競馬は人生を長くすることができるか?




最近私は平日ダラダラ(といっても勉強)しています。
これは、転職の合間の時間なので、決してニートではありません。
お昼前の気分転換にこういうのを考えてみました。

さて、2017年も1ヶ月が過ぎました。
「最近早いなー」とかありきたりな事を言いたくないので、私としても可能な限り時間を長くしようと抵抗しています。

「年を取るほど時が早く流れる」というのは『ジャネー(ジャネ)の法則』というものもあります。
Wikipediaによると、以下のようなものです。

簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。

例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

まぁ理屈は分からんでもないですが、これが分かった所で解決策にも何にもなりません。

過去ライフハッカーというサイトで「最近時間が経つのが早い、と感じたらチェックしたい5つのこと」というのが出ていました。
ここの大元のサイトである「The Science of Time Perception: Stop It Slipping Away by Doing New Things」では以下のように書かれています。

When our brains receive new information, it doesn’t necessarily come in the proper order. This information needs to be reorganized and presented to us in a form we understand. When familiar information is processed, this doesn’t take much time at all. New information, however, is a bit slower and makes time feel elongated.

かなり端折って言いたいことをまとめるとこんな感じですかね。

「新しい情報は再構築して脳に記憶する。似たような情報を受け取ると、その時間がかからない。新しい情報は少し遅く、時間が長く感じられる。」

この考え方は脳だけでなく、Webサイトもキャッシュという機能でもう「1回見たサイトは2回目以降はダウンロードしないから高速に表示できる」ということを実現しています。

一見すると「俺の脳は勝手に何しているんだ!」と言いたくなりますが、これがないといちいち処理しなくてはならず、毎日新しい駅に行く気分を味わっていたら日々の通勤すら大変です。

別の言い回しですが、

When we receive lots of new information, it takes our brains a while to process it all. The longer this processing takes, the longer that period of time feels:

「多くの新規の情報を受け取ると、処理するのに時間がかかります。その結果、時間が長くなります。」とも。

 

そこで、5つの提案が出ています。
それが競馬に当てはまるのか?を自分なりに考えてみましょう。


1. Keep learning(学び続けろ)

これはありますね。

馬は長くても2年位で強いのは引退しますし、10年ひと昔という位の時間間隔で動いています。
新しい馬もどんどん出てくるし、強制的にガンガン入れ替わる世界だからこそ、見続けるにはイヤでもある程度新しい情報を入れ続けなければなりません。

学びというと大層な事に感じますが、座学だけが学びではありませんし、MBAの授業みたいなものだけが学びではありません。
金を賭けてますので、余程リアルな学びです。

 

2. Visit new places(新しい場所に行け)

人によってですが、これは競馬じゃなかなか実現は難しそう。あくまでも私視点では。旅打ちでもすれば話は違いますが、それはそもそも旅行です。
観戦もほぼ同じところだし、東京競馬場に行ってJRAのCMのような雰囲気は一切ありません。

たまに普段違う場所に行ってみた方がいいですが、行って入ってしまえば競馬場。
「コースがあって、パドックがあって、スタンドがあって」と作りが大きく違う場所でもないですので、これはやはり達成は困難かなぁ。

しかも中央競馬は土日という一定のリズムを刻んでいるのも良くないかも。
たまに変な日にやった方が刺激があっていいとも言えます。
そう考えるとホープフルステークスの12/28化はイレギュラーなために案外いいのかもしれません。

 

3. Meet new people(新しい人に会え)

人と人とのコミュニケーションには大きなエネルギーを使いますので、確かにそうです。
が、これまた私限定ですが、基本一人観戦なので、これも難しい。競馬場で適当に話す人も今では顔馴染みだし。

「新しい人」ではなく、「新しい馬」と読み替えれば多少は。
ただ、一方通行の愛(もしくはその逆の感情)なので、双方向コミュニケーションという意味では程遠い。

100点満点中の30点。
出会うのが人ではないけど無いよりはマシ、という程度でしょう。

もしくは競馬場でナンパじゃないけど、お隣さんに話しかけるというのがいいのかも。
でもたまたま隣の人には案外話してるし、共通の話題があるからコミュニケーションにエネルギーも使わないので、やっぱりだめだ。

 

4. Try new activities(新しい事をしろ)

これも私限定ですが、なかなか難しい。

カメラを始めた時はこれがズバリですし、ブログもそう。最近怪我休養中でも乗馬もやってるし。
これ以上馬関係で何かしようと思ったら、何があるだろう???障害ではなく馬場をやる?
地味だ。根っ子の部分ではやってること変わらんし。

1つはカメラのレンズを変えることかも。
道具が変われば描画範囲も変わりますので、もう1回やり直しの気分が味わえるかな。でも高いのがネック。

これも競馬関係だと範囲が狭いな。個人によるでしょうけど。

 

5. Be spontaneous(自発的になれ)

これはOKですね。
受け身では競馬をやってられません。
といっても最近予想は他人任せなので、そこはかなり受け身ですが、少なくともG1はきちんと予想しているので、多少自発的。

観戦も自発的ですし、朝並ぶのも自発的です。
まーそんなの他人から強制されることではないですからね。

競馬は情報は多くが転がっているものの、一般的ではない故に少なくとも自分から探しに行かないと見つからないというのは自発的にならざるを得ないというのはメリットでしょう。


 

結論としては1番と5番は〇。
3番が△、2番と4番は×です。
これはあくまでも私の視点ですので、人によって違うでしょうけど。

競馬はそれなりに時間を遅くするのには役立ちますが、リズムがしっかりしているためにあまりに慣れすぎると時間感覚が加速する場合もあるかもしれませんね。

ただ、どんなに慣れてもダービーの2分半は長く感じます。
それは情報処理がすごく多いからでしょう。
前半どの位のタイムで通過したかどうかなども含め、秒単位で処理していると感じます。あの2分半は、ダラダラとYouTubeでも見ている時の2分半とは違います。
あんなの延々と続けていたら生活が大変ですが、そういう時間が味わえるという点では優れていると言っていいのではないでしょうか。

 

人生を長くするのはちょっと役立つ、というのが競馬という趣味というまとめです。

極端にのめり込まず、適度に競馬場で楽しみ、予想は自発的に一生懸命行い、新しい馬との出会いとレースを楽しむということができれば、時間を遅くするのにきちんと役立つかもしれませんね。さじ加減が難しいですが…。

私は若干手詰まり感がありますので、奮発してレンズでも買おうかな。