上半期終わって凱旋門賞はどうなるかな?




春シーズン振り返って

主要な国のダービーが終わりました。
当然ながらまだまだ分かりませんが、一旦出揃った感じはしています。まだ隠し玉は当然いると思いますが、現時点でのものです。

キタサンブラックの回避が決定していますので、日本的には盛り下がってしまいましたが、サトノダイヤモンドが無事出走すれば楽しみには変わりありません。
フォワ賞→凱旋門賞というローテが発表されており、8月18日に出国するとのこと。

欧州3歳馬を見ていると、昨年と大差ないかなと思います。
距離に不安のあるフランスダービー馬にやや地味な勝ち方の愛ダービー馬。

比較的マイル以下の馬に素晴らしい素質馬が揃っている感じがして、長めの距離は昨年同様に手薄感があります。
Capriが愛ダービー勝っても目立つようなオッズの動きはなく、Wings Of Eaglesは引退で戦線離脱。

サトノダイヤモンドもそんなもんですが、遠く日本の馬です。オッズはこんなもんでしょう。

普通に考えたら互角以上は間違いないと思っています。昨年みたいな超ハイペースにでもならない限り、大崩れは考えにくい。
昨年が異常だっただけで、基本マカヒキみたいな馬の方が凱旋門賞は向いています。マカヒキは運が無かっただけ。
基本は道中溜めて溜めての末脚勝負です。そういう意味でもっと向いている馬がいそうですが、まぁそこは何とかするんじゃないの。

 

オッズ(07/03現在)

今年走っていない馬が1番人気を保っているといますので、混戦というべきでしょうね。
超えるパフォーマンスを出していないということですし。

Brametot(ブラムト)はフランスダービーは確かに鮮やかではありましたが、元々「距離がどうか?」と言われていました。
血統的には父Rajsaman(ラジサマン)はマイルまでの馬ではありましたが、Linamixの仔で母父ラムタラ。大丈夫ではあろうとは思いますが、なんせサンプルが…。

Rajsaman産駒の賞金上位20頭をピックアップするとこんな感じに。
1頭が飛びぬけており、2番手が500万円位しか稼いでいません。ここまで特殊だと距離がどうのこうのとかいうのが野暮のような気がしてきます。

 

英国際Sが注目?かな。

現時点でも1番人気がこの春未出走のAlmanzor(アルマンゾール)です。

今後のスケジュールはヨークS(7/29・G2・1m2f88y)から始動と言われています。
ここは突破した後、英国際S(8/23・G1・1m2f56y)に進むと発表されています。
夏のヨークという比較的軽めの馬場を選んできました。

エントリー通り出てくることはないですが、Almanzorに加えてHighland ReelやJack Hobbsと言った古馬だけではなく、英ダービー2着のCliffs Of Moher(クリフスオブモハー)なども出てくる可能性もあります。オブライエン厩舎の長めの距離なら英愛ダービー馬を差し置いてこちらがトップだと思っています。

Cliffs Of Moherは今週末のエクリプスS(G1)にエントリーがあり、順調なら出走する予定です。
その結果次第ではありますが、3歳馬の力関係を見れるレースが続きます。
エクリプスSもプリンスオブウェールズ2着Decorated Knight(デコレイテッドナイト)、3着のUlysses(ユリシーズ)がきっちり出てくれば大体レベルが分かる気がします。
3歳マイル路線からBarney Roy(バーニーロイ)も出走予定。

去年みたいにこのクラスの馬がトップではない古馬とやってメタメタだと今年も無条件で英愛の3歳馬消し、となるかも。

 

その他の有力馬達

今年の英オークス馬Enableに関しては愛オークスでスノーフェアリー以来の英愛オークス制覇を狙うという事が発表されています。

雨の中の英オークスでしたので、もう1回2400m走り、どうなるものでしょうか?
2000mを超えるレースを4,5,6と1ヶ月に1回ペースで走り、次も2400m。
もう1回ヨークシャーオークスでも走ったものなら余力が心配になります。

Highland Reelはキングジョージ連覇を狙うまではいいですが、その次は分かりません。
まぁ今年も凱旋門賞には向かう事になるとは思います。こちらはタフですし、出てくるんじゃなかろうか。
キングジョージの次は早々に英国際SでAlmanzorにぶつけてくる可能性はあります。去年と同じローテだし。

Minding(マインディング)は芳しくありません。
7/2の記事ですが、Somehowの悲痛な記事と一緒に書かれています。

“We were planning to start Minding back driving tomorrow but our vet John Halley re-xrayed her and said she wasn’t ready and that we should leave her alone for another month.

“So it’s possible we might run out of time with her. We’ll just have to wait and see.”

https://www.racingpost.com/news/ballydoyle-woe/mindings-future-uncertain-warns-obrien-as-somehow-is-put-down/291514

ざっくりと明日(7/3)から運動を開始する予定でしたが、獣医さんからストップがかかりました。
まだこの段階。この調子だと凱旋門賞とか以前に、今年復帰できるかすら分かりません。

バリードイルは英ダービー馬Wings Of Eagles引退、Somehowが安楽死、そしてMindingがドクターストップ。
愛ダービーを勝った以上にこの数日の流れが悪いです。




2 件のコメント

  • マカヒキは運が悪いんじゃなくて実力がないだけでしょう
    ヤマカツエースにすら負ける馬が強いわけない

    • いや、運が悪いですよ。
      多くの凱旋門賞が彼の向いているスローの上がり勝負になる場合が多いにも関わらず、よりによって決定的に不向きなレースになった、という点で。
      ヤマカツエースは強い馬ですから場合によっては先着を許すのは仕方ありません。日本のG2馬なので、世界中どこでも並のG1なら勝ち負けの馬です。
      サトノクラウンも先着されているので弱いとなってしまいますが、そんなことはありませんよね。
      私は競馬で「この馬に負けたから弱い」が単純に成り立つとは思いません。

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