第41回エリザベス女王杯 レース回顧

紅葉の季節になりました。天高く馬肥える秋です。
京都ではリオンディーズの仔グローブシアターのデビュー戦や、エアグルーヴの仔ショパンの勝利など、名牝の仔が。
コロナシオンはそれに加われませんでしたが、まぁまだ時間はあります。

41回目のエリザベス女王杯。
15頭立てですが、なかなか面白いメンバーが揃ったと思います。ちょっと不安要素があるのが見る分には面白い。

予想はこんな感じ。

第41回エリザベス女王杯 展開予想

2016.11.12

パドックはどうでしょうかね。
ミッキークイーンは大きくなっていい感じだと思います。少しうるさいですが、この程度なら。
シュンドルボンも絞れてきたんだと思います。チャカチャカしてますが、雰囲気は好きです。
パールコードも歩きが大きくて黒いのもあって綺麗です。

分かりませんね。
流石に素人がどうこうできるものではありません。

返し馬は…。
シュンドルボンが熱くなっていたらどうしたもんかと思っていましたが普通でした。
ミッキークイーンも普通でしたが、少しハミを噛んでいたのが気にはなります。
クイーンズリングも少し行く気を見せていましたが、ダラダラするよりはいいので、これでいいと思います。手綱が左右高さが違ったので、そこは気になります。
マリアライトは毎度大きい走りです。

ゲートは嫌がる馬もいなくてスルスル入ります。

で、クイーンズリングが出遅れました。
ゲート内で静止せずにガチャガチャしてたからどうなるかなーと思っていたら案の定。
久々でしたが、最内ミッキークイーンは恐らく1番いいスタートを切りました。
もう出遅れ心配しなくても良さそうです。

真ん中ではシングウィズジョイが好スタートを切った一方で、タッチングスピーチはムーア騎手が手を動かしてやっと走ってる状態。この時点で厳しい印象を受けました。さすがに前には行かないと。馬ですから。

プリメラアスールが予定通り先頭でメイショウマンボが2番手。これはあると思っていたので、驚きはありません。なんなら逃げるか?も可能性はあると思いましたので、なるほどね、と。

シングウィズジョイの外からパールコードが積極的に前に行きます。シャルールはやや抑え気味でした。

ホームストレッチではマリアライトが積極的だったのが印象的です。
これはやはり内枠で包まれるのを避けるためというのもあるでしょうし、馬場を考えるとある程度出して行きたかったというのもあると思います。

これもありマリアライトが1コーナー付近で騎手が立ち上がりました。
シャルールが内に僅かに入ったため、マキシマムドパリとミッキークイーンの隙間に挟まりました。でもこれ位は仕方ないですね。流れの中で起きた事です。
マリアライトよりもプロレタリアトが結構大きな不利でした。

逃げたプリメラアスール。
メイショウマンボが2番手でパールコードがじっくり3番手。シングウィズジョイが内から4番手。
シャルールがいて、マキシマムドパリ。ここまでが先頭集団。

少し離れて外にマリアライト、内にミッキークイーンと人気馬が並んでいました。
ミッキークイーンは少し気合が入っていましたね。ゆったり走れる馬ですが、パドックから少し力が入っていたので、レースにも出てしまいました。

内からするするとクイーンズリング。
ヒルノマテーラ、プロレタリアトがいて、後方にタッチングスピーチとシュンドルボン。
後ろにアスカビレンで最後方がデンコウアンジュという展開です。

道中は内埒から2頭分くらい開いて走っていたので、唯一クイーンズリングだけがそこを走っていました。

ペースは想定通りのスロー。逃げた馬で36.5 – 61.8。

この馬場でこの前半だと上がり33秒台が求められます。
黄菊賞ですら61.2で最初の1000m通過しているので、これが京都外回り2200mの特徴とはいえ、非常に不思議な流れです。例年通りではありますが…。わずか200mですが、ここまで違う。1コーナーでゆったり落とせるコースなので、こうなるんですけどね。

1:40.0付近でミッキークイーンが少し進出し、外のマリアライトも手が動き出します。
ここでの反応差はミッキークイーンの勝ちです。
クイーンズリングの前に出ましたが、外のシャルールが邪魔でした。いなければ恐らくコーナーで一気に加速させたでしょう。これも勝負ですね。

マリアライトは懸念された通り、こういう馬場での加速で遅れが出てしまいます。
反応の悪さというかエンジンがジックリとしかかからないのは毎度の事ではありますが、オールカマーもそうですし、悪くなっているように見えます。
ペースや馬場が向いていないのは仕方ないにしろ心配です。徐々に鈍くなってきたのかもしれません。

後方だとタッチングスピーチが道中は持ち直したと思ったのですが、4コーナーの勝負所でこちらも反応が悪くなりました。
久々でしたし、ローズSのような反応を期待するのは酷でしたかね。ライアン・ムーア騎手が乗っても馬の特徴は大きく変えられません。

クイーンズリングは最内にいましたが、コーナーは最内で直線入り口で外に手綱を開いていたので、最内は突くつもりはないんだなと思いながら追っていました。
前のシングウィズジョイの動きから判断したんだと思いますが、勝負所で間違えないのは勝てる騎手なんでしょう。

直線でシングウィズジョイが抜け出し、パールコードが追いかけます。
メイショウマンボが沈むスペースを巡ってクイーンズリングとミッキークイーン。

ここでミッキークイーンがそのまま外に出しませんでした。
内を締めるには内のスペースがありすぎるので、ほぼ意味はありません。
ミッキークイーンとしては併せにいったんだと解釈しています。
しかし一気にクイーンズリングに離されてしまいました。

シングウィズジョイとパールコードの間を力強くクイーンズリングが抜け出し、最後はクビだけ差し切ってゴール。
シングウィズジョイが粘って2着で3着にパールコードの外から追い込んだミッキークイーン。

勝ったクイーンズリングは出遅れもありましたが、内枠でロスなく立ち回れたのと、スローペースになって内からスルスルといい位置まで到達できたので挽回できました。
レース振りも安定していますし、そこそこ出しても折り合える事、そして最後の瞬発力勝負でも劣らない事と勝つ要素が揃っていたと思います。

ルージュバック、クイーンズリングとマンハッタンカフェ産駒2頭が無敗のまま桜花賞に出走し、両者敗れ、そこからG1には手が届きませんでした。
一足先にクイーンズリングがG1のタイトルを手にし、ルージュバックも天皇賞は負けたものの、毎日王冠も制するまでになりました。
本当の素質開花は分からないものです。

母父Anabaa(アナバー)といえば迷わずTreveが出てきます。
強い牝馬を出しますね。Goldikova(ゴルディコヴァ)は父親ですが、出していますし。

ミッキークイーンは追い出してからの反応がいい時の鋭さに比べるともう1つ。
もともとそんなに鋭いタイプではないのに、今回はより一層そう感じました。

懸念した通りではありますが、距離関係なくこういう走りなので、仕方ありません。
1回叩いてからの方がいいタイプなので、もう1回秋のG1走ってくれないかな。
馬群を突っ込める強さとスタミナはかなりあるので、天皇賞春とか案外好走する気がします。
歩く姿はいい感じに見えましたが、京都大賞典のパスは響いたと思います。

シングウィズジョイが2着に粘ったのは分かりませんね。
2コーナー付近ではグッと抑えるシーンもあり、前走のようにノビノビ走らせるより、少し制約をかけて走った方がいいタイプなのか?な。
追い出しも待っていますし、「気持ちよく走っただけ」というよりはきちんとレースをさせたのでしょう。これは読めませんでした。

パールコードも積極策から頑張って走っていましたが、最後脚が鈍りました。
ペースが遅いので、そこまで距離の心配はないはずですが、それでも気持ち長いのかもしれません。走りは大きくていい馬なので、もう1つ成長したら牝馬の中心の1頭になれそうです。

プリメラアスールはスローに落として5着。
自身の時計通り走っただけですが、積極的に逃げるとこれ位はできるコースであり、レースです。
力不足でも大体スローになり、逃げ馬は頑張れるレースになるので、来年以降もこういう逃げ馬は注意したい所です。

マリアライトは向かないレースになる予想通りになってしまいました。
内枠もこの馬からすれば向きませんでしたし、好走の条件を満たしませんでした。
最後まで止まっていませんし、上がり33.9出ているので、時計は出ていますが、勝負所で遅れたのが致命的になりました。
有馬記念で見たい。むしろジャパンカップで見たかったな。

シュンドルボンも一瞬反応した時は「お、来た」と思いましたがそこまで。
最後他の馬と一緒の脚色になったのを見ると、この馬も僅かに距離が長いのかも。
こういう脚質なのもありますが、道中でもう1列前にいて欲しかったです。

マキシマムドパリは中途半端でした。
4コーナーで後ろに下がってしまうとこの馬は厳しい。

アスカビレンは内を突くのはいいと思いますが、最後方からは届きません。
差し脚がいい馬ですが、自在性が多少あると思っていたので、残念でした。

デンコウアンジュも大外ぶん回すしかない馬で、最後はいいストライドでした。
が、勝負に加わるにはあれでは厳しいです。もう少し何かできないと毎回こういう感じになります。既になってますが…。

シャルールは4コーナーあの位置にいてビリになるという事は、走る気が無いんだろうと思います。力というよりは気分の問題でしょう。

メイションマンボは逃げるのもあるかと考えていましたが、2番手から。
幾らなんでも芝での2桁着順が16回連続ともなると、自信を失っているんでしょうね。
並ばれただけですぐ止まってしまいます。

レース全体としては予想通りのスローからの瞬発力勝負。
勝ち馬から1秒以内に11着までゴールしているように、力が上位の馬が勝ったというよりは、流れに乗れた馬、調子のいい馬が走った印象です。
クイーンズリングは勝ち切った意味は大きいですし、重賞を今年3勝目。マイルもどんとこいなので、来年も主役で走れると思います。

 

馬券は三連複とか無駄に買ってハズレ。下手にも程がありますね。
クイーンズリング複勝でよかったのに…反省。もう複勝しか買わない。