第155回天皇賞(春) 展開予想




今年も春の天皇賞の季節です。

2強対決という様相ですが、思えば私がこよなく愛したナリタブライアンも2強対決の天皇賞でサクラローレルの前に敗れ去りました。
ライバルのマヤノトップガンは5着に沈み、競馬は難しいと思ったものです。その当時から競馬においてはまるで成長していません。

キタサンブラックが内目の枠に入り、サトノダイヤモンドはピンク帽。
阪神大賞典の走りを見る限り崩れないと思いつつ、外枠というだけでオッズが上がればいいですね。

昨年はキタサンブラックが逃げ切りました。
今年はヤマカツライデンがいます。あの馬も大外に入ったらヤケクソ承知で逃げるんじゃないかなと思います。一応京都大賞典でキタサンブラック相手で先手を取っていますので、キタサンブラックがスッと出るとは思うものの、行ってくれると信じています。

京都競馬場は週末にかけて曇りマークはあれども馬場を悪化させるほどの雨はなさそう。きっちり良馬場で行われると思います。
そして天皇賞は長いので、展開予想はほぼ当たりません。色々と動くし。そこが面白さですからね。

逃げ :⑰ヤマカツライデン、③キタサンブラック
逃げ後:⑧タマモベストプレイ

先行前:②ラブラドライト、⑤ファタモルガーナ、⑫ゴールドアクター
先行後:④スピリッツミノル、⑩アドマイヤデウス、⑭ワンアンドオンリー
中段前:⑥シュヴァルグラン、⑨ディーマジェスティ、⑮サトノダイヤモンド
中段後:①シャケトラ、⑪プロレタリアト、⑯レインボーライン
後方 :⑦アルバート、⑬トーセンバジル

と予想。

キタサンブラックは抑える必要もないので、スッと先手を取ると思います。
外からヤマカツライデンがグーンと行けば先頭は譲るかもしれませんが、2番手スイスイが予想されます。

ラブラドライトにファタモルガーナは前走積極的に走ってまずまずだったので、内枠なら下手に下げないと予想。
シャケトラは大分後ろになっていますが、②~⑤までが前に行くと、ダダッと下がりそうな感じがしました。

サトノダイヤモンドは欲しい位置からは1列後ろにはなりそう。
ワンアンドオンリー、ゴールドアクター、アドマイヤデウスと似たような所で少し前に行きそうな連中が内側にいるので、最初のコーナーで無理に交わすときついです。
交わさずじっくり乗れば必然的に中段やや後ろの外目が現実的かな。あまりキタサンブラックと離れたくないと思いますが、コース形態を考えるとやはり外枠は楽ではありません。

昨年の京都大賞典でヤマカツライデンが逃げて36.2-62.0。
キタサンブラックが逃げた昨年が37.5-61.8。
当然天皇賞ですので、ゆったり入りますが、昨年と同等か少し遅い程度か。36.5-62.0位で1周目のホームストレッチ。

ゆったりとした流れに持ち込み2コーナーから向正面へ。
ヤマカツライデンが先頭ですぐ後ろにキタサンブラック。タマモベストプレイと続き、外目からゴールドアクターもそこまで離れません。
中段は凝縮していいてアドマイヤデウスやシュヴァルグラン、ディーマジェスティに外からじわっと進出してくるサトノダイヤモンド。
後方組は内でシャケトラにレインボーライン、後方に控えるアルバートにトーセンバジルという展開で3コーナー手前からレースが動きます。

キタサンブラックが先にスパートをしかけ、坂の頂上付近からヤマカツライデンを交わしにかかります。
それについていくゴールドアクター、アドマイヤデウスなどの後ろからこちらも坂の下りを最大限に利用できるサトノダイヤモンド。
内でじっくり直線に賭けるシュヴァルグランと真ん中ディーマジェスティ。
レインボーラインは外から上がっていって、シャケトラも少しずつ前に進出して4コーナー手前。

キタサンブラックが先頭に立ち、ヤマカツライデンが沈んでいきます。
急激なペースアップにタマモベストプレイやラブラドライトにファタモルガーナといった面々を交わして2番手ゴールドアクター、その外からバテたワンアンドオンリーを交わして坂の下りで一気に加速したサトノダイヤモンド。

直線は逃げるキタサンブラックに外からサトノダイヤモンド。
バテた馬を交わして内を突いて伸びてくるシュヴァルグランに馬場の真ん中ディーマジェスティとレインボーライン。
大外からサトノダイヤモンドが1完歩ずつ差を詰め、キタサンブラックに並びかけます。
ゴールドアクターが伸びあぐね、内からシュヴァルグランがグングンと伸びてきます。

ゴール前はサトノダイヤモンドがキタサンブラックを交わし、シュヴァルグランを引き連れてゴール。勝ち時計3:14.7。
キタサンブラックは頭差3着に交わされてしまいました。
4着にレインボーラインが突っ込んできて5着にシャケトラ。ディーマジェスティは伸びを欠いてしまいました。

と、あくまでも予想です。希望的観測が大いに入っています。

◎ ⑮サトノダイヤモンド
〇 ⑥シュヴァルグラン
▲ ③キタサンブラック
△ ⑯レインボーライン
△ ①シャケトラ
注 ⑩アドマイヤデウス

本命はサトノダイヤモンドです。期待値込みですが、京都は強いと思います。
今年は行く馬、下げる馬ときっちりいるため、中段が少し手薄というか気楽になるかな。
スタート直後に外からヤマカツライデンに被せられてどうか?というのはありますが、ゴールドアクター辺りが良い目標になりやすく、馬の後ろに入ったら前走もしっかり折り合ったので大丈夫だと信じたい。

スタートから最初のコーナーまで菊花賞程きつくはないので、早々に縦長の展開になれば最初の3コーナーではそこまで外を回されることも無いでしょう。
前走の様に徐々に進出し、反応の鈍さは下り坂を利用すればいいので、他の競馬場より走りやすいはずです。
確かに距離は長いと思いますが、この距離が長くない馬はいないため、力の差で押し切れると期待して。

上がりは出ると思います。この馬の上がりが34秒台の中盤位で決着すると勝てるレースになりますが、もっとかかるような純粋なスタミナ勝負になるとどうでしょうか?
私は無いと思いましたが、負けるならバテて交わせないという負け方でしょうね。

対抗はシュヴァルグラン。
これは内でじっくり乗れるような気がしました。
加えて前の馬がそこまで力があるとは言えないので、4コーナーまで死んだふりで直線内を突くという競馬ができれば、捌くのは厳しくないと思います。
キタサンブラックと昨年0.2秒差なら、今年は十分逆転可能ではないかと思います。

3番手にキタサンブラック。
毎回こんな感じで負けそうな雰囲気漂う馬なので、今回も本命にせず。大阪杯はきっちり本命でしたけどね。
今年はヤマカツライデンが前に行くとなると、ペースは昨年より道中が落ちて後半が上がるんじゃないかと予想しています。
前半から無理に交わしにいかないと思いますので、道中下げたら暫く付き合うのではないかと。
そうなると、菊花賞の時も不安でしたが、単純な上がり勝負になるとどうかな。他の能力に比べ、その能力だけはトップではないと思っているため、この位置に。

レインボーラインは菊花賞も死んだふりで直線は素晴らしい伸びだったので、それ位はこのメンバー相手でも十分出来そうですし、相手なりにそこそこ走る馬だと思っています。
大外から突き抜けるイメージこそないものの、じっくりコースロスなく乗れれば十分圏内かな。

シャケトラは内枠は良いんですが、前走のスタートと今回の枠の巡りからスタート後に後ろになってしまいそうな雰囲気を感じました。
後ろになるのは仕方ないのですが、シュヴァルグランの1列後ろになってしまったらさすがに勝つとなると難しいかもしれません。
ほぼ同じ位置を通りそうですし。
1枠というのもどう使うか?ですので、使いこなすには少し巡りは悪いかなって思いました。

アドマイヤデウスはどうも毎回「次こそは!」と思う負け方をしてくれるので、G1では騙されます。
まず来ないと思いつつも、手が出てしまうという麻薬のような馬です。仕方ありません。

 

ゴールドアクターは前走の負け方が気に入らないのと、やはり3200mとなると信頼が全くおけません。
前走も昨年と比較して1kg斤量マイナスで伸びる感じもしなかったので、バイオリズムが悪いなという印象の方が強いです。
パドックでイライラが昨年はピークに達していましたが、今年はどうでしょうかね。

ディーマジェスティもまだ戻っていない気がしています。
もともとそこまで3000mを超える距離も好きじゃなさそうですし、馬群の真ん中に入り、外からサトノダイヤモンドが持ったまま交わしていくシーンを想像してしまいました。

 

「素直に2強で決まらない」とか言ってると2強で決まるので、こういう人が多くなったら2強を迷わず買おうと思います。
QE2世Cはこちらに。予想はしてない。
ウェルテル(ワーザー)とネオリアリズムとパキスタンスターでいいんじゃないかな。頭数少ないし、当たるでしょ。

ネオリアリズム出走のQE2世C プレビュー

2017.04.23