl(バーボンガール)は英オークス2着、愛オークス2着、ヨークシャーオークス3着。

怪我さえしなければ間違いなく凱旋門賞の1番人気での出走になります。
ついに2倍を切ってきました。

 

2017 Nunthorpe Stakes(G1・ヨーク・5f)

電撃の直線5F戦、ナンソープステークスです。

Goodに回復した馬場で、黄色い勝負服Lady Aurelia(レディオーレイラ)がそのスピードを存分に発揮しました、が…。
逃げるLady Aureliaに青白のシマシマがBattaash(バターシュ)も余力充分に追い出しにかかりました。しかし伸びを欠きます。

その外から黒い帽子で白っぽい勝負服Marsha(マーシャ)が差を詰めています。
最後は2頭のマッチレースのような形になりました。

ゴール前は並んでゴールイン。
黄色のLady Aureliaとデットーリ騎手が手を挙げて投げキッス。首筋をポンポンと。

そして写真判定。

ということで、外のMarshaが差し切ってました。

ライスシャワーを差し切ったと勘違いしたステージチャンプやグラスワンダーを差し切ったスペシャルウィークのように、追い上げた方が勝ったと勘違いする事はありましたが、追い詰められた方が勘違いをした例です。

写真を見たら仕方ないですし、私も内が勝ったと思いました。際どい勝負は分かりません。
勝ち時計57.97。

Lady Aureliaは負けましたが、やはりそのスピードは素晴らしく、馬なりでほぼ先頭を楽に走れるというのはさすがの一言です。
そのスピードを存分に発揮するためにアメリカへ、という選択肢は間違っていない気がします。