2016 ブリーダーズカップ1日目 レース回顧




Breeders Cup Distaff(G1・1 1/8 m Dirt・)

なんと言っても1日目最大、そして今回のBCで最も注目のレースでした。
Songbird(ソングバード)、Beholder(ビホルダー)、Stellar Wind(ステラウィンド)。
説明不要な名牝3強対決。

今までのSongbirdのレースは「まぁ勝つわな」で結果もリプレイを見ているようなレースだったけど、ここは相手が違う。
Beholderは中途半端な牡馬は全て蹴散らしてきたし、そのBeholder相手に2連勝中のStellar Wind。

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レースは好スタートを切った最内Songbirdに対し、出が悪かったStellar Wind。Beholderは最もいいスタート切りました。
最内という事もあり、スーッと先頭に立つSongbirdが先頭で1コーナーに入ります。
入りの2Fはまずまずのペースで逃げましたが、そこから少し落として走ります。

ラップは 23.32 – 47.16 – 1:11.14 みたいな感じ。
少し公式と違うかもしれませんが、まぁ大体合っています。

4コーナーでいつものように後続を突き放せないSongbird。それも当然です。相手はBeholder。
勝負所で若造に簡単に離されてしまったらここまで勝つ事は出来なかったでしょう。G1の10勝は簡単に成し遂げられません。

Stellar Windはスタートからチグハグで、4コーナーでも大外から鞭が入りますが反応が良くありません。
これは出遅れが響きました。馬体を併せる事でBeholderに競り勝ってきた馬だけに、この展開は苦しかったでしょう。
ここのダート1800mは京都2000mみたいな感じでスタートしてコーナーまでの距離がありません。
好スタート、好位ゲットできないと厳しいコースです。今日はStellar Windの日ではありませんでした。

直線入り口から2頭のマッチレースが始まります。
内で逃げるSongbird、外からBeholder。

両者全く譲らず、3番手で外目からForever Unbridled(フォーエヴァーアンブライドルド)もいい脚で伸びましたが、最後は脚が止まりました。
Stellar Windは粘って4着を確保。

前の2頭はクビの上げ下げになりました。
馬体は少し外側のBeholderが出ましたが、クビを下げたのはSongbird。スリット写真を見ると本当に僅か。
勝ったBeholderはこれでG1を11勝。ブリーダーズカップも2012年のジュベナイルフィリーズ、2013年のディスタフに次いで3勝目。

2着のSongbirdは12戦目にして初めて敗れました。
しかし、相手はBeholderです。古馬の牡馬相手でも決して劣る馬ではないので、来年も現役を続けているのであれば、あの走りを見ると勝てる馬は限られると思います。

とても良いレースでした。

 

Breeders Cup Dirt Mile(G1・1 m Dirt・)

このレースも面白いメンバーが揃いました。
コパノリッキーが行っていたらどうだったのかは見たかったなって勝手に思います。

オーサムアゲインで敗れ、こちらへ矛先を変えたDortmund(ドルトムント)。
昨年のBCスプリントの勝ち馬Runhappy(ランハッピー)、ケンタッキーダービーのポイントリーダーだったGun Runner(ガンランナー)。

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ペースはRunhappyが握ります。
勢いよく飛ばして最初の入りが22.45。単純な2分割で11.2 – 11.2ですので、これは速い。

2番手Dortmund、3番手Gun Runnerと人気どころが前での勝負になりました。
スタートはイマイチでしたが、決して悪かったわけではないTamarkuz(タマークズ)は後方から。

Runhappyはスプリンターの走りでした。
前半が45.37では後半潰れます。前に行った馬はかなり苦しい展開です。1600mの勝ち時計が1:30.0とかならいいですが、1:35.0位のレースです。
前後半で5秒近く違い、かつ前が5秒速いのでは後半バテるのは必至。

Runhappyは4コーナーを待たずして終了し、早々に先頭に立ったDortmundやGun Runnerも余力十分には当然見えません。

外から勢いよく上がってきたTamarkuz。
直線は前の2頭は力あるので粘っていますが、粘るのみ。
ほぼ無抵抗でTamarkuzに抜かれてしまい、2着に粘ったGun Runner相手に3馬身1/4差で圧勝。

ラスト1Fが勝ったTamarkuzが12.96に対し、2着のGun Runnerで13.80。そりゃ1Fで3馬身位は簡単につきます。

2015年のゴドルフィンマイルなどの勝ちはありますが、G1は初勝利です。

Dortmundは4着、Runhappyはブービーの8着に負けてしまいました。

 

Breeders Cup Juvenile Turf(G1・1 m Turf・)

これは見るのも難しいというのが正直な感想です。
まぁ日本の2歳戦すら難しいのに、海外の2歳戦なんてほぼ見て「ふーん」と思うだけです。

紹介だけ。

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勝ったのはOscar Performance(オスカーパフォーマンス)
お母さんがDevine Actress(ディヴァインアクトレス)なので、オスカーってつけたのかな?
前走G3の勝ちがあり、これで4戦3勝。

2着がオブライエン厩舎の2番手だったLancaster Bomber(ランカスターボンバー)。
欧州2歳の注目馬であるChurchill(チャーチル)相手に3連敗しています。ここは良く走りました。

勝ち時計が2歳のマイルで1:33.28。
そういう馬場ですね。サンタアニタは時計が速過ぎる。

 

Breeders Cup Juvenile Fillies’ Turf(G1・1 m Turf・)

牝馬の2歳戦です。
勝ってから考えた方がいいですね。

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荒れました。
欧州勢が全滅です。

勝ったのはNew Money Honey(ニューマネーハニー)です。
前走はG3を勝っています。勝ち鞍はそれだけで2戦1勝でした。父がMedaglia d’Oro。

2着のCoasted(コーステッド)も勝ち馬と同じG3に出走し3着。
この馬の母であるMalibu Pier(マリブピア)は重賞を複数勝っています。

難しいので、見るだけです。

 

2日目はこちらから。

2016 ブリーダーズカップ2日目 レース回顧

2016.11.06