Brametot、Almanzorが登場したドーヴィルの夏競馬。

2017 Prix Gontaut-Biron(G3・ドーヴィル・芝1m2f)

ゴントー・ビロン賞です。
G3ですが、昨年はNew Bay(ニューベイ)がここを使ってきました。

これぞ仏ダービー馬。AlmanzorとNew Bayの勝利。

2016.08.16

今年はそれをなぞる様にAlmanzor(アルマンゾール)の登場です。
メンバーとしては楽勝ですが、休み明け。そこがどうでしょうか?という程度です。

相手の1番手がGarlingari(ガーリンガリ)。重賞勝ってます。
2017年はG3を連続2着。2016年の最後は香港ヴァーズで勝ち馬サトノクラウンから約10馬身遅れた7着。G1だと荷が重いです。

Alignement(アラインメント)はジャンプラ賞6着、ドラール賞4着と重賞は厳しい馬です。
前走は一般戦を勝利していますが、「前走勝っている」以外は特に強調しようがありません。

休み明けとはいえ、ここで負けるようだと凱旋門賞とか言ってられません。
その程度のメンバーと言っていい。

スタートから後方につけるAlmanzor。
Zafiroが先頭で逃げます。2番手にFirst Sitting、3番手にGarlingariと続き、Alignement、AlmanzorとSubway Dancerという感じの流れです。
縦長。外を回りながらもじっくりと進めます。

1000m通過が1:04.36。
まぁこんなもんでしょう。フランスですし。

直線に入り、内目を選択した水色っぽい勝負服のAlmanzor。
さぁ、どんな感じになるか?と思っていたらあれれ・・・。

直線内側から2頭目ですが、これがAlmanzor?という走り。
外からFirst Sittingが抜け出し、それを追いかけるように大外からGarlingari。

AlmanzorはペースメーカーのZafiroにすら交わせない。
ラスト2Fは11.29 – 12.39。
確かに11.29は速いものの、それでも最後一緒に落ちてしまっては差し馬として上には行けません。

3馬身半差の5着同着でビリ。
「3馬身半しか負けてないから」というのは逆なら成り立ちますが、この場合は成り立ちません。凱旋門賞で長らく1番人気を保ってきた馬です。

勝ち時計2:06.11はこのレースとしては悪くありませんでした。
同日の2歳の1000m戦で58.17ですので、内が悪いだけで馬場自体はまずまずの印象です。

勝ったFirst SittingはDansili産駒。重賞は初勝利です。G3らしいですね。
全姉にメイトロンS(G1)勝ちのあるEmulous(エミュラス)がいます。


Almanzorのスミヨン騎手は「ベリーイージーだと思ってたけど、反応しなかった」と伝えています。
そりゃそうですね。日本の1600万下の馬なら十分勝てるメンバーですし。

ここまでG3で負けてしまって巻き返すとなると最近だとほぼありません。
Treveも連敗から巻き返した感じがありますが、負けたとはいえG1、負けたとはいえ4着です。

こっから巻き返すのは想像つかないですけどね。
愛チャンピオンS、英チャンピオンSにも登録があり、どうするかは正式には決まっていないとレース前に行っていましたが、どうするんでしょうか?

Bookmakers reacted swiftly to Almanzor’s defeat, with Paddy Power shunting him out to 20-1 (from 8) for the Arc and removing him from their betting for the Irish and British Champion Stakes.

ブックメーカーは凱旋門賞のオッズの落ち具合はいいとして、愛チャンピオンSと英チャンピオンSの賭け対象から除外した、と書かれています。

凱旋門賞出れますかね?
見たいですが、どうかなーという敗戦でした。

 

2017 Prix Guillaume d’Ornano(G2・ドーヴィル・芝1m2f)

ギヨーム・ドルナーノ賞です。
昨年はAlmanzor(アルマンゾール)、一昨年はNew Bay(ニューベイ)が勝ってとフランスダービー馬が連続で登場しています。

そして今年もフランスダービー馬Brametot(ブラムト)が登場してきました。
後ろから行く馬ですが8頭立てなら捌けないということもないでしょう。メンバーの実績の差としてはAlmanzorよりはありません。

ライバルはRecoletos(レコレトス)
グレフュール賞勝ちフランスダービー1馬身差の3着なら流れ1つです。

ライアンムーア騎手騎乗のEminent(エミネント)
英国ダービー4着のフランケル産駒です。前走はエクリプスSで6着。

アンドレ・ファーブル厩舎のフランケル産駒Last Kingdom(ラストキングダム)
こちらは2016年は2着→2着と勝てませんでしたが、今年に入ってメゾンラフィットで3連勝。前走はG3でフランス2000ギニー4着馬をやっつけました。

歩いているシーンからイライラっぽい感じのBrametot。
そしてスタートで盛大に出遅れ。
元々そんなにいいスタートを切れないタイプ、というか下手な馬ですが、ゲートから出ないとダメです。

ムーア騎手のEminentがレースを引っ張ります。
Salouen、Soleil Marinと続いて、Avilius。
その後ろの黄色いのがRecoletosです。赤っぽいのがLast Kingdom、Mask Of Timeと続いて最後方にBrametotという展開です。
縦一列に並んで前半が流れます。

前半1000mが1:02.97ですので、ゴントー・ビロン賞よりは流れました。
そこから1:27.18で1400mを通過しているので、24.21というペースです。前半を考えるとEminentがここでスパートを1回かけた感じです。

残り600mの時点で先頭から後方2番手の外から上がっていくBrametotとはパッと見で10馬身位あります。
逃げているのは英ダービー4着馬ですので、そう簡単には止まりません。
ディープインパクトの若駒Sではないので、相手が違います。

大外に出したBrametotですが、反応が良くありません。
行った行ったでラスト2Fは11.51 – 12.09。これでは後ろの馬は届きません。

Eminentは後続に3馬身の差をつけ勝利。勝ち時計2:02.26は良いです。
昨年のAlmanzorは2:09.63ですし、この馬場なら出ても不思議ではない数字ではあります。
2着には2番手からなだれ込んだSalouen、3着にAvilius

Brametotは5着に上がるのが精一杯。9馬身3/4馬身遅れました。
もともと距離に不安視されていた馬ではありますが、伸びがほぼ見られませんでした。

ルジェ調教師は「2か月ぶりで馬が錆びついていた」と言っていますが、でもねぇ。

勝ったEminentは英2000ギニーで6着、英ダービー4着、エクリプスS5着でココでした。トップクラスには間違いないですが、決して超一流の成績を残していません。
父はフランケル、母はYou’ll Be Mine、母父キングマンボという血統です。母はフィリーズマイル(G1)で3着などあります。

恐らくフランス勢が弱いというのが正解ではないかと。
Recoletosも7着でしたし、力通り走ればこの位なんだと思います。

2着のSalouenは英国ダービー13着、キングエドワード7世Sで7着、エクリプスSで8着。
レースは8頭立てでしたが、この2頭だけがフランスではメインで走っておらず、英国で走っていた2頭でした。
それに手も足も出ない、仮に休み明けのBrametotは仕方ないにしろ、それ以外の馬も完敗ではどうしようもありません。

苦しいですね。

 

凱旋門賞オッズ

一気に急降下したAlmanzorとBrametot。
そりゃそうですね。みるみるうちに転がり落ちました。

イネイブルはまぁいいとして、サトノダイヤモンドが2番人気浮上。
そりゃ天皇賞3着馬ならこのクラスであれば十分戦えます。イネイブルだってシャンティイの良馬場でどうなるか?はやってみないと分からないので、信用なりません。馬場が合わないのは十分あり得ます。

他もパッとしないのが並んでいますし、ヨークの英国際SもBarney Roy(バーニーロイ)Churchill(チャーチル)という感じのややマイル寄りの馬が注目されていますので、「勝っても凱旋門賞に行かないだろうな」というメンバーになるかもしれません。