2017 アーリントンミリオンと芝のG1 レース回顧

2017 Arlington Million(G1・アーリントンパーク・芝1m2f)

ダビスタでお馴染み(?)のアーリントンミリオンです。

基本は欧州の3番手級で1番人気になるレースですので、日本の1600万下から重賞足りない馬が遠征すれば面白いのに…って思います。
この距離良さそうなアジュールローズとか。それこそストロングタイタンとかさ。

人気は欧州から遠征のDeauville(ドーヴィル)。去年も人気で3着でしたが、今年G1で3着をしてますし、前走のG3はMoonlight Magicの2着。
ここを勝てばドバイターフ7着馬もG1を勝つ事になります。

欧州から今年のイスパーン賞を勝ったMekhtaal(メクタール)
前走はアスコットのプリンスオブウェールズSを6着ですが、ここに入れば格上です。

北米勢だと昨年のこのレースの勝ち馬であるBeach Patrol(ビーチパトロール)
今年は芝のG1を走って4着→2着→4着→3着。前走ユナイテッドネイションズを3着でしたが、北米だと上位です。

チャーチルダウンズの芝のG1であるターフクラシックを2連覇しているDivisidero(ディヴィシデロ)
前走はマンハッタンハンデを6着と負けました。

アーリントンパークのこの距離はスタートしてすぐコーナーなので、外枠が極めて不利です。
東京芝2000mもびっくり。

Mekhtaalは大外でしたが、スタートしてコーナー走るだけで自然とほぼ最後方になります。
最内から押して先頭を取ったOak Brook(オークブルック)が先頭へ。

2番手にホームストレッチで徐々に外から順位を上げたBeach Patrol、3番手位の内目にDeauville。
Divisideroはこちらも11番スタートだったので、スタート少し外に出たら後方へ。

ペースはゆったり進みます。24.45 – 25.08 – 24.85 と前半の1200m通過が1:14.38。
アメリカの芝らしいっちゃらしいです。
馬場はFirmですので、良馬場です。

先頭を走るOak Brookに並びかけるか?という感じでBeach Patrol。
外から4番のGhost Hunterや赤い帽子のOscar Nominatedなども手が動きますが、最内でじっくりとDeauville。

コーナーがきついので、内が開き、外が直線入り口で置かれてしまいます。
その内を突いたDeauvilleに外からBeach Patrolと更に芦毛のFanciful Angel(ファンシフルエンジェル)、内からEnterprising(エンタープライジング)が襲い掛かりました。

ラスト24.54 – 23.47と加速したレースを差し切りBeach Patrolが昨年の同じ開催であるセクレタリアトS以来のG1制覇です。

勝ち時計2:02.39。
時代により馬場が違うのもありますがトラックレコードは1995年に出したアワッドの1:58.69。その後アワッドはJCで連続5着をしました。最近の勝ち馬も酷いですので、ここはしっかり走ってもらいたいです。

2着が人気薄のFanciful Angel。
これは重賞では全く出番がなく、前走は順重賞を6着。今年走った重賞だとドバイのG3であるザビーマイルで6着。これだけ。そりゃ知りません。

3着に2年連続でDeauville。
こんなもんでしょうね。北米の芝なら走ってればG1を勝てると思いますので、オブライエン厩舎のアメリカ担当になるのかな?

競馬場の形態上、前に行かないとなかなか苦しいです。
もちろん追い込みもできますが、スタートからのロスが少ないくないと、安定していい成績は出ないと思います。紛れやすいレースですので、単純に信じられません。

勝ったBeach Patrolは10番枠からのスタートでも積極的にポジションを取れたのと、前半スローの所でじっくり前に行けたのが勝因だと思います。
スタート直後、6番からスタートしている芦毛のFanciful Angelの動きもなかなか味があります。
アウトインアウトのようなコーナーの走りで、スッと内に入りました。癖のあるコースならではです。

 

2017 Secretariat Stakes(G1・アーリントンパーク・芝1m2f)

3歳馬によるアメリカの芝のG1です。
欧州からも参戦がありますので、3歳馬だと力関係が分かりにくいです。

人気は前走パリ大賞2着のPermian(パーミアン)。G2も勝ってますし、力は上です。

北米の3歳芝ではNo.1と言っていいと思うOscar Performance(オスカーパフォーマンス)
2歳芝チャンピオンであり、前走ベルモントダービーも制しました。BCターフへ向けて勝っておきたい所です。

ユージンアダム賞(フランスG2)をフランケル産駒Fincheに敗れてデビュー4連勝ならなかったAfandem(アファンデム)
前走エクリプス賞ビリ。フランスダービー4着のTaj Mahal(タージマハル)も出走します。オブライエン厩舎にライアンムーア騎手です。

1600mまでSonic Boom(ソニックブーム)が引っ張ります。
2番手にOscar Performance、AfandemにPermian、後方内目にTaj Mahal、Gorgeous Kittenという展開です。

ペースはなかなかで24.77 – 24.74 – 24.32とアーリントンミリオンに比べても非常に良いペースでした。
6頭立てですが、案外皆さん頑張っていた感じがします。

4コーナーからほぼ先頭を奪ったOscar Performance。
そのまま後続を突き放しにかかり、最内からコーナーワークで差を詰めたTaj Mahalが追いかけますが、逃げ馬を交わすまで。

2馬身1/4差で勝利しました。勝ち時計2:01.79。
時計としては最近のものとすればまずまずの水準です。

これでBCジュベナイルターフ、ベルモントダービー、そしてセクレタリアトSと芝のレースを総なめしている感じがします。強力と言える相手が居ませんから。
アーリントンミリオン程度のメンバーならBCターフでもそこそこやれるとは思いますが、ちょっと強い欧州馬が来ちゃうとやられてしまうという位置だと思います。返り討ちにする程強いか?というとまだ分かりません。

2着のTaj Mahalは古馬に手も足も出ていないので、強いとはとてもとても。
このメンバーなら、という程度でしょう。

もう1頭の人気馬、パリ大賞2着のPermianは悲劇でした。
今年既に8戦目。毎月ほぼ2戦ずつのペースで走り、今回ビリで何があったかと思ったら脚の故障が発生。

そのまま帰らぬ馬となりました。
フランスの中距離は手薄ですが、その中では上位に入れる1頭だっただけに残念です。

 

2017 Beverly D. Stakes(G1・アーリントンパーク・芝9.5f)

3歳以上の牝馬限定のG1であるビヴァリーD・ステークスです。
この辺りからBCへの前哨戦ともなってきます。

2011年の勝ち馬はソウルスターリングの母であるスタセリタです。

人気としては割れ気味です。
欧州から愛オークスでEnable(イネイブル)に完敗も2着を確保したRain Goddess(レインゴッドネス)

元々南米の馬で2017年はG3を2連勝中。昨年のコパ・デ・プラタ大賞(G1)の勝ち馬Dona Bruja(ドナブルージャ)
ちなみに、2010年のそのレースの勝ち馬はMalpensa(マルペンサ)。サトノダイヤモンドの母です。

昨年のドイツ1000ギニー勝ちでフィリーズマイルをMinding(マインディング)の3着などあるHawksmoor(ホークスルーム)
今年はG3→G2と連勝してココです。

2017年は一般戦含めて3戦無敗のGrand Jete(グランジュテ)、G1のダイアナSも勝っている実力馬Dacita(ダチタ)など。

こちらは1900mなので、スタートの引込線がありません。
全部これにすりゃいいのに。

スタートからZipessa(ジペッサ)が先頭で外から積極的に紺色の勝負服Rain Goddess。
赤いのが2頭ですが、前がPrado’s Sweet Ride、後がKitten’s Roar。掛かっていたHawksmoorも外から前に行きます。

前は掛かり気味です。スタートこそ23.84でしたが、そこから25.50 – 25.47と落ちました。

そんな中、道中は後方3番手の内目をプレッシャーなく進んでいたDacita。
先に外から少し掛かり気味に上がっていった白っぽい勝負服のDona Bruja。

直線は外から先にDona Brujaが抜け出しにかかります。
ややRain Goddessが詰まるシーンもありましたが、既に手応えもなく、沈むだけ。
その後ろから緑の勝負服Dacitaとこちらも内から全く追えずにやっと縫ってきたGrand Jete。

Dacitaが体半分前に出て勝利しました。2着にDona BrujaとGrand Jeteが並んでいたと思ったら同着。勝ち時計1:55.49。
3歳の愛オークス2着馬Rain Goddessは直線ほぼ手応えなく8着に沈みました。

Hawksmoorは前半からあれだけかかってしまうと苦しいですが、このペースにしては沈みすぎなような気がします。