第68回朝日杯フューチュリティステークス レース回顧

第68回朝日杯フューチュリティステークス(G1・阪神・芝1600m・良)

今年も残すところあと2週間です。
北米では地元へ凱旋したカリフォルニアクロームの圧勝劇もあり、世界中で競馬が今も行われていることを感じます。

2歳戦というのもあり、ただでさえ難しい予想に拍車がかかります。
馬場もこれまた微妙。
前日の古馬オープンのリゲルSで47.6 – 47.2=1:34.8。前半ゆったりでも後半まで維持し続けるのが案外難しいと思われる馬場です。
当日1600万下の元町ステークスでロイカバードが48.8 – 46.6 = 1:35.4。
これだけスローならともかく、平均位では上がり33秒台が溜めてもバシバシ決まる馬場ではないので、スピードだけではなく、パワーもある程度求められそうな雰囲気を受けます。
プラス1秒位は見てあげたい。

牡馬16頭で牝馬2頭の組み合わせです。
パドックではグリーンチャンネルでも言っていましたが、そこまで派手にチャカチャカしている馬はいなかったと思います。ミスエルテは「悠然と」という感じではありませんでしたが、そういうタイプではないので、今後覚えておきます。

展開予想は書きましたが、ほぼ無意味でしょうね。
出てみないと全く分かりません。

クリアザトラックはゲートの後ろでは落ち着いていました。デビュー2戦目ですが、そう思いました。
そんなこんなでトーホウドミンゴが少し嫌がっていますが、入り直してゲートイン。最後にトラストが入りました。

好スタートはボンセルヴィーソ。非常にセンスがいい。
タガノアシュラは行きませんでした。外目のミスエルテも悪くないスタートを切ります。

タガノアシュラはスタートでちょこちょこという感じで出てしまい、スピードに乗らなかった感じです。
大外トラストが出たため、かなりゆったり出したサトノアレスですが、これは外枠の利を十分に活かしたと思います。

すんなり先手を取ったボンセルヴィーソに外から掛かり気味で顔を外へ向けながらも前に行くトラストと最内からこれまた好スタートを切ったレヴァンテライオン、真ん中からクリアザトラック、リンクスゼロ辺りが先頭集団です。

その外から掛かってしまったダンビュライト。ミスエルテも少し顔を上げるシーンもあり、馬群に包まれ厳しい位置だったと思います。
レッドアンシェル、アメリカズカップが外から。もう1頭の牝馬ビーカーリーが先頭集団の一番後ろにつけます。

少し離れてトリリオネア、ブルベアバブーンも先頭集団入っていき、前は出たり入ったり。
ミスエルテが一旦下げてまた上げて、ダンビュライトも抑えて抑えてとペースはゆったりでも厳しい流れになっていたんじゃないでしょうか。

これを見る形でサトノアレス。もう1回振り返ると本当に良い位置にいます。
前が色々やっていても、少し離れた中段にポツンといました。

その後ろから黄色帽子2つのダイイチターミナル、モンドキャンノ。内でタガノアシュラ。
後方に口を割っているトーホウドミンゴ、アシャカリアンが最後方。

前半は35.6 – 48.3。
元町ステークスよりいいペースですし、この馬場なら十分な流れだと思います。

後ろが圧倒的に有利な流れではありませんが、前がガツガツやり合い、途中でダンビュライトがトラストの後ろに入った時に少し外へ行った際にミスエルテが走りにくそうにしたり、コーナー付近でクリアザトラックが外へ行った時にレッドアンシェルが膨れ、アメリカズカップにも接触したり、先頭はトラストが並びかけなかったために楽していましたが、その後ろはプレッシャーのかかるレースだったと思います。ミスエルテ付近は激しい戦いになってしまいました。

4コーナーからスーッと外目を上がってきたサトノアレス。
逃げるボンセルヴィーソは楽に見えましたし、ミスエルテもそうは言っても外はブルベアバブーンでしたし、直線は左右が離れ、コース取りはすんなり行けたと思います。

直線ではボンセルヴィーソが先頭でトラストも粘ります。
クリアザトラック、アメリカズカップと外から伸びかけますが、抜くまでの力がありません。
ミスエルテの外から一気にサトノアレスが先頭に立ち、外からモンドキャンノが迫りますが、最後は体半分差だけ押し切ってゴール。

勝ったサトノアレスの母であるサトノアマゾネス。その母の母であるCrimson Saintはニジンスキーとの仔でロイヤルアカデミーを輩出している名牝ですが、その母系にディープインパクト。
前走も非常に強い勝ち方でしたが、ベゴニア賞→朝日杯ルートは鉄板になりつつあります。
東京マイルで求められる馬、東京で勝ち切れる馬には3年みて注意したいですね。

ゆったりとしたスタートから外目。前がやり合う中でじっくりと追走できたのはよかったと思います。
外1頭で走っていたので、直線フラフラし、最後は外に若干よれてモンドキャンノが少しびっくりして外に膨れましたが、特になし。
勝った未勝利はやや重、前走ベゴニア賞も良馬場だけど時計のかかる馬場、そして今回。もっとパンパンの馬場の切れ味は見てみたいです。
生で見ているので、アイキャッチ画像を事前に用意したものから入れ替えました。
マイル戦でもこれだけゆったり走れているので、距離は全然大丈夫でしょう。2000m位から真価を発揮しそうな雰囲気です。

モンドキャンノも道中は後ろから。
こちらも途中からはゆったり走れていましたし、サトノアレスをなぞるように走りました。
追い出してスピードに乗ってからはとてもリズミカルな走りで伊達にG2でレーヌミノル相手に完勝していません。
ただ、スタートしてから顔を外を向かせながらがっしり抑えていたので、そこがクリアされないとマイル以上だと失敗すると悲惨なことになりそうには見えました。
将来的にはマイルまででしょうね。

ボンセルヴィーソは淡々と。トラストがもっとちょっかいを出してくるとイヤでしたが、向こうも前に行きたくないので抑えていたため、単騎逃げ状態に。
直線切れ負けしていますが、ミスエルテを凌ぎ、トラストにも先着を許しませんでした。
1400m位でもう少し思い切り逃げてみるとどうなるかが見たいです。
やはりあれだけの好スタートを切った事が好走できた要因でもありますし、前に行けば首を下げてじっくり走れるので、地味で人気もなく、何かと嫌らしい馬になりそうな予感がします。

ミスエルテは前に行った中では伸びて34.7でまとめたのは立派です。
道中サンデーレーシングのダンビュライトに邪魔されたり、外が入れ替わり立ち替わりで落ち着いて走れなかったであろう中、力は見せました。
道中少し気合十分すぎるので、やはり出遅れた方がいいかもしれません。
ヒートアップする要因をできるだけ排除し、最後の直線に賭ける方が桜花賞辺りではいい結果が出る気がします。

トラストはスタート直後はいい感じでしたが、内に入っていくにつれ、徐々に熱くなってしまいました。それでも我慢はできています。
溜めて抜群に切れる訳でもないでしょうし、こういうレースを慣れさせるしかないでしょうね。
ダート1600mとかダメなのかな?まぁ岡田氏の考えもあるから外野は特にないですが、ヒヤシンスSとかで見たいと思いました。

クリアザトラックはスタートして行きたがらなければもっと上位だったと思います。
コーナー付近ではクビを上げて前に行かせないように必死な感じが伝わりました。
両サイドから挟まれてしまい、厳しいレースになってしまいましたが、自己条件ならなんてことなく突破しそうです。

期待したダンビュライトも前に行ってしまい、苦しいレースだったとは思いますが負け過ぎ。
4コーナーでは先頭を射程に入れていい距離にいましたが、全く伸びず。
G1になると多頭数にもなり、ちょっと違うんでしょう。G2までは素晴らしいものの、G1になるとどうもしっくりこない馬もたくさんいます。
時計ではない部分の差はやってみないと分かりません。

タガノアシュラは出遅れではないものの、スタート直後から後方になってしまいました。
逃げようという乗り方には見えませんでしたが、押しても前に行っていない感じです。
マイルではこのスタートで逃げるのは難しい。
後ろからだと何もできないのは2回の大敗で分かったので、2000m位でどうなるか?ですね。

 

レース全体としてはまずまずだったと思います。
人気はないですが強い馬がきっちり上位に来ています。
阪神になって変わるかと思いましたが、1400m~1600mで強い馬の方が上位に来ている印象です。
将来のスタミナより、現時点のスピード能力を信頼した方がいいのでしょう。

ピックアップした馬は頑張ってましたが、本命が外れたら終わりです。
難しい…。